見出し画像

ふるさと納税繁忙期に向けて、2021年度を乗り切るためにやったこと

三条市CMOの澤です。三条にCMOとして赴任して、2ヶ月が経ちました。多くの方にお目にかかり、温かく迎えてもらい、仕事や地元に対する熱い思いを語っていただきました。三条の皆さんから刺激をたくさん受けた毎日でした。

たった2ヶ月なのですが、1年間くらい暮らしているかのような、密度の濃い日々です。多くの方と思いを共有し、一緒に仕事ができること、これこそが自分がこの仕事をしてみたい、と思った理由だな、と実感できています。

そして、ふるさと納税でもっとも寄付額が大きくなる12月に向けて、少しでも早く改善を進めるために、かなりのスピード感を持って仕事をしてきました。改善を行えば次の日には数字に跳ね返ってくる、何もしなければそのまま、という状況の中、とにかく1秒でも早く仕事を進めていき、ここまでは11月中にやる、というラインを決めて、一気に突き進んできました。

今回は、ふるさと納税でもっとも寄付が多くなる12月に向けて行ってきたことを書いていきます。

(公務員CMOになった経緯などは下記記事よりご覧ください。)

ここまでやったことのまとめ

この2か月にやってきたことをまとめると下記のとおり。

中・長期的には…

・三条市ふるさと納税の数字分析
・三条市ふるさと納税の課題分析
・地域や企業、商品への理解

短期的には(12月に向けてやってきたこと)

・アクセス数アップ
・在庫確保
・インパクトのある施策によるPR

ふるさと納税については、短期的な税収も大事なポイントだが、中・長期的に見て、地域を全国にしっかりPRすること、税収によって素敵な行政サービスを行って地域課題に対応していくこと、ふるさと納税によって地域の企業が潤うことなどが大切だと考えている。そのための現状分析をして、進むべき方向性、4月にはどうなっていたいか、の目標も見えてきた。

ただし、目の前に12月が迫っており、ここで対策をすると大きな成果が出ることがわかっていたので、作業としては即効性のある施策に時間を使ってきた。これも対策を行っておくと、アクセス数のアップなどは12月が終わっても、効果が続いていく。

アクセス数アップ

三条市では現在4つのポータルサイトを利用しているが、アクセス数アップに向けての施策を毎日毎日コツコツとやってきた。何をやったかは真似されると困るので、企業秘密ですが(笑)、かなりの成果が出ていると実感している。

ただ、4つのポータルサイトのうち、2つしかアクセス数をトラッキングできず、だいぶ残念に思っている。これについて文句を言わない→アクセス数がわからなくてもいいや、というサービスが生まれる、ということだと思うので、ここについてはポータルサイトに改善をお願いしたいし、同様に思っているふるさと納税担当がいれば、声をあげてほしい。数字がわからなければ、マーケティングなどできるわけがない。

ちなみに数字が取れる某サイトのアクセス数だが、11月は前年同月比266%ととなり、スノーピークさんのアクセス殺到があったものの、それを差し引いてもコツコツ行ってきた施策が効果をあげている。

在庫確保

三条はものづくりにおいては手作りのものが多く、量産できないことが多いため、確保している数量が売り切れになることが多い。また、果物なども同様で、今が旬の「幻の西洋梨」、ル・レクチェも西洋梨の中でも栽培面積が全体の9%と、大量に獲れるものではない。ここが三条市のふるさと納税の課題であり、ただ、クオリティの高い、すばらしいものが多い、という点では強みでもある。

12月は発注がかなり入るであろうことが予測されるので、なるべく在庫を確保してもらうお願いをしてきた。品薄になってしまっているものを無理やり出していただく、ということは本来の趣旨とは違うので、事業者の皆さんには無理はしていただきたくないのだが、おかげさまで数量をアップして12月に臨んでいただける事業者が多く、本当に感謝している。

