人口動態統計2022.06追加 & 四捨数の謎
8月30日に5月分の人口動態統計(速報値)が公開されました。
いつものように,ばらつきを検証してみます。
6月の過去10年間の推移をみると以下のようになります。
近似直線とのばらつきは,
σで除したら,
2022年6月は1.8σであり,震災のあった2011年の6月の2.39σと比較しても高くはありません。
では,過去10年間の1~6月の死者数合計はどうでしょう。
✕σは近似直線との乖離がどれだけあったかを示します。
2022年の近似直線との乖離は2011年よりも大きく,政府・厚労省は,東日本の震災を上回る大災害が起こっているとは考えないのでしょうか。
話題は変わりますが,四捨数の謎と題して,重症者に対し死者数が増加している現象を過去2回にわたり取り上げました。
第6波で発生したこの現象が第7波でも発生しています。
前回も示した,重症者数,死者数,エクモ装着者数を重ね合わせた図の8月30日更新のものが下の図です。
各波の全数の集計はしていませんが,第5波のピーク値を1とすると第6波,第7波それぞれのピーク値の比率は
第5波 第6波 第7波
エクモ数 1 0.18 0.12
重症者数 1 0.69 0.29
死者数 1 3.18 3.74
となります。
第5波と比較すると,重症者数1/3に対し死者数3.7倍。すなわち,重症化せずに亡くなる方が10倍に増えているということです。
前回も示した大阪の事例では(6月以降,この資料もアドバイザリーボードから無くなりました),重症者852名に対し亡くなった方が220名。無症状・軽症から亡くなった方が,1683名。重症化して亡くなるより重症化せずに亡くなる方が8倍も多い。ということが示されています。
また,エクモネット集計による2020年2月9日からの累計では
エクモ治療をしても亡くなった方 479例
人工呼吸器治療をしても亡くなった方(エクモ除く) 1,946例
の合計2,425人が,コ口ナが原因で亡くなったと判定できる人数です。
しかし,厚労省発表によるコ口ナ死者総数38,943人(2022年8月31日現在)のうち残りの36,518人は,人工呼吸器もエクモも使用せず亡くなっているということになります。
すなわち,コ口ナ死と発表されているうち,93.8%の方は死亡の直接原因がコ口ナでない可能性が高いということになります。
これは,コ口ナ当初からあったことですが,第6波,第7波では,さらにその数が増えているということです。
その主原因は,
①死因が何であれPCRで陽性になればコ口ナ死に計上されるWHOルール
②コ口ナ以外の重い疾患の方がPCR陽性となった場合,コ口ナは軽症であっても従来の医療機関を受診できず,コ口ナと持病の両方を治療可能な医療機関を見つけることが難しく,適切な治療が受けられないまま亡くなる。
というケースが考えられ,第1波~第5波は①が主でしたが,第6波以降②のケースが増えているのではないかと考えられます。
メディアの言う医療逼迫は以下の図からも有り得ません。
人工呼吸器・エクモを使える病床の受け入れ可能数2169件に対し,8月31日時点の実施件数は183件であり,受け入れ可能数の1割も使用されていません。
ただし,医療関係者の多くがコ口ナ陽性になった場合,ベッドも人工呼吸器も十分あるけど人手不足で受け入れられないという事態は起こりえますし,軽症者で重症者病床を埋めて重症者を受け入れない医療機関も存在するようです。
これらは,Ⅱ類指定が主原因であり諸悪の根源です。
Ⅴ類にすれば,コ口ナ陽性であっても従来の医療機関で診療可能ですし,医療従事者がコ口ナ陽性になっても働けますよね。コ口ナ以前は,風邪ひいてても看護師さんはガンガン働いてましたよ。
重症者病床の補助金がなくなれば,医療機関も軽症者で埋め尽くす必要も無くなります。
Ⅱ類指定を外すと治療費が自己負担になるからⅡ類指定を外すなという話を耳にします。そういう方は,自分の治療費が安く済めば他人の命などどうでもいいと言っているように聞こえます。ちなみに,治療費が自己負担でないということは,すべて税金で賄われているということです。
首相が頑なにⅡ類から変えようとしないこと,政府やメディアが超過死亡に口を閉ざしていること,1700人を超える人が亡くなってるのに💉を中止しないこと。おかしいと思いませんか? 全部理由があるんですよ。
コ口ナは風邪ですし,危険な💉は打たなければ済む話です。
偽物を当てた人はラッキーだったので,これ以上打たないこと。本物を引いちゃった人は善良な医師たちが必死で治療法を模索中ですから,それに従って治療をしていくしかありません。
3.11を超える大災害が進行中なのに,メディアもSNSも,コ口ナと💉の次は露とウで大盛り上がり。露を責めるくせに物価上昇には文句たらたら。
今度は,創価学会と公明党は見ないふりして統一教会がどうだ,コ口ナ使途不明金の何10兆円は放っておくくせに安倍さんの国葬がどうだと,そんな些末なことで罵声の浴びせ合いに終始。
そろそろ気づきましょう。
今,日本が世界が直面している問題はそこではありません。
叡智を結集して大災害を乗り越えるとともに,早々にこんな茶番を終わらせて,本来我々が対峙すべき問題に対処しないと手遅れになります。
日本の未来がかかってます。
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