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エッセイ漫画「躁鬱になった。」あとがき。

躁鬱寛解から3年後の2021年頃に、初めて描いた漫画を全5話連続で公開しました。
こちらは未完の漫画です。
まずはこちらを読んでください。
マガジンにまとめてます。
 ↓↓↓


①あとがきのはじめに。

サウナ猫が初めて描いた漫画「躁鬱になった。」を読んでくださり、ありがとうございました!
それと、この漫画をきっかけにDMを、くれた人たちに感謝します。
6月から実家に帰っていて、ちょうど3日前に旦那さんがいる家に戻ってきました。きちんとお返事しますので、もう少しお待ち下さいね。

②この漫画を描いたきっかけ。

この漫画にも登場した主治医のH先生のすすめです。
躁鬱に限らず、病気になった時は自分と主治医との相性がとても重要です。私とH先生は信頼関係がとてもあると、私は思っています。
病気に関する相談は、旦那さんや親や友人にもあまり言わないようにしていて、専門家であるH先生にだけ相談する、と決めていました。
病気発症から寛解、断薬を経て、現在までの私を一番客観視してくれた人はH先生です。
私がどんな質問をしてもH先生は的確にアドバイスをくださいました。
そして、私はその全てのアドバイスを実行しました。
寛解してから絵を描き始めた私ですが、その絵を見たH先生は、とにかく、すごい!と褒めちぎってくださいました。
そして、「これだけ描けはるんやったら自分の経験のこと描きはったらどうやろ?」と、言ってくださったんです。
信頼してる人からのアドバイスはなんでもまず実行してみる、と決めていたので、この漫画を描くことにしました。

③1番好きなシーン。


初めてのカウンセリングを終えたサウナ猫。
この後、初めての診察を受けるサウナ猫。

自分の脳が自分でコントロールできなくなっていく感じがうまく表現できたなと思います。
私が産まれた時「第1の人生」が始まり、このシーンで「第1の人生」は終わりました。
そして「第2の人生」が始まりました。
寛解して断薬に成功した私は、現在「第3の人生」を送っています。

④なぜ、未完で終わったのか?

先程の私が好きなシーン。
ここからの記憶がほとんどないんです。
記憶が無いので、描けないのです。
だから未完で終わりました。
まだその頃は実家で暮らしていたので、初めての診察の後に実家に帰り、母に話しました。
母が悲しむと思うと、伝えるのがホントしんどくて。
そこまでしか覚えていません。
旦那さんにどう伝えたのかも覚えていません。
どんな映画を旦那さんと観たか、そういう記憶もあんまり残ってません。
子供の頃から、いやなことは忘れるという脳の回路ができていて、無意識に記憶を消すのは無意識の自己防衛だったのだと思います。
それに、毎日とにかく前だけを見て、必死に進もうとしていました。
寝てばかりの日々、一時期は薬の副作用で物凄く太りましたし、パニック障害にもなりましたし、声が出なくなったこともありました。
H先生の病院のグループワークでマインドフルネスを学び始めてからは、自分と向き合うことを知りました。
というわけで、めちゃめちゃ辛かった「第2の人生」の記憶はほとんどありません。
おかげで躁鬱の原因になった元職場のお局さんのことを恨んでないのです。
地元にある元職場は帰省のたびに前を通りますが、元職場を見てもしんどい気持ちはわかないので、私はいい性格をしてるな、と思っています。

⑤寛解した私にできること。

まず、「躁鬱を寛解して断薬に成功した人がいる」、ということを、今現在躁鬱の症状がある人たちに知ってほしいと思っています。
私が躁鬱発症当時、躁鬱の情報が本当にありませんでした。
阪急梅田駅にあるその当時一番大きな本屋さんの紀伊國屋書店の精神病コーナーもその当時はまだ小さくて、躁鬱の本は2冊しかありませんでした。
2冊とも買いましたが、躁鬱病はこんな症状です、というようなことは書いていても、寛解の為の具体的な治療法や、寛解後の話の記載はありませんでした。
その頃持っていたスマホはiPhone4Sで、ネットもまだそこまで発達してなくて、躁鬱の寛解の情報はありませんでした。
ネット社会になった今も、躁鬱の日々の症状を発信する人はたくさんいますが、寛解した人の情報はあまりにも少ないなと思います。
しかも断薬に成功した人の話は見たことがありません。
躁鬱の寛解と断薬、そのふたつを達成した私は、自分が何をしてきたのかを発信すべきだ、と思うのです。
寛解の情報を知ることで、寛解のイメージや、治療のイメージをすることができます。
私のケースが全員にあてはまるわけではありませんが、何も知らないのと少し知ってるのとでは、本当に違います。
私は躁鬱発症当時、「どうすれば寛解するの?詳しい方法を教えてほしい。寛解した人はいるの?」ということをずっと知りたかったです。
結局は自分に向き合い続けることで寛解、断薬を達成することができました。
私は今も、元躁鬱の自分自身の体で実験し続けています。
前例が無いのであれば、私が初めての人になればいいのです。

⑥あとがきのおわり。

私のnote「サウナ猫の『ナカナカタイヘン!』」は、できる限り、誰も発信してない躁鬱についての内容を発信していきます。
そのすべての始まりがこの未完のエッセイ漫画「躁鬱になった。」です。

改めて読み直して私自身の身が引き締まりました。
今後も手探りではありますが、自分には何ができるかを自分に問いながら、寛解&断薬成功者として発信していきます。

漫画を描くことをすすめてくださったH先生!本当にありがとうございます。

⑦サウナ猫が現在連載中の漫画を読もう!

エッセイ漫画「サウナ猫の限界がきた!」を、InstagramとXで連載中です。
2024年9月2日時点で、第21話まで投稿しています。

先日、こちらの記事で第1話と第2話を紹介しました。
  ↓↓↓

今年の6月初めからつい3日前まで、体調不良で実家に帰っていました。
現在は回復して、なんと今日から職場に復帰します。
約2か月半の休職期間、本当に色々な気付きや学びがありました。
それに、躁鬱の闘病で10年以上全速力で前に突き進み続けてきた私が、この2か月半を初めて自分の為だけに生活して、自分のことだけを考えました。

明日には漫画の投稿を再開する予定です。

ぜひ、フォローしてご覧くださいね!
Instagramではストーリーズもお楽しみください。

Instagram @saunaneko.manga

X @saunanekodesu

ココロのイラストレーター、サウナ猫でした。

ではまた!


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