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犬にまつわる話

初めての触れ合い(4歳)

4歳の頃、両親に連れられ遊びに行った親戚の家では室内でヨークシャテリアを飼っていた。

まともに間近で犬を見たことがなかった私は玄関から一歩も動くことができず、やたらと吠えながら激しく尻尾を振る茶色い生き物を震えながら見つめていた。

親戚「モモちゃん(犬)はお客さんが来ると喜んじゃうの!大丈夫よ噛まないから入ってらっしゃい!!」

親戚のおばさんがヒョイとモモちゃんを抱きかかえ、私を居間に案内してくれた。

親戚「ほらゆーやちゃん!手をグーにしてごらん?パーだと噛まれちゃうけど、グーなら絶対に噛まれないから大丈夫よ!!」

グイグイ近付けてくる。

「モモちゃんがきっかけでゆーやちゃんの犬好き人生がスタートしちゃうかもよ?!ほら!手をグーにして!」

そこまで言うならと、なるべくモモちゃんに緊張感が伝わらぬよう笑顔でしっかりとグーにした右手を差し出してみた。

そう、これが私の犬好き人生の幕開けである。




























そうでありたかった。


























躊躇なく噛まれた私の握りしめた右手からは引くほど血が出ており、人間本当に驚くと声が出なくなるということを4歳にして知った。

親戚のおばさんが焦って言った「あんまりに手が小さくて可愛かったから、餌だと思っちゃったのね!!」という苦しい言い訳は今も忘れることができない。



以降、私の中で犬は、「尻尾を振りながら油断させ、突然捕食しようとしてくる毛玉」という強めのトラウマになってしまった。

犬好き人生スタートは見事失敗に終わったのだ。







犬に弟との絆を試される(9歳)

たぶん、友人の家からの帰り道だったように思う。私(小3)は自転車に乗っていて、その傍を弟(小2)は歩いていた。

そこに突然、何故か、リードの外れた小型犬が突進してきたのである。(ホントになんで?)


泣き叫びながら走る弟。それを追う犬。

漫画でよくあるじゃないですか、「弟から離れて!!!」みたいなさ、お姉ちゃんがバッと出てきて盾になって守る的なやつ。一度やってみたかったんだよね。チャンス到来☆























全力で走り去ってごめんな弟よ

(自転車ってすごい速いんだなぁ)






















後に弟から「俺は絶対におまえが殺されそうになっても助けないからな。」という強い決意表明をされた。初めて見た弟の真顔だった。




犬の姿や雰囲気は可愛いと思っている。

犬を画像や動画で観る分には可愛いと思っている。


故に、友人から飼い犬の画像などを見せられた際には「マジで可愛いな!!」と、心から言える。


だがしかし、その友人宅に遊びに行くとなると話が違ってくる。





友人「今度うち遊びにおいでよ!実物の方が可愛いよー♪」


ゆーや「それは違う。触れ合うのは違う。油断させようとしてる?(疑心暗鬼)」


友人「AVしか見たことない童貞が生身の女を怖がる感じだな。」


ゆーや「童貞じゃねーし・・・」



友人「セカンド童貞だ!!!」







今でも忘れられない例えである。

私はもしかしたらセカンド童貞なのかもしれない。


日常最も緊張が走る瞬間

犬の散歩をしている人が後ろに来た時の私の緊張感は凄まじいものがある。


リードが長かったりするともう地獄である。


突然走り出すのもなんだか申し訳ないし・・・だがしかし、相手は私の足首に狙いを定めている・・・(強めの被害妄想)


結果、私は尋常じゃないほどの早歩きになる。
気分はもう競歩の選手だ。



以前、偶然その姿を見かけた友人は「真顔ですごいスピードで歩いているから声をかけるのをやめた」と言っていた。


事情を説明したら「それはもういっそ走れよ。」と言われたので、今後は走っている私の後ろに犬の散歩をしている人がいたら、そうゆうことだと思ってほしい。


まぁいろいろ書いてきたけど、犬は可愛い。

だがもし私とご自宅の愛犬を引き合わせる機会があれば注意してほしい。

なにしろこちらは初体験の傷を引きずるセカンド童貞である。2021年もよろしくお願いします。明けましておめでとう。(このタイミングで)

人の金で美味しいお茶が飲みたいです。 (こうゆうところがホントにダメ)