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vol.1-2 高知県の若手クリエイターユニット「chuu!」 溝渕恵里編

sawachinaがクラフトコーラの製造を通じて伝えていきたいストーリー。

それは高知の豊かな食材と食文化、そして人です。

vol.1は、sawachinaのコンセプトからラベルデザイン、リリースまでを手がけた高知県出身の編集者とデザイナーの2人組「chuu!」について。

SNSを通して高知県の魅力を発信し続ける2人の育ってきた環境や高知への想いをお伝えます。

高知県の若手クリエイターユニット「chuu!」

chuu!は編集者であるかずさまりやと、デザイナー・溝渕恵里の2人組。

インスタグラム上でマガジンを展開する「インスタマガジン」を中心に高知県の魅力を発信しています。

始まりは2019年10月。20代の若手クリエイターとして「若者に高知の魅力を伝えたい」という想いで活動をスタートしました。

sawachinaの企画者である小野さんとの出会いも、この「インスタマガジン」でした。

2人はどちらも高知県出身ですが、出会ったのは社会人になってから。

社会人になって数年の間にかずささんは広島県の出版社で、溝渕さんは大阪府のデザイン会社でそれぞれ経験を積んでいます。

今や同じ方向を向いて、若者に高知の魅力を伝えようと活動をしている2人ですが、実は学生時代に高知県へ抱いた想いは正反対でした。

都心に出たいという思いから一転、"人に寄り添う"地域のデザイナーへ

香美市土佐山田町で生まれ育ち、京都造形芸術大学へ進学後、大阪のデザイン会社に就職をした溝渕さんは、幼い頃から絵を描くことが好きで、授業中にもよくノートに落書きをしていました。

学校が公募した運動会のロゴマークにイラストが採用されるなど、学生時代から頭角を現していましたが、だからといって幼い頃からデザイナーの道を志していたわけではありませんでした。


「進学を決めるタイミングで『13歳のハローワーク』を開いて適職診断を行った結果、"グラフィックデザイナー"か"メイクアップアーティスト"に興味が湧きました。

色々と調べていく中でデザイナーの方が食べて行けそうだと思い、デザインについて学ぶことができる京都造形芸術大学を受験して進学しました。

当時の心境を振り返ると都会への憧れが強く、『周りと違うことをすると指をさされる、高知の外へ出たい』という想いが強かったです」。

少しずつ変化が現れたのは、長期休みに帰省をするタイミング。

高知へ帰ってきては、友達と川へ遊びに行ってカヌーをしたり、夜の街に呑みに出たり、高校生の時にはできなかった高知の楽しみ方を知っていきます。

しかし、その時にはまだ高知県で就職するという考えはなく、むしろ都心へ出てみたいという気持ちは強くなり大阪のデザイン会社へ就職することを決めました。

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会社では社会人としての基礎やクライアントの意思を組み、複数の形で提案することを学びました。

しかし、実際にクライアントとコミュニケーションをとる機会は少なく、「自分の作っているものは果たして誰のためになっているものなのだろう」と疑問が生まれます。

「仕事をするなら小規模でもいいから人と会話をしながら、ものづくりをしていきたい」。

そんな悩みを抱えているタイミングで世間では"地域デザイナー"が注目を集め始めていました。

地域でもデザインの仕事ができることに気づいた溝渕さんは、社会人5年目になるタイミングで地域おこし協力隊という形で高知県土佐市に移住することを決めました。

「最初は、名刺を持って挨拶回りから。クライアントと直接コミュニケーションをとりながら制作物を作り、チラシ1枚の仕事から少しずつ信頼されていくことがとても嬉しかったです」。

そして地域おこし協力隊として3年間の満期を迎えた溝渕さんは29歳でフリーランスのデザイナーとして独立します。

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高知県の若手クリエイターユニット「chuu!」出会い へ続く。

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