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サウナライフが守りたいもの

サウナライフの開発・運営をしているshoheiです。今年35歳のエンジニアで2016年にサウナと出会い、まち銭湯やスーパー銭湯へ通っています。

サウナにハマったきっかけは当時仕事のストレスで途方に暮れていた頃、先輩に関西で一番熱いサウナに連れて行かれそこで初の「ととのう」を体験した事です。私の「ととのう」は頭の中に溜まっていたストレスが頭から空に向かって抜けていくような気持ち良い感覚でした。

そこからどハマりし、当時大阪に住んでいましたので関西を中心にいろんな温浴施設を巡り、九州や関東へサウナ旅をするほどサウナが好きになりました。

東京サウナ旅で友人一緒にサウナに入る(右: shohei)

私の好きなサウナは室温90度以上の湿度高めで好きな水風呂の温度は17度です。私はこの温度バランスが一番「ととのう」を体感できました。

私は有名な施設へ沢山行きましたが、昔ながらのまち銭湯も好きで昭和レトロな空間は私の知らない過去にタイムスリップしたかのような体験をさせてくれます。まち銭湯では源泉かけ流しや水風呂の水が地下から湧き出る天然水かけ流しなどとても珍しい銭湯もあり、そこでしか得られない温冷体験を求めて通っていました。サウナも良いですが、熱いお風呂と水風呂との温冷浴も好きです。体の芯からグッと温まるのでサウナとはまた違った体験ができるのが魅力的です。

サウナライフの誕生

2021年3月
サウナにハマっていた私は友人(↑写真の左の人)からお得にサウナへ入れるクーポンを教えてもらいました。それはウェブからアクセスしてクーポンを見せると特典が貰えるというものです。しかし、スマホのブラウザから施設を検索してクーポンを表示するといった操作がどうしても面倒であったためサクっとクーポンを表示する手段がないものかと探していました。サウナアプリを検索しても思うようなアプリは見つかりませんでした。無いなら自分で作ればいいかとエンジニアの私はそう考えよく行く施設とクーポン情報を数十件まとめただけのアプリを作りました。

2021年4月6日「サウナライフ」が誕生しました。

当時は「サウナダイスキ」というアプリ名でした。由来は私がサウナ大好きなのでその気持ちを表したかったのとカタカナ表記の名前がキャッチーだったからです。

私と友人しか使わないのでデザインは適当に決めて1週間で作ってリリースしました。ところが、同時期にサウナブームが到来しメディアでサウナというワードを見るようになりました。私は「へー流行ってるんだな」程度しか思っていませんでした。サウナアプリを作ったけどこんな趣味で作ったアプリ誰も使わないだろうと思っていました。しかし私と友人の2人だけしか使わないアプリのはずでしたが、リリースして数日で毎日100人以上から利用されるアプリになっていました。驚いた私は状況を確認しました。急に利用者が増えた理由はアプリストアで「サウナ」と検索すると私のアプリが一番上に表示されていたからです。

サウナダイスキ時代のアプリストア

ここからサウナライフの開発は始まりました。

リリースしてからの2年間

リリース後は施設情報と機能のアップデートに追われていました。

友人から全国のサウナ情報をまとめている「サウナマップ」運営者ひろぽんさんを紹介してもらい連絡しました。ひろぽんさんから4,000件以上のデータを提供していただきました。ひろぽんさんがいなければサウナライフがここまで大きくならなかったと思います。本当に有難うございます。

ユーザーの皆様から沢山の要望がありました。開発は私だけですが、サウナーの友人がいたので相談しながら開発を進めました。当時はサ活やレビューといった機能を作るつもりはなかったのですが要望があったので実装しました。全ての要望に応えたい一心で開発してきました。

私は開発以外のこともやってしまう悪い性格で自分でアプリのロゴを作りましがとてつもなくツッコミどころが多く酷評が絶えませんでした。見兼ねた制作会社の友人がデザインしてあげるということでサウナライフのロゴをデザインしていただきました。

同時期に知人の勧めによりアプリの改名を決め、アプリ名を募集してユーザーの皆様から沢山提案していただきました。その中から「これならサウナーの生活に欠かせないアプリとして利用してもらえそう!」と感じた名前「サウナライフ」を採用しました。デザイン制作の株式会社blissCreative様、ユーザーの皆様本当に有難うございました。

サウナライフのアプリストア

大変嬉しいことにサウナライフの親睦会として全国でオフ会が開催されました。サウナライフのユーザーの皆様に開催してもらい私も参加しました。幹事、参加者の皆様本当に有難うございました。

ベーコンさん主催の大阪サウナライフオフ会(引用: サウナレーター吉田さんのサ活)

このようにサウナライフを通じてサウナー同士の交流が広がることは開発者としてとても嬉しい事でしたが、ユーザーが増えたことによりサウナライフの変化が求められるフェーズになりました。

サウナライフの目指すところ

サウナライフはユーザーの要望に応え続けたアプリです。しかし、サウナライフの在り方や目指すところが明確になっておらずユーザーの皆様にご迷惑をかけることが多くなりました。人にはそれぞれ価値観がありますが、サウナライフにも価値観があります。サウナライフという世界ではサウナライフの価値観に同意して使って頂きたいと考えています。ただその価値観をしっかり伝えていなかったのは開発ばかりしていた私が原因です。大変申し訳ございませんでした。
ではサウナライフの価値観とはなんでしょうか?その話をさせてください。

サウナライフのミッション

ユーザーの皆様と交流して感じたのはそこでしか味わえない体験が好きなことです。

  • ここのサウナ室の温度低いけど湿度高いからすごい汗かけて良いよね!

  • ここの水風呂はちょうど良い温度なんでめっちゃ気持ちよく入れます!

  • お風呂めっちゃ熱いんでサウナなくても温冷浴できますよ!

そこでしか得られない唯一無二の体験をするのが大好きなのです。
しかし、昨今のサウナブームで流行りの施設が盛り上がる一方、取り残されているまち銭湯やスーパー銭湯が増えているように感じます。その時代の流れなのか私が通っていた施設も休業・廃業になった施設があります。そこでしか得られない体験が二度と出来なくなるのはとても残念です。私がもっと通っていれば、みんなに沢山紹介していれば…また違った結果になっていたかもしれません。SNSのタイムラインで流れる休業・廃業のお知らせを見て私は思いました。

サウナライフで解決できないだろうか?

サウナライフにはサウナと温冷浴好きなユーザーさんが沢山います。サウナライフがもっとユーザーの皆様と温浴施設を繋ぐきっかけを作り、生活に欠かせないものになればこの状況を良くできるかもしれない。サウナライフが誕生日してもうすぐ2年、サウナライフのミッションが明確になりました。それは

「そこでしか得られない温冷体験を守る」ことです。

このミッションを果たすためにサウナライフは3つのバリュー(価値観)を決めました。

  1. ユーザーと施設を繋ぎ、温浴施設へ貢献する

  2. 多様性を尊重したサウナ・温冷浴好きユーザーの交流の場を提供する

  3. より良いサウナライフを提供する

正直、サウナライフの開発・運営にかかるコストを考えると今年中に終了しても良いと思っていました。しかし、このまま終了してしまうと私たちの癒しの場である温浴施設の方々に何も貢献できずに終わってしまうと感じました。当たり前のように通っていた居場所が突然なくなるのは嫌です。この状況を食い止め、そこでしか得られない温冷体験を守るアプリとして生まれ変わります。
サウナライフの敵は「温冷浴が二度とできなくなる状況」です。サウナライフのミッションに向けて今後の方針を3つお伝えします。

サウナライフのチーム結成

サウナライフでチームを作ります。いきなり大きなチームを作ることはできないので小さいチームを作ります。メンバーは運営からお声がけする形になりますがご協力いただければ幸いです。

ユーザーの皆様との接点を拡張

ユーザーの皆様との交流をさらに深めるための施策を打ちます。全国でサウナライフ交流会(オフ会)の開催や温浴施設の方々に寄り添った情報発信等を考えていますが、具体的な内容は結成したチーム内で話し合い決めていきます。

アプリの改善

ミッションに対して改善が必要なものや矛盾している機能がありますので機能の削除やリニューアルをしていきます。またコミュニティーポリシーも何がダメで何が良いのかといったより具体的な内容を決めていきたいと思います。結成したチーム内で協議・検討し進めていきます。


ここまで読んでいただきありがとうございました。2023年からサウナライフは再出発します。ミッションを果たせるよう頑張ります。

2023年2月9日 shohei


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