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CRAFT SAKE WEEK 2023

皆さんこんにちは。さてぃです。
前回の記事にてGW前半に東京に行っておりました!とお話しいたしましたが
前回の記事はこちら↓

では何故この期間中に東京にいたかというと。。。。
六本木ヒルズで開催されたCRAFT SAKE WEEK2023の唎酒師スタッフとしてお仕事をしておりました!!

今回はその
CRAFT SAKE WEEK2023のことについてお話していきたいと思います。
最後までお楽しみいただけたらと思います。

◆CRAFT SAKE WEEKとは?

まず初めにCRAFT SAKE WEEKとはなんぞや?ということで簡単にですがご説明いたします。
CRAFT SAKE WEEKとは、中田英寿氏がオーガナイザー(イベントにおける「主催者」、「まとめ役」を意味する言葉)をつとめる日本最大級の日本酒イベント。
全国1400以上の酒蔵の中から中田英寿氏率いる日本酒の専門家による厳選された酒蔵と、世界トップクラスのミシュラン星獲得数を誇る日本の超有名レストランが集結した”世界に誇れる日本の食文化を体験できるイベント”
もうこの説明だけでやばいんですけどね、、、
イベント期間は2023/4/21〜30の10日間。1日ごとにテーマが決まっており、そのテーマに沿った酒蔵さんが10蔵参加。合計100蔵の酒蔵さんが参加されました。
(全てを飲むことはできませんでした、、、)


会場の様子

◆イベント期間中のお仕事

この10日間。唎酒師スタッフとして参加した私は基本的にどんなことをしていたのか。ご説明します。

①会場内にてお酒の売り歩き

来場されたお客様に出店されている酒蔵さんのお酒を売り歩き、サーブする。
一日ごとにテーマが決まっており、出店される酒蔵さんもその日ごとに変わるため、毎日違う酒蔵さんのお酒を振る舞っておりました。
知っている銘柄もあれば、全く知らなかった物もあり、毎日毎日新しい気付きや発見があり、振舞っていた私自身も非常に楽しかったです。
日によっては、酒蔵さんの羽織りを着て、会場内を売り歩いて「歩く蔵の広告人」みたいなこともしておりました。

こんな感じで売り歩いてました

②酒蔵ブースでのフォロー

売り歩きだけではなく、会場内には酒蔵さんが直接サーブするブースがあり、そのフォローを行っていました。
具体的な内容としては
・酒蔵さんが休憩に行かれた際に、代わりにサーブする
・来場されたお客様に列の誘導            がメインなお仕事です。
そのほかにも、酒蔵さんのSNS(主に力を入れているもの)のフォローの誘導も行いました。
例を挙げるなら、担当している酒蔵ブースにきたお客様に
「SNSにて最新情報をアップしておりますので、もし宜しければフォローをお願いします」とお声をかけてSNSのQRコードをスキャンしてもらう。という流れを作ったりしておりました。

◆スタッフとして参加した日・担当した酒蔵さん

10日間開催されたイベントですが、スタッフとして参加した日と担当した酒蔵さんは以下の通りとなっております。
それぞれのテーマの概要と銘柄、各酒蔵さんのURLもあわせて紹介いたします。

①4/21 AWA SAKEの日

二次発酵による自然な発泡の日本酒「AWA SAKE」が楽しめる日。
担当酒蔵:天山酒造(佐賀) 七田、天山


②4/22 MODERN STANDARDの日

”酸”や”ガス”など、かつての日本酒にはなかった日本酒の新しい「スタンダード」を築き上げた酒蔵さんが集合した日。
担当酒蔵:冨田酒造(滋賀)七本鎗


③4/23 NEW CLASSICの日

伝統的な製法と新しい技術を融合させ、和食にとどまらず、現代ならではの多様性のある食事にあわせて楽しめる日本酒が集結した日。
担当酒蔵:福禄寿酒造(秋田) 一白水成


④4/24 東北・北陸の日

日本有数の酒どころとなる東北・北陸地方にフォーカスを当て、それぞれの地域を代表する実力蔵が集まった日。
担当酒蔵:常山酒造(福井) 常山


⑤4/25中部・関西の日

海と山の幸に恵まれ、独特の食文化圏を形成する中部地方と「日本酒発祥の地」と言われる関西地方で”伝統と革新”を続ける酒蔵が集合した日。
担当酒蔵:松井酒造(京都) 神蔵


⑥4/26 中部・四国の日

瀬戸内海沿岸の豊かな自然と、そこで培った人々の技術が織りなす、独特で個性豊な酒蔵・銘柄が集合した日。
担当酒蔵:宮下酒造(岡山)極聖

ちなみに宮下酒造さんがやられているYouTubeにて当日の様子がアップされました。そちらの動画に私も出演(?)しております。


⑦4/27 CHEF'S CHOICEの日

多くのシェフたちに愛される日本酒が集合した日。
料理にあわせやすく、料理を引き立てるような味わいや香りが特徴的な日本酒を中心に振る舞われました。
担当酒蔵:笹一酒造(山梨)旦


