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淋しい電波塔

淋しい電波塔

良いものを見たらなにか作りたくなる
感受性なんて誰にでも伝わるものじゃない
そういうエネルギーの流れの
連鎖の絶えない環境に身を置いていたい
僕は
そういうエネルギーを放つだけの
悲しい一つの電波塔になりたい
今年の収穫を終えた禿げた畑の広がる冬の
夜に一人たたずむだけの
淋しい一つの電波塔になりたい


絵:二歩

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