澤田 清佳

おやつの時間が好きです/食べもののこと/短歌の練習/illustration/photo

澤田 清佳

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マガジン

  • 菓子四季録

    • 38本

    菓子研究家とイラストレーターのふたりが毎月ひとつ、季節の素材を使ったお菓子のレシピを紹介する連載です。 ひとつのお菓子の魅力を、ふたりそれぞれの視点から綴ります。お菓子のこと、四季のこと。綴った記録をどうぞご賞味ください。

最近の記事

  • 固定された記事

綺麗な小石を見つけました(比喩です)というnoteを書きたいと気づいた話

先日、はじめてのnoteを投稿した。投稿を自分なりに振り返ったので記録しておくことにした。 はじめての投稿はかっこつけた文章だった。一所懸命に形を整えた文章。ぐわぁぁ…(眼を覆う)という気持ちになった。まだまだまだまだいくらでも反省はあるけど今回書きたいのは反省文ではないので、いまは割愛する。 文章を書くということ、とても難しかった。次は、形だけを整えるんじゃなくて、相手のいる文章を書きたいと思った。その相手は自分でもいいし、自分じゃなくてもいい。 そして今日、自分のな

    • 口の中の水分が奪われないさつまいものお菓子 〈菓子四季録 vol.17〉

      さつまいもが垢抜けた。「おうちで食べるおやつ」ではなく「ティーパーティーに登場するデザート」として。 菓子四季録では毎月、季節の素材を使ったお菓子のレシピを紹介している。今月の食材はさつまいもだ。さつまいもといえば「ほくほく、まったり」。 でもこのお菓子は違う。さつまいもは、口の中の水分が失われる食べものだと思っている人にこそ食べてほしいお菓子なので、その魅力をご紹介したい。簡単なので、巻末のレシピを見てぜひ作ってみてほしいと思う。 レシピ担当の淳子先生から「サワークリ

      • ところてん | 短歌

        ちゅるりん、という喉越しが魅力の食べもの。 - - - 「心太」 それはさすがに読めんでしょ、 という本音はちゅるりんごくん

        • 不思議な食べもの無花果と、無花果のタルト 〈菓子四季録 vol.16〉

          いちじくの不思議さ。そして、予想外の包容力。 いちじくは、つくづく不思議な果物である。 名前も、見た目も、味においても。 まずは名前についてだが、いちじくは漢字で書くと「無花果」という文字が当てられる。「無」というインパクトのある言葉が入っているし、お? と気になる不思議な文字列だ。花を咲かすことなく実をつけたように見えることが、この漢字が当てられることになった理由とのこと。昔の人はさぞ、衝撃を受けたのだろう。「いちじく」という音については、ペルシャ語→ヒンズー語→中国語

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        綺麗な小石を見つけました(比喩です)というnoteを書きたいと気づいた話

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        • 菓子四季録
          38本

        記事

          読書感想文 『羊と鋼の森』 ”それがないと生きられないもの” について思うこと

          おすすめしてもらった本を読んだので、感想文を書いてみる。しっかりした読書感想文なんて高校の夏以来で、少し緊張する。 本の名前は『羊と鋼の森』。宮下奈都さんの作品で、過去の本屋大賞にも選ばれた一冊。物語のあらすじをざっくり説明すると、高校時代のとある出会いからピアノ調律師に憧れた主人公・外村が、念願の調律師として働き始め、職場の先輩や顧客と出会う中で成長していく物語だ(超ざっくり)。 美しい本だった。さすが、言葉が好きな推薦人だなぁと思うような、言葉の美しさが詰まった本だっ

          読書感想文 『羊と鋼の森』 ”それがないと生きられないもの” について思うこと

          ただ桃が綺麗

          ただただ桃が綺麗です。 桃はたぶんとんでもない引力を持っていて、じーっと見ていると桃の世界に連れ去られてしまう。 甘くてとろける香りも桃の罠。

          ただ桃が綺麗

          大好きがもっと大好きになった すいかのお菓子 〈菓子四季録 vol.15〉

          大好きなすいかの話。 そして、はじめて食べたすいかのお菓子の話。 すいかが好きだ。 だから、すいかがお菓子になるのが怖かった。 ふたりで作っているnoteマガジン〈菓子四季録〉は季節の食材を使ったお菓子のレシピを紹介する連載だ。今月の食材はすいかに決まったのだが「すいかはお菓子に向かない、やっぱりそのままじゃないと…」と思ってしまったらどうしようと、実食の当日までずっと考えていた。 (菓子四季録をいつも読んでくださっている方には耳にタコができる情報で恐縮だが、メニューを試

          大好きがもっと大好きになった すいかのお菓子 〈菓子四季録 vol.15〉

          おうちで南国

          国内でのんびり過ごす夏休み。 花屋さんでトロピカルな植物をゲットし、 すいかとココナッツのひんやりデザートを 用意すればおうちで南国気分。バカンスの味。 すごいぞ植物の効果〜 ごろごろお昼寝した後に食べるアイスは至福。

          おうちで南国

          すいか | 短歌

          そのすいかは、包丁の刃が少し入った瞬間に パンッと明るくひび割れた。 夏の赤色はとびきり甘かった。 - - - よく熟れたすいかは夏を喜んだ くす玉が割れ祝祭の赤

          すいか | 短歌

          桃 | 短歌

          この季節に思い出す景色。 - - - 夏 母は桃を剥くのがうまかった それを見ているのが好きだった

          忘れたくない距離感を教えてくれたメロンのロールケーキ 〈菓子四季録 vol.14〉

          メロンとの距離感。ロールケーキの後味が気づかせてくれた、メロンとわたしの関係性。 この菓子四季録では、毎月季節の食材を決めてレシピを紹介している。果物を素材として選ぶ月が多く、お菓子の話だけでなく、果物との思い出をnoteに綴ってきた。 しかし、今月の素材が「メロン」だと決まったとき、わたしは衝撃を受けてしまった。 わたし、メロンに持っている印象が、薄い。 これまで自分のことを果物が好きな人間だと思っていたから、この事実にびっくり(チームメンバーである淳子先生にもびっ

          忘れたくない距離感を教えてくれたメロンのロールケーキ 〈菓子四季録 vol.14〉

          おしらせ & 菓子四季録の1周年

          noteで〈菓子四季録〉というマガジンをつくっています。菓子研究家とイラストレーターのふたりが季節の素材を使ったお菓子のレシピを紹介する連載で、ひとつのお菓子の魅力をふたりそれぞれの視点で綴っています(ひとつのお菓子に対して、side A と side B があると説明するとわかりやすいでしょうか)。 そしていま、菓子四季録の特別編を公開中です。 普段はチームメンバーの淳子先生とわたしがそれぞれ記事を書くのですが、こちらはイチオシの過去回を、創作大賞応募のために合体し、再

          おしらせ & 菓子四季録の1周年

          きゅうり | 短歌

          日々が、目まぐるしい。 きゅうりを丸かじりすること、しばしば。 でも整わない日があるからといって それが生活のすべてじゃない。 整う時間と整わない時間。 生活は、ふたつのミックス。 - - - 立ったままきゅうりをかじる日があって 昆布の出汁を取る日もあって

          きゅうり | 短歌

          気持ちを満たしてくれるさくらんぼのお菓子 〈菓子四季録 vol.13〉

          「チェリーのフラン」という名前から受ける印象と、実物の味とのギャップが面白い。気持ちを満たしてくれるお菓子の話。 今月の菓子四季録で紹介する「チェリーのフラン」は、タルト生地にゆるめのカスタードクリームを詰めて焼かれるフランスで定番のお菓子「フラン」に、アメリカンチェリーを焼き込んだメニューだ。 少し話が脱線するが、さくらんぼって、本当に本当に可愛い果物だと思っている(真剣)。日本のさくらんぼも好きだし、アメリカンチェリーも好き。同じ「さくらんぼ」と言ってもキャラクターが

          気持ちを満たしてくれるさくらんぼのお菓子 〈菓子四季録 vol.13〉

          お昼休み | 短歌

          昼休みって、どうして あんなにあっという間なのだろうか。 アイスコーヒーが美味しい季節になりました。 - - - もう少しお昼休みをしてたくて ちびちびと飲むアイスコーヒー

          お昼休み | 短歌

          アイスティー | 短歌

          珍しく家にロックアイスがあったので アイスティーをつくった。 グラスが綺麗な音を響かせたので、 少しうっとりした。 - - - アイスティーから風鈴の音がする 琥珀色した風をひとくち

          アイスティー | 短歌