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自動的に理由を探す性

とにかく牛肉が好き。焼肉、ステーキ、ローストビーフ、ハンバーグ、牛丼、肉じゃが、カレー、しぐれ煮、ボロネーゼ、とにかくなんでも。

でもステーキはやっぱ特別感ある。僕は結構な虐待親父の元に産まれてきてまあまあな幼少時代だったが、それでも産みの父親に唯一ポジティブなイメージがあるのがこのステーキ。彼はなぜかステーキの日だけは自ら台所に立つ。ステーキ肉をドンドンと叩くとその合図。おそらく筋切りをしていたのだと思う。塩胡椒してスライスニンニクも一緒に焼かれ、多分市販のステーキソースなんだと思うけど、それがかけられて完成。子供にしてみたら堪らないご馳走。しかもこの瞬間だけは殴られることもない。安全な時間でもあった。

それをナイフとフォークで切る。僕はまず肉を全てカットするタイプだった。端から端まで、フォークや箸で、一口大の大きさにする。それを白米と一緒に口に描き込む。ただただ幸せだった。

牛肉はとにかく特別な時だけ。親戚が集まる時や、年末年始クリスマス誕生日など。食べる理由があった。だから大人になった今でも、たとえスーパーの牛肉でもやはりなんかご馳走な意識が働くし、外食で肉を食べる時は、なんかよくわからないけど理由を探す笑 そういう体質になっているんだと思う。

こないだはサウナの後無性に焼肉食べたくなり、1人で8,000円消費。サウナの後ご飯がよりうまく感じられる時こそ焼肉を体験すべきだ!また明日の仕事も頑張るのだ!みたいな。理由なんてなくてもいいんだけどね笑

銀座でふらっと入ったステーキ屋。1人4,500円にも満たない金額でミスジとリブ2種類のステーキにとどまらず、サラダ、前菜、フィッシュ&チップス、ガーリックライス、〆のシャーベットまで。こんなことされたらすぐまた来ちゃうね。東京ってすげーな。

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