インパクトのある施策によるPR

PRはやるべきこと、やれることが無限にあるのだが、12月に向けてはインパクトのあるPRをするように心掛けた。まず、「三条」という名前を全国に出していくこと、そして、それが印象深く届くこと、が大事だと考えた。

11月に行った施策でインパクトがあったのは、スノーピークの新規20アイテムのリリースだった。スノーピークは、三条市と「地域活性化に関する包括連携協定」を結んでおり、その取り組みの一環として、ふるさと納税にご協力いただいた。三条市はアウトドアメーカーが集積している地域であり、そのイメージを圧倒的なインパクトで全国の皆さんに示すことができたのではないかと思う。ふるさとチョイスでは日別閲覧数が全国1位となった。

アウトドアは一時的なブームにとどまらず、パラダイムシフトが起きているこの時代に不可欠なものとして認識されてきていると考えており、その価値観も含めて、三条市として各企業の皆様とPRしていくことを進めていきたい。もちろん、他にも素晴らしいメーカーさんが揃っている地域であり、PRしたい企業さんばかりなので、矢継ぎ早にこれからもPRを進めていくのだが、第一弾としては大成功だったと言える。

アウトドアやものづくりだけでなく、いろいろな業種の皆さんがふるさと納税で恩恵を受けられるようにすることも大事だ。「ふるさとチョイス電子感謝券」は三条市に寄付をすると、三条市内の加盟店で使える電子感謝券を返礼品としてもらえる、という仕組みだが、新潟県内で初の導入となり、話題となった。今まで、何かを生産していないと参入しづらかったふるさと納税だが、この施策により、飲食、宿泊、小売り、サービス業の方々が参画できるようになった。そして、三条に寄付者がお越しいただくことで、三条のファンになっていただく=関係人口の増加につながることが魅力だ。まだあまり認知のない電子感謝券だが、もっと広まっていってほしい。

その他、楽天トラベルで三条市の宿泊施設のみに使える、「楽天トラベルクーポン」に12月から参画したり、Yahoo!ショッピングでも寄付ができるようになったりと、できる限りのことをやってきた。

また、農業分野ではル・レクチェの魅力を伝えらえれる商品ページの構築を行った。私も食べたことはあったが、追熟して出荷されること、食べごろがいつなのか、などはこちらに来てから教えてもらった。ふるさと納税をしてくれる全国の皆さんの認識もだいぶ薄いのではないかと思う。生産者さんの愛情のある育て方や、追熟について、食べごろについての情報を載せ、安心して食べていただけるように記事化した。こちらはインパクトというよりはしっかりとした情報をお届けする、という観点から中・長期的には他の返礼品でも注力をすべきポイントだと考えている。

結果として&今後ともよろしくお願いいたします

結果として、11月は前年同月比で200%を超えるご寄付をいただくことになった

この場を借りて、ご寄付をいただき、三条市を応援してくれている皆様に感謝したい。また、いつも三条市のためを思って返礼品を提供してくれている事業者の方、一緒にがんばって働いてくれているチームの皆さんにも感謝している。

12月までにやれることはやりきった感があるので、ここからは中・長期的で根本的な課題にもっと向き合っていきたい。以前の記事でも何回も申し上げてきたが、私一人ではできることは限られており、皆さんのご協力なしには今後もよりよい三条をつくることはできないと考えている。引き続きの皆様のご支援とご協力をお願いしたい。


そして、またまたセールス活動で恐縮ですが(笑)、全国のお友達の皆さん、この記事を見てくださった皆さん、ふるさと納税は三条市でお願いいたします!

ふるさとチョイス(三条市返礼品ページ)

ふるなび(三条市返礼品ページ)

楽天ふるさと納税(三条市返礼品ページ)

さとふる(三条市返礼品ページ)

※三条市民の皆様は三条市に寄付しても税金は控除されませんよ。


インスタ@masafumi.sawaやってます。これからは三条での暮らしなども投稿していきたいと思います。

Twitter@sawa80もやっています。フォローお願いします!

#新潟県  #三条市 #ふるさと納税 #Iターン #田舎暮らし #転職

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?