見出し画像

腰痛の2つの原因〜特異的腰痛と非特異的腰痛〜

本日は2つの腰痛の原因についてお伝えします。

 

・腰痛の原因を知りたい

・腰痛の原因を知らずに初めからマッサージに通っている

・病院に行くかどうかを迷っている

今回はこのような方におススメです!

 

 

 

特異的腰痛と非特異的腰痛
 

という言葉を聞いたことはありますか?

 

厚生労働省が3年に1度実施する国民生活基礎調査によると、普段感じている自覚症状の中で腰痛症状はなんと、男性で1位、女性で2位となっており、これは10年前と比べてみても変わらない順位です。

 

また、一生のうちに腰痛を経験する割合は83.4%、腰痛が原因で欠勤を余儀なくされる労働者は25%に上るとされています。

 

腰痛診療ガイドライン2012によると腰痛の原因は、脊椎、神経、内臓、血管、心因性の5つに大別されます。

 

多彩な疾患が潜む中、訴える腰痛がどのような病態なのかをできるだけ正確に探る必要があるとされています。

 

脊椎由来であれば椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、分離性脊椎すべり症、変性脊柱すべり症などがあり、病院の診察や症状と一致したレントゲンやMRIといった画像所見で原因が特定できます。

 

これを特異的腰痛と言います。

  

非特異的腰痛とは?
 

明らかな原因のない腰痛のことを言います。

 

画像診断上の脊椎変性所見と症状は、

 

必ずしも一致しないため、一般的には非特異的腰痛の範躊に入れる場合が多いです。

 

その非特異的腰痛は腰痛全体の約85%もの割合を占め、非常に高い割合です!

 



しかし、非特異的腰痛は診断名がつかない腰痛であり、本当に適切な検査が行われているのかを精査したうえで判断されたものかを検討すべきでしょう。

 

 

さらに腰痛診療ガイドライン2012の内容では、

 

「腰痛患者が初診した場合に必要なことは、注意深い問診と身体検査により、以下の3つの診断学的トリアージを十分に行うことである」

 

と記載されています。

 

1.危険信号(腫瘍,炎症骨折など)の合併が疑われる腰痛

2.神経症状を伴う腰痛

3.非特異的腰痛

 

上記のような重篤な脊椎疾患に気づかなかったり、知らなかったりして施術をしてしまうと症状が悪化して取り返しのつかないことに繋がりかねません!

 

ただ単に、硬い・痛いから揉むのではなく、身体評価がないまま施術を受けることはなるべく避けましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?