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世界のグルテンフリー事情 【レストラン-コペンハーゲンはファストフードが一挙に引き受けている】

今回、一人だったのもありますが、それより何より物価がえらいことになっているので端からレストランに行くつもりはありませんでした。

一応調べてみたところ、なんだかハンバーガー屋ばかり。そしてたまにピザ。
多分ですが、メニューには書いてないけどグルテンフリーに変えられますよ、的なお店はあるのでしょう、きっと、検索に出てこないだけで。

そしてあるセリアック病の方が世界のグルテンフリーのお店を紹介しているサイトにたどり着きました。
味はもちろんもこと、厨房内で小麦としっかり区別されているか、など軽度ではない方には有益な情報がたくさん載っていました。その中にMcDonalds が名を連ねているではありませんか。McDonalds Denmark で調べてみると、バンズをグルテンフリーに変更できるとしっかり書いてありました。なんと!



McDonalds


日本でも導入されている店舗はありますが、デンマークでは店頭のパネルにてオーダーをします。10個くらい置いてありましたが、全て使用中なほどその日は混んでました。
私もパネルでオーダーを試みましたが、どうやらグルテンフリーバンズはここでは選択できないようです。受け取りカウンターの隣にカウンターがあり、現金を握りしめたおじさんが立っていたのできっとそこがレジ。彼らがいなかったらわからないくらい、何も書いていないただの黒いカウンターです。
おじさんが注文終えたので、早速グルテンフリーに変えられるって聞いたんだけど、と聞くと、できるよ、と。慌てもせずだったのでグルテンフリーを頼む人はそれなりにいるんでしょう。ちなみにWolt(Uberみたいなやつ)でも選択できます。私は思い込みが激しいので、"ない!" と思ってしまっただけで、もしかしたらパネルでも頼めるのかもしれません。なので、食べてみようと思っている方は一度パネルを確かめてみてください。

さて、ホテルに近かったので持ち帰りに。正直下側のバンズはカチカチだったけど、何年かぶりにマックのフィレオフィッシュの味(独特ですよね)を堪能することができたため、そんなのどうでもよく、嬉しさが勝ちました。

マチルダちゃんはスーパーで買いました

日本のマックでは定期的にごはんバーガーが登場しますよね。私はファストフード店のライスバーガーの中でそれが一番好きで、登場する度に行きます。それでも日本にもグルテンフリーバンズがあればなあ、と思ってしまいました。

マックにはその国独自のメニューがありますが、グルテンフリーバンズはどれだけの国で選択できるのでしょう。今後どこかへ行く度にチェックしてみたいです。


MAX Burgers


スウェーデン発のハンバーガチェーン店です。
そして素材全てがスウェーデン産、また持続可能な経営方針を採用しているファストフード店です。そのためシュプリームグリーンというべジタリアン向けのシリーズがあり、とても人気なようです。
HPにはグルテンフリーのことはほとんど記載がありませんでしたが、一つ一つのメニューに二酸化炭素換算の数値が書いてありました(!)。
ちなみに私はgoogle mapsでグルテンフリーに言及しているコメントを見つけたので行ってみました。

こちらもマックと同様、店頭にパネルが並んでいます。マック然りこちらも英語が選択できますが、グルテンフリーは見つけられず。レジで聞くとこれまた当たり前のように、あるよ、と。どれにする?と聞かれたけどメニューが見当たらなかったので一番クラシックなやつ、と。今思えばせっかくなのでシュプリームグリーンの中から選んでみればよかったと思います。

ドリンクはカップを渡されてドリンクバーで好きなものを入れるスタイル。これってリフィルし放題なんですかね?冷たいものを大量に飲むタイプではないので一杯(カップが大きいので半分くらい)で十分ですが。
バーガーはというと、クラシックなやつはMAXバーガーという名前で美味しかったですよ。そもそも小麦が食べられた時からファストフード店でそういうバーガーを頼んでこなかったので比べる対象がありませんが。

