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『伊勢物語』を読みました! ~メンバーシップ〈個人で歴活〉で「古典を読む会」開催中~

  細々とですが、noteではメンバーシップも展開しています。

 この中で、

 主催者による古典講座への参加(おおむね毎月開催、1回60分) ※希望するメンバーは本講座の講師ができます〔歴活の実践の場として位置付けています!〕

という試みを行っていますが、今回メンバーのお一人が、大学の時に専攻されていた中古文学で講座を実施しました!

 取り上げた作品は『伊勢物語』の第六段「芥川」です。

 作品と主人公のモデルとされる在原業平と第六段の登場人物たちの説明のあと、現代語訳を読み、古文本文を読んでから、語彙や解釈に対する質問や内容に関して疑問に思う点について参加者で共有しました。

・「よばひ」の現代語訳が今言うところの「夜這い」と違うのですが…。
・「足摺」したってどういうことでしょうか。
・結局、何が言いたいの???(作品のテーマがよくわからない…)
・「鬼」は何のメタファーなのですか。
・この物語の真相を当時の人は皆知っていることだったのでしょうか。
・女は望まぬ逃避行に自殺してしまったのだと思ったのですが…。
・「かれはなにぞ」という女の問いになぜ男は答えなかったのですか。
・男はなぜ女と一緒に蔵の中にいるのでなく戸口を守ったのでしょうか。

 「かれはなにぞ」で男が返答しなかった理由には、いくつか意見が交わされましたが、理由はなんであれ、女の問いに答えなかったからこそ、男が泣き、それに続く「白玉か…」の歌が胸に迫る!といって盛り上がりました。

 また、私はこれまで高校の授業で何度もこの作品を扱ってきましたが、今回は大人の生徒さんで、しかも男性もいらしたので、疑問点や着眼点がとても新鮮でした(高校生のようなトンデモはないのですが、かなり現実的ででビックリ!?というのもありました)。

 「白玉か…」の歌は、(歌なので)たった三十一文字であるのに現代語訳の分量が多くてなんだこれと思った…というご意見があったのですが、今回は歌を詳しく見られなかったので、次回のお楽しみとなりました。影印本を読むことも予定していらっしゃるそうです。

 次回は2月20日(月)20時開始(60分~最長90分程度)です。

 興味のある方は、メンバーシップにご参加いただくか、個別にお問い合わせください。
矢崎 佐和子 | Facebook
rn3cc9@bma.biglobe.ne.jp

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 メンバーさんではなく私が講座を担当する月は『太平記』を読んでいます(次回は5月の予定)。

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 『逃げ上手の若君』の単行本発売月には、「逃げ若を撫でる会」を開催しています(メンバーシップ活動ではないのですが…)。
 ※「逃げ若を撫でる会」を開催する月には、「古典を読む会」をお休みにしています。

 興味のある方はこちらもおいでください(どなたでもご参加歓迎の無料のオンラインイベントです)。次回は4月12日(水)20時~です。

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