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酔いどれ雑記 98 丹沢讃歌


以前、数年前ダイエットのために突然登山を始めてみたという話をしました。結局、月に2度程度行ったところで痩せはしなかったが、山小屋に集う人々との交流が楽しくて頂上までは行かず、たどり着くのがちょっと大変なカフェバーのように山小屋を訪れていたという話を。

わたくしは初心者も初心者、しかも極度の方向音痴に運動音痴ときたもんで、人が大勢いる山でないと危険です。ですから丹沢の塔ノ岳ばかり、たまに鍋割山などの人気があり、山小屋が何軒もあるところへ行っていたのです。

いつも行っていた山小屋に2度目に訪れたときのこと。名物ともいえる山小屋のご主人と女将さん、お仲間の方々と談笑してからわたくしは他のお客と下山したのですが、その数時間後にご主人は急に小屋で体調が悪くなり亡くなってしまったのです。山小屋のブログで知ったときにはショックを受けました。いい意味であくが強くて、本当に素敵な方でした。2度しかお会いしていませんけれど......。もっと色々なお話がしたかったです。ちなみに1度目、初の登頂はわたくしの母が亡くなって1週間後くらいのことでした。頭がぐちゃぐちゃで、もはや半分やけくそで登ったんです。そして......そのご主人は母と同じ年齢で亡くなった、つまり母と同じ歳だったと知って偶然とはいえ何とも言えない気持ちになりました。

やっぱりいつかは行ってみたいです、タンザ...ワもいいけどタンザニアに。もちろんキリマンジャロが目的ですよ。『キリマンジャロの雪』は突然読みたくなる小説のひとつです。高校生の頃に小説を読み衝撃を受け、当時夢中で読み連載を楽しみにしていたBANANA FISHにも登場し、影響を受けなかったわけがありません。わたくしは山より断然海派なのですが、キリマンジャロだけは別です、丹沢も。