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高永 しゅん
2021年5月2日 20:10
じいちゃんの家にある離れの部屋は、僕にとって秘密基地みたいな場所だ。行くまでの道のりもワクワクして、そこが自分の居場所のように心地よく、無敵になれるような感覚がした。たとえば家や学校で嫌なことがあった日も、彼女とうまく行かなくて悩んだ日も、仕事で失敗して落ち込んだ日も、ここに来ればリセットされた。じいちゃんやそのまたじいちゃんが集めた本を読んでいるうちに、悩みや不安の答えになるようなこ