恩送り

学校や家庭で恩返しを大切にしようみたいな、
そんな話をされたことがある人も多いだろう。
わたし自身、そうだった。

面接練習をしているなかで、
「座右の銘はなんですか?」と、
問われた時にパッと答えられなかった。
その瞬間、自分の座右の銘ってなんだろう。
って、思ったのだ。

読書をすることは多く、
さらに言うと格言や名言好きな私は、
好きな言葉が多すぎて逆に悩んだのだ。

「好きな言葉はなんですか?」と
問われたら、こう答える。

「無知を恥じず、無知に甘んじることを恥じる」

伊沢拓司

「知らないことは恥ずかしくなくて、
知らないことをそのままにして、
それに甘えている状況こそを恥じなさい。」
そんな意味が込められているようだ。

勉強をする際に常に心がけていることでもある。

だが、これは座右の銘かと言われると、
うーん。と考えてしまう。

自分が今までに大切にしてきたことといえば、
・周囲の人や環境への感謝
・とりあえず失敗を怖がらずに挑戦
・後悔は最小限にとどめる

この3点が真っ先に浮かんだ。

そして、これにピッタリな言葉は、
これではないかと。

恩送り “Pay it forward”

齋藤飛鳥

恩返しでは、自分と相手の1対1で完結する。
恩送りでは、自分が周囲の人に、
今まで受けてきた恩を振りまいていく。
そして、その恩を受け取った人が、
さらに広めていくというような仕組みだ。

なによりも、
相手に見返りを求めないという考え方が、
自分に合っているなぁとも感じた。
「相手に何か感謝されたいから何かする。」
というより、「自分がしたいからする。」
そんな気持ちを表現する手段として良い考えだ。

もちろん、
「恩送り」は「恩返し」が前提で成立している。

出会いがあれば別れもいつかは訪れる。
出会えたことに対する感謝を伝え、
晴々とした姿で新たな環境へと、
羽ばたいていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?