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折句を作りました! ~メンバーシップ〈個人で歴活〉で「古典を読む会」開催中~

 先月と今月の2回、メンバーシップのメンバーさんに講師をしていただいて、『伊勢物語』の第九段「東下り」を読みました。先月の講座では、有名な

からころも着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ

の歌を学び、「折句」を作るという宿題が出ました。

 折句とは、「和歌の各句の初めに五音のことばの一音ずつを置いて詠む」遊びで、この歌の場合「かきつばた」の語が折り込まれています。

らころも つつなれにし ましあれば るばるきぬる びをしぞおもふ

 それでは、メンバーのみなさんの折句を紹介します!


〔桜前線を追いかけて詠める〕
かげろふの
きゆるがごとく
つかの間の
はなのさかりを
たずね楽しむ


漢文の
記録読む会
疲れ果て
バタンきゅうにて
たちまち眠る


かきごおり
きいろやあかの
つゆかけて
はちいたむのは
たべすぎか

 ※はち(鉢)…頭の横まわり。


からからで
きっとなるのど
つらぬいて
ぱちぱちはねる
たんさんすい


 昔男(業平)の詠んだ「からころも…」の歌には枕詞に序詞、掛詞や縁語が駆使されており、我々では折句だけでも作るのが大変だったのに、この歌すごいわ…という結論に至りました。

 高校生の時に読んだかも…という古典文学作品の数々を、こうして大人になってひもとくと、若い時には気づかなかった驚きや感動があります!


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【 メンバーシップのお知らせ 】

  細々とですが、noteではメンバーシップも展開しています。

 この中で、

 主催者による古典講座への参加(おおむね毎月開催、1回60分) ※希望するメンバーは本講座の講師ができます〔歴活の実践の場として位置付けています!〕

という試みを行っていますが、ここ数か月はメンバーのお一人が、大学の時に専攻されていた中古文学で講座を実施しました! 取り上げた作品は『伊勢物語』です。次回は6月に開催予定です。

 興味のある方は、メンバーシップにご参加いただくか、個別にお問い合わせください。
矢崎 佐和子 | Facebook
rn3cc9@bma.biglobe.ne.jp


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【『太平記』も開講中 】

 メンバーさんではなく私が講座を担当する月は『太平記』を読んでいます(次回は5月25日(木)20時開始(60分~最長90分程度))です。

 下記は、過去の開催についてのご案内の記事になりますが、講座に興味のある方は参考にしていただければと思います。

 私の講座の回は、メンバーシップに参加しないでも有料記事のご購入でご参加できるようにもしております。


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【 『逃げ上手の若君』ファン集まれ! 】

 『逃げ上手の若君』の単行本発売月には、「逃げ若を撫でる会」を開催しています(メンバーシップ活動ではないのですが…)。

 ※「逃げ若を撫でる会」を開催する月には、「古典を読む会」をお休みにしていますが、6月の「古典を読む会」はメンバーさんの講座なのでは両方開催します!

 興味のある方はこちらもおいでください(どなたでもご参加歓迎の無料のオンラインイベントです)。単行本開催月に実施しています。次回は6月13日(火)20時~22時です。

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