そんなことより(?)店内の色合いが可愛かったです。

日本にはこういう高めの席ってないですよね、座りづらいし。もちろん私は普通の席に座りました。


PALÆO

グルテン、砂糖、ラクトースフリーのチェーン店。
バーガー、ラップ、サラダボウル、スムージーなどがあります。

マックと同じようにホテル前のショッピングモールに入っていたので、最終日の空港に行く前に行ってみました。

平日でしたがお昼直前、私の前に2組、後にも3組立て続けに来店がありましたが、店員は一人。決して狭いお店ではありません。


ラップサンドをオーダーし、座って待つ間、店員のお姉さんを観察していました。
とりあえずオーダーと会計を全員分済ませてから手際よく調理に入ります。できたらカトラリーをセットして席まで運びます。いやいやワンオペだしこの規模だし呼んでくれたら取りに行くよ!と思いました。私のところへも持ってきてくれて、ありがとうと言うとenjoyと軽く微笑むお姉さん。余裕な笑顔、全然焦ってない、けど仕事早い!
飲食店歴が長い者としてとてもとても感銘を受けました。

話は少しずれますが、もうずれていますが、オーダーの列に並んでいて自分の番が来た時、調理中の何かの様子を見るためか2分待ってください、と言われました。オーダー後には20分ほどかかります、できたら持って行くので座って待っててください、と。(実際待ったのは10分程度でした)
コペンハーゲンにきて初めてカフェに入った時に同じような対応を受け、おぉ丁寧な人!と思ったのですが、ここではそれがノーマルな対応なんだとわかりました。こういうところがとても心地よかったです。日本では当たり前のやりとりかもしれませんが、今まで海外でこういうふうに状況を伝えてくれることはほとんどありませんでした。なので自分から座ってていい?など聞くことが多く、またこれで合ってるのかな、とよく不安になっていました。

さて帰り際、お皿を下げてお姉さんにありがとうと伝えると、作業中でしたがまたニコッと笑ってありがとう、と言ってくれました。
心地よさをありがとうお姉さん!
肝心のラップは卵生地のような感じで、野菜もたっぷりで美味しかったです。安くはないけど近くにあったら安心して食べられるし、野菜摂取のためにも定期的に通いたい。

ナイフとフォークを使って食べるには高度な仕様です


行けなかったお店

eden jaxx


こちらもファストフードのハンバーガー屋で、全てプラントベースです。グルテンフリーはオプションで+10dkkのようです。


Cocks & Cows

こちらもハンバーガー、とカクテルのお店。HPにはグルテンフリーの文字は見つけられませんでしたが、Google mapsの口コミでグルテンフリーバンズについて書かれているものがいくつかありました。空港にもあるようです。


JOE & THE JUICE

街中で本当によく見かける、ピンクの背景に男性がコーヒーを飲んでいる看板。ジュースとコーヒーのチェーン店です。
サンドイッチもあり、グルテンフリーブレッドオプションがあります。

行きに乗り継ぎのカタール空港で見つけ、帰りに寄ろうと思っていたのですが、待ち時間はたっぷりあったものの、見つけることができず、疲れ果てていたので諦めました。
ちなみにホテル前のショッピングモールにも入っていました。ショッピングモール様々です。

とにかくピンクの看板が目を引きます。

ホテルの部屋から見たショッピングモール
右のピンクの丸2つが看板




冒頭でも書いた通り、レストランには行かなかったので少し偏った情報ですが、チェーン店がグルテンフリー部門を一挙に引き受けてる感じでした。なので取り扱っている店舗だけを考えたら多いと言えます。
しかしどこへ行っても簡単にグルテンフリーの食べ物が手に入る、という印象は受けませんでした。

専門店に行かずとも手軽に身近に食べられるのは良いですが、毎日ハンバーガーはちょっと辛いですね。

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