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安産祈願

5月最後の戌の日の空は、晴天だった。

そうだ、安産祈願に行こう。

妊娠初期から続いた絶対安静生活と外出自粛生活のために、なかなか行くタイミングが見つけられず、ずっと心のどこかで気になっていた安産祈願。

念のため御祈祷は受けないことにして、参拝して御守りを買っただけだけれど、わたしはそれだけで大満足だった。安心した。

神様にお願いしたからといって、安産になる訳ではない。

ただ、ほんの十数秒、「祈る」という時間を通して、自分の気持ちの一番真ん中にある部分をシンプルに見つめることができた。おかげで気分がスッキリしたし、いよいよ覚悟も決まったような気がする。

一緒に参拝した娘がわたしの真似をして、ぺこりぺこり(二礼)・パンパン(二拍手)・またぺこり(一礼)。

その姿を横目に見ながら、この子の時の安産祈願と百日参りを思い出して、感慨深くなった。おなかの子が無事に生まれて、オットとも会えるようになったら、今度は4人で訪れたい。

境内には穏やかな風が吹いていて、しばらくここでのんびり過ごしたいと思うくらい、本当に心地良かった。

娘にも「神社はとても気持ちの良い場所」ということがインプットされたらしい。今日も「じんじゃ いこう!」と誘われている。

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