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主人公

「お前が動かなきゃ変わらないって」

 そんなこと言われたってお前とは見てきた世界が違いすぎるんだよ。お前が成功したみたいに上手くいくわけないだろ。いつだってそうだった。野球じゃ四番でキャプテン、体力テストは中学の3年間一位を譲らなかったし、生徒会にも推薦されちゃって。勉強もトップとはいわないけどみんなよりは点数とれてたし。一番俺と違うのはなによりお前の周りにはいつも人がいた。クラスの中心どころかお前がいる社会の中心になってたじゃないか。別に嫉妬してるわけじゃないさ、だっていじめられてる子を守るためにヤンキーを殴っちゃうようなやつだよ。‘あのとき`だって校長に直訴なんかしちゃうんだもん。そりゃ中心にいるのは当たり前だって。正直、俺だってそうなりたいと思うよ。俺が読んだ漫画の主人公はいつもそうだったから。だけど現実は違うもんじゃん。周りが、環境が、未来が、そして自分自身が足を引っかけてきて、踏み出せずにがんじがらめ。そんな脇役には話題にならないことしかやれないんだよ。一人で生きていくだけで精一杯だよ。
 だけどさ、もし、だよ。お前みたいになれなくても、あの人の隣にいれるならばそれは脇役でもいいのかな。あのときのお前みたいに俺のことを主人公だって思ってくれるのかな。少し、いや、かなり勇気がいるんだけど。こうやってちょっとでも希望を見せてくるあたりがやっぱり主人公なんだよなぁ。んで最後の最後が‘アレ‘なんだもんな。一生お前はみんなの主人公だよ。

「まぁやってみるわ。ただ一言だけね、それで許してくれ!」
                        (657字)


こんにちは。
やわひゃーです。

今回はインスタント小説第2弾を書いてみました。
いかがだったでしょうか。
二回目にして前回言った「400字制限」を破ってしまいました。笑
400字だとかなり端折らなくちゃいけなくて、少し超えてもいいかなって諦めちゃいました。前回を読んだ友達から「よくわからなかった」と言われたので。笑
「今回もよくわかんねぇよ!」ってお思いの方いらっしゃると思います。
まぁそれはいいじゃない。笑

この小説、僕の勉強のために書いているのでよかったら感想を聞かせて下さい!下手くそなのは自覚していますので率直な感想で大丈夫です!成長材料にさせてください!!

お読みいただきありがとうございました!


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