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四捨数の謎

最近は,多くの方がblogやtwitterで厚労省の各委員会の内容や公開データを紹介されていますので,特にデータの更新はしていませんでしたが,データを眺めているうちに,納得しかねることが何点か出てきました。

まずは,コ口ナによる重症者数と死亡者数です。2020年5月~2022年5月15日までの重症者数と死亡者数を表すと次のようになります。

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第2波,第3波,第4波では,重症者数と死亡者数は対応していて,2021年9月の第5波は重症者は大幅に増加していますが死者数は減少しています。
ところが,2022年の第6波では第5波より重症者数(緑)は2/3に減少しているにもかかわらず死亡者数(青)は3倍に増えています
尾身苦論は重症者の数は少なくても,重症化すると致死率が高いのか?
なら人工呼吸器やエクモを装着者数が増えるはずですね。
では,エクモ装着者数をこのグラフに重ね合わせてみましょう。

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スケールを調整すると,第5波までは重症者数とエクモ装着数はピタリと一致しますが,第6波は死者数激増なのにエクモ装着者数は激減し第5波の1/5程度。
コ口ナと診断されたにも関わらずエクモ装着せずに亡くなる方が激増と言うのはどういうことでしょう???

第84回新型コ口ナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年5月19日)の資料では,

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となっており重症者852名に対し亡くなった方が220名。軽症でもICU稼働率向上のためICUに入れられるケースも多発しているようで,この方々は重症としてカウントされるようになったため,重症扱いになっても回復する人が多いのは納得できます。
しかし,無症状・軽症から亡くなった方が,1683名。重症化して亡くなるより重症化せずに亡くなる方が8倍も多い。
2月に書いた記事でも,この問題を取り上げています。

軽症から急激に重症化し,エクモを装着する余裕もなくあっという間に