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79歳 #12 骨髄異形成症候群・ビダーザ(化学療法)

胸痛と呼吸苦

胸痛あり、息が吸えない、咳をすれば出血し、会話もままならない日が続いた。
病院に電話して受診したら、いつもの血液検査、レントゲン、心電図検査等をした。
熱が続いていて食事もほとんど出来なくて、CRPがかなり高く、SpO2が88。
「毎日抗生物質の点滴しに来るか」「それとも入院するか」と聞かれた。
病院で「明日も来てください」と簡単に言われることがあるけど、病人は連れてくるまでが大変。
体力的な問題と、メンタルの問題で通院拒否が強く出ることがある。
母が振り絞るような声で「とても苦しいので入院したい」と言ったので即入院になった。

入院開始

入院前にPCR検査をして陰性だったが、面会は禁止だった。
面会ができないので、病状の深刻さや回復度がわからない。
病院という所は、受け身で行っていたら、ちゃんと説明してくれませんからね?
役所と一緒で、聞けば答える。
「先生に説明をしてもらいたい」と看護師に伝えた。
小部屋でしばらく待つと、主治医が走ってきた。
病院内で走ってる人は珍しい。
主治医の話は下記のようなものだった。

  • 肺に水がたまっていた

  • 咳は喘息発作と思っていたが、喘息では肺に水がたまらない

  • 胸のレントゲンで心不全か肺炎かわからない影がある

  • 酸素6L吸入と、ステロイド点滴、抗生物質を投与

  • 赤血球と血小板を輸血

先生は5分くらいしゃべって、またピューッと走って行った。

ビダーザ(化学療法)開始

シクロスポリン服用を中止して、ビダーザ(化学療法)をすすめられる。
数ヶ月前に「ビダーザは、是が非にはすすめないけど」と言われていたアレか。関連記事
面会はできないが、LINEで連絡を取ることはできた。
通話も許可されていたけれど、小声で話すため、周りの雑音で声が聞き取りづらい。
スマホを見るのもしんどいようで、あまり詳細な話ができないまま、入院3日目にビダーザ開始した。
7日連続注射→3週間休みを1クールとして、ときいてたけど、病院が土日休みなので1クール5本らしい。

主治医からの説明

  • MDSの3分の1は白血病、3分の2は生成不良性貧血に移行する

  • 白血病ではないが、今後以降リスクは高い

  • ビダーザが効くか経過観察する

入院中の不満が多すぎて性格が変わった

入院している人の年齢層が高く、同室の認知症患者にイライラしていた。

  • 昼も夜も叫ぶので眠れない

  • 金持ち自慢、家庭環境をベラベラしゃべる

  • 金持ち自慢してるのに人に食べ物をタカる

  • ナースコールで「おやつ頂戴」と言う

  • 認知症の人だけ毎日体を拭いてもらっている

  • 母は熱で風呂入れないのに1週間拭いてもらえなかった

他にも書けないことがあるが、
個室は、お金を払えばいつでも入れるわけではないらしい。
「あの患者だけ優遇されている。」
「病院の偉い人の身内なのか。もう帰りたい。」
と毎日LINEが来ていたが、2週間でどうにか退院した。
毎日点滴と輸血をして、死の危機からは脱したが、行く前より弱って帰ってきた。
過去に急性膵炎他、いろんな病気で入院したことがあるが、弱音を吐いていたのは今回が初めてだった。

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