やさしくされたらもう野生に帰れない
日がな一日ジョージから連絡は来ないものかと逡巡して過ごす。
彼とわたしは合わない、ということは重々承知しているのだけど、どうしてもわたしの中の何かが、彼を諦めきれないのである。
生活の何もかもが片手間に感じる、私はジョージからのたった一通のメールを待つ間に朝起きて履歴書を作ったりそれを配り歩いたり面接を受けたりライブに行ったりご飯を食べたり寝たりしている。
これだから恋は嫌だ、こうやって私が今までこつこつ築いてきた全てが、一瞬で色を失くしてしまう。
わたしはまったく恋愛体質