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鈴木優磨の相手をととのわせない技術

最寄駅にサウナもないのでスタジアムに直行。今日も37,000人オーバーと良い雰囲気の試合が見れた。さっさとマスク外して応援も解禁で良いだろう。とっくの昔からもはや誰もマスク観戦など望んでいない。そういう人は自衛でマスクするなり、そもそもスタジアムに来なければいいだけの話だ。

さて本題の鈴木優磨。やはり目を引くし魅力的な選手だ。彼より体格や技術に優れた選手はいくらでもいる。でも彼ほどピッチに影響を与えられる選手はそうはいない。

真骨頂は後半のプレッシングのシーンだろう。左サイドからずっーと全力疾走でGK西川に詰め寄り、西川が左サイドに出してもなおチェイス。そしてボールを強奪するとサイドからペナルティエリアに侵入して上田にラストパス。惜しくもクリアされたがその直後にピッチを叩いて悔しがる。

走ること。コースを狭めること。センタリングを上げること。いずれもどの選手だって出来ること。でもそれを90分、ひいてはシーズン通してやり続けられるから今日みたいなチャンスが作れるわけで。素晴らしいと思う。

そして面白いのは審判にもプレッシングをかける。浦和のPKのシーン。まずスンテと肩を組んでGKに激励なりアドバイスなりで鼓舞。そしてペナ外に戻る時にシュルツがセットしたボールにめっちゃ異議。遠目に見てもまあルール内の配置に見えたが笑 たぶん彼もそれを分かっているだろう。でも、こうすることで審判は対応せざるを得ない。審判だって人間だから、VARが入ったとはいえ、90分をなるべく穏便にことを運びたいわけだ。今後のレフリングに影響ゼロとは言えないだろう。もちろんその間にスンテは集中を高め、浦和はイライラする可能性がある。こういう仕草もまた試合を有利に運ぼうという技術のひとつだ。

そして彼は浦和サポーターにもイライラというエンタメを与える。浦和のゴールキック。西川が短くパスするかロングキックでいくか、駆け引き。すると優磨はなんとペナ内から出ない。審判に注意されて、まるで自覚していないかのような振る舞いを挟んで歩いてペナ外へ。と思った瞬間、西川が蹴る仕草とは明らかにずれてるのに、まるで西川のフェイントに引っかかったような素振りでまたペナ内に入ってしまった「フリ」を繰り返す。これをあの浦和サポの目の前で平然とやってのけてしまうのだから、彼は新日本プロレスのバレットクラブの一員になっても即戦力だろう笑 プロレスが出来るのがまた彼の魅力。

左右に幅広くランニングして味方のパスコースと時間を作ったり、終了間際の守備だったり、バイタルをとるポジショニングだったり。もちろん基本技術も高い。

相方の上田が代表に選ばれてはいるが、古橋や上田が怪我などあれば序列的には結構上位にいる気がする。

カタール行き、あるかもしれない。

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