避妊薬や中絶薬を無料で配っているフランスに関する記事。
フランスでは今年の3月、「中絶権」を明記する憲法改正がされていましたね。Gabriel Attal首相の演説が印象的。
フランスにおける中絶の問題といえば、シモーヌ・ヴェイユ。フランスの厚生大臣として多くの反対にもあいながら人工中絶を合法化し、後に欧州議会の議員、そして女性初の議長も務めます。また、ホロコーストの経験者でもあり、収容所で両親と兄を失くしています。私が尊敬する人のひとり。以下の紹介が参考になると思います。
こちらの回顧録も。今はamazonでは購入できないようですが…。
中絶を合法化するにあたって、「女性が堕落するのではないか」といった反対勢力からの声に対し、「喜んで中絶を行う女性はいない、それを確信するには女性に尋ねれば十分である」という強い意志を示す姿は、とても格好いいです。この中絶を合法化した法律(「ヴェイユ法」)から50周年ということもあり、今回の憲法改正に関する記事にこの言葉がたびたび登場しています。
一方、日本。
緊急避妊薬を購入できるようになったということは、まだまだ不十分かもしれないけれども「一歩前進」ではあるものの、女性たちの健康を守りながら、より自分の「権利」を行使しやすい環境になると良いなと思いますね。