深夜のnoteを徘徊する

眠れない夜、みなさんは何をしているだろうか。

私はずっとステイホームを遵守しているせいかますます体内時計が狂っているのであるが、最近ちょっとした新しい遊びを見つけた。

このnoteという「街」を夜な夜な散歩してみることだ。


私がここにちょくちょく出入りするようになったのは今年に入ってからのことで、初めての投稿が今年の3月。
それまではnoteというものの存在は知っていて登録だけはしていたけど、ほぼ姿を表さない住人だった。

もともとSNSはtwitterとYoutubeをよく使っていて、これらに関しては自分なりの“歩き方”があったし、街の仕組みや場所の行き方もなんとなく分かっていた。

自分にとってのtwitterは、知り合いや興味がある「フォローしてる人」とその近くにいる周りの人、そしてその時バズってるツイートなどが主に回ってきて自分のタイムラインにのってくる。その交通整備の方法としては、あまりみたくない(関わりたくない)人がいればミュートして心の治安を保つ。

あとその時のトレンドなんかは毎回開くたびにチェックしてて、テレビをみない私は時事ニュースをほぼtwitter経由で取り入れている。「陰キャの味方」と言われる最高のツールだ。

Youtubeの日課もシンプルで、気になるチャンネルを登録、そのチャンネルの最新動画をチェックしたり、おすすめや急上昇で出てきた動画を再生したり。サムネとタイトルをみて瞬間的に選別しつつ、ジャンルに関わらずその時の気分にそったものを気軽にすぐ提供してくれるYoutubeを愛している。


もはや私の生活に欠かせない存在なのがTwitterとYoutubeであり、この2つは私にとってずっと最高の居場所であるのだが、ここ最近新たに開拓したいと思っているのが他ならぬこの「note」という場所なのだ。


3月に投稿を始めた時、まだまだこの場所に引っ越したてで訳のわからぬ新人である私は、とりあえずnoteの内部をのぞいてみることにした。

みるとそこには、サークル、マガジン、イベント、、など耳慣れない言葉が並ぶ中「noteをまなぶ」というページを見つけた。これが案内所のようなものらしい。

開いてみると、そこに初心者にやさしいnoteの見方や記事の書き方などの説明書があったり、またそれに関連した細かいテクニックの記事などもたくさんまとまってあった。なんてわかりやすいんだろう。
(ちょっとnoteの回し者っぽくなってきたが、本当に丁寧で感動した一般読者の感想です)

なるほどとりあえず分からなくなったらここに全部書いてあるわけか〜と安心し、とりあえず色々あるボタンを片っ端からクリックしてみてみる。


その時の話題になってる記事が一覧で見れる「話題」、記事を書くときに応募できるテーマが載っている「募集中」、文字通り共通の興味やカテゴリーで集まっている集合体の「サークル」、「人気タグ」などなど、twitterやYoutubeとも違う独自のやり方でこの街は整備されていることを知った。

そして左端を見ると興味関心のカテゴリーがたくさん並んでいて、その場所に行けばその分野の知識が詰まっている、本屋さんにきた時のようなわくわくする感覚だ。
そして自分の関心のあるものの名前をクリックしたら、同じような興味を持った人たちのさまざまな記事がたくさん出てきた。

そして色々見ていくと、その興味の分野もそれぞれであれば、その表現方法も100人いたら100通りあることに気づいた。

論評、ライトエッセイ、自分語り、好きなものの紹介やレビュー、中には自作の詩を書いている人や漫画やイラストやデザイン、動画や音声を投稿する人もいて、
そこには目に見えた制約やフォーマットのない限りなく「自由な世界」があると思った。


そして個人的に驚いたこと。twitterやYoutubeなどは、ある程度有名な人やそのときバズっていて話題になっているものが優先的に表示されることが多いが、
noteでは(まだ私もよく構造が分かっていないが)とくに話題になっているわけでもない、ひっそりとつぶやいたような個人の投稿がポツンと表示されていたり、おすすめされたりしてくる。

そんな投稿でもなんとなく気になって開いてみると、すごく私的な内容だったり、素晴らしい表現だったり、まだ誰も見ていないようなポエム作品だったりして、
そんな個人の世界を覗き見してしまったような感覚に、こちらもふいをつかれたようで「ドキっとする」のだ。


何度も言うが、私はまだこのnoteという街のことをよく分かっていない。
でも、なんだか有名店も小さなお店も新しくできた個人商店もごちゃごちゃに入り混じった場所を、一つ一つのぞいて、味わって確かめていくような、未知の好奇心を掻き立てる魅力がある、そんな気がしている。


ステイホーム期間で、深夜の飲食店は閉まっているところばかりであるが、このnoteという街にいけば深夜にもこっそり色んな人や場所に出会えるんじゃないかと、夜な夜な出かけては淡い期待とともに徘徊してしまうのだ。

自分も文章というものと向き合い始めたばかりで、自分自身でもいろいろ表現してみたいし、そこでもしみてくれて繋がれる人がいたらまた嬉しいと思うし、そんな出会いがあったらと思うと胸が躍る。


新米の住人ですが、何卒ご贔屓に。分からないなりにこの街を歩いていくので、あなたのところにも今度こっそりお邪魔させてくださいね。

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