開いた質問/閉じた質問を使い分け固定客を増やす

服薬指導に困っている方は読んだ方がいいかもしれません。

学生時代に薬剤師を目指す方にコミュ障は結構多いと思います。私も学生の頃は世間知らずでぼけ~っと生きてきたので、親が見かねて資格取ったら?と薬学を勧めてきたのがキッカケで今に至ります。化学は好きだったし医療にも興味があり、両方に身を置ける赤魔導士(厨二病)的なポジションはかっこいいなと思いました。いざ入学してみると、企業と病院以外は全然アカデミックじゃないし、なんじゃこりゃと気付かされます(実際のキャリアについては[はじめまして]参照)。

今は比較的世間一般レベルには追いつき、自分で店を持つようになり接客にも自信が付きました。一緒に働く薬剤師を見ていると顧客の心を掴むのがうまくないと感じることが多々あります。大学の授業で開いた質問/閉じた質問について習ったと思います。その使い分けができていないのです。おさらいをしますと、

「閉じた」質問:はい/いいえで答えられる質問
 例)頭痛はありますか? 回答「はい」or「いいえ」

「開いた」質問:はい/いいえだけでは答えられない質問
 例)どこが痛いですか?   回答「腰」
 例)他に症状はありますか? 回答「夜が眠れなくて」

大学の授業や薬剤師のコミュニケーション講習で、開いた質問は相手から多くの可能性を引き出すために有効だと習います。しかし開かれすぎると質問が漠然とし過ぎて、何を答えたらよいかわからない状況に陥ります。薬剤師はそこに陥らせるのがめっちゃ得意です。
つまり、

「今日はどうされましたか?」

私なら「薬をもらいに来ました」と答えます(性格悪い)。多くの患者は、答えるのが面倒なので「特にない」と答えます。このような漠然とした質問は素人でもできます。

「お体変わりないですか」

も同様です。
開いた質問/閉じた質問を使いこなせれば患者の問題点を抽出し、適切なアドバイスができるようになります。そうすれば「あそこの薬局の薬剤師さんは話しやすいしよく知ってる」と思っていただけますよね。知識を患者にアウトプットできるようになります。そこで、自分が普段心がけていることを今から書いていきます。「当たり前だよそんなこと」とガッカリしたらごめんなさい。

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