⑧4/28 CSW初登場の日

読んで字の如く。CRAFT SAKE WEEKに初参戦した酒蔵が集合した日。
地元に愛される老舗酒蔵から新進気鋭・話題の若手酒蔵とバリエーション豊かな銘柄が勢揃い!
担当酒蔵:虎屋本店(栃木)七水


⑨4/30 チーム十四代の日

日本酒界のレジェンド「十四代」率いるドリームチームが集結した最終日。
担当酒蔵:宝剣酒造(広島)宝劔
※酒蔵のホームページがなかったのでSAKETIMESさんの記事を掲載します。



◆売り歩きをして感じたこと

前項目で見ていただいた通り、担当した酒蔵さんそれぞれの個性もあり、もちろんそれ以外に出店された酒蔵さんも個性豊かなところばかりでした。
(自分で言うのもなんですが、お客さんとして参加してみたかったと思う程)
イベントのスタッフとして参加してみて感じたことを幾つか書いていきます。

①お客様一人一人に合わせた提供方法

「辛口が欲しい!」「フルーティー系がいい」
日本酒イベントに参加すると必ずと言っていい程に出てくるワードである。
もちろん。これが全て悪いとか否定する意味ではない。
人によって「辛口」の定義、求めてる「辛口」は違う。
その要望に対して、100点満点ではないものの、それに近しいものを提供できるか、その要望に近しいものを自分が売り歩いてるか、無ければ他の方に繋ぐという事を行っていた。
ある意味で唎酒師のスキルである「日本酒のセールスプロモーション」という観点が試されるところでもあった。
また、お客様からの「どんなお酒なの?どんな特徴なの?」という質問にちゃんと答えられるかも大事。
事前に酒蔵さんからセールスポイントを聞いたり、テイスティングによるお酒の特徴を知ることで”どう味・香りを表現するか”という自身のスキルも試された。
売り歩きだからこそ、お客様一人一人に合わせた提案方法を心掛けないといけないということを改めて学んだ。

②詳細は必要か?

先程の①にも若干被るところがあるのだが、お酒の詳細(製法・銘柄に込めたの想いなど)というのは人によって様々。
売り歩きを続けていくなかで行ったことは
・ラベルを見て気に止まったお客様にサラッと説明する
・気になるワードで食らいついた方にはとことん話す(押し売りするわけではなく)
という感じでいい意味でお客様のアクション次第で合わせるといった売り方にしました。

③酒蔵さんとの連携、情報共有

会場内でお酒を売り歩いている際にお客様から
「このお酒は都内で買えますか?」「蔵のオンラインショップありますか?」などなど飲んだお酒に対する問い合わせは多かった。
そういった情報は可能な限り酒蔵さんに共有しました。
どうしてもブースから動けない酒蔵さんもいらっしゃる中で
お客様のリアルな要望はお伝えしておきたいと感じていた私。
もちろん酒蔵さんだけではなく、同じ蔵の唎酒師スタッフや別の唎酒師スタッフともお客様の要望を共有して少しでも多くの方々に楽しんでもらえるように動いてました。
その結果なのかはわかりませんが、ある日担当していた酒蔵さんの売り歩きのお酒を交換いったタイミングで、売り歩きの状況をお話しした際にこんな言葉をいただきました。

「いやぁさてぃさん(イベント時は本名で名乗っていたのでここでは伏せます)。さてぃさんが売り歩いてるお酒がブースであまり出なくて何事かと思っていたら、”このお酒を振る舞ってくれたお兄さんが丁寧に教えてくれたから他のお酒を飲みにブース来ちゃいました!”というお客様が多くて助かってます。うちのお酒を丁寧に扱ってくれて本当にありがとうございます」

こんな言葉を頂いたら、、、泣きますわ!(実際ウルっときてましたけど)
もちろん。このほかにも酒蔵さん、お客様から多くの感謝の言葉をいただきました。
参加された方々が大いに楽しめたのであれば、スタッフとして参加した側としても満足です。

◆イベントに参加して

10日間があっという間でした。
ほぼほぼ毎日参加して途中、疲れからか体調崩しかけた時もありましたが、、、なんとか生き抜きました(笑)

お客様への日本酒の提案に仕方、ペアリングの考え方、まだまだ知らない銘柄との出会いなど、様々な学びと発見がありました。
さらに言えば、酒蔵さんとの出会い、唎酒師スタッフの方々との出会いつながりもでき、今後一緒にイベント組んだり、日本酒飲んだり、イベントでお世話になった酒蔵さんのところへ行ったりするでしょうし、何かしらのカタチで再会することもあると思います。

あっという間で、ものすごく充実した10日間でした。
イベントの企画・運営に携わった皆様。
参加された酒蔵さん、飲食店の皆様
唎酒師スタッフの皆様
大変お疲れ様でした。素晴らしいイベントをありがとうございました。

ご来場いただいた皆様。誠にありがとうございました。


えっ?なんで今のタイミングでこれ書いてるかって?
直後に色々と動いていた中で改めてまとめる時間がなくて(笑)
このタイミングとなりました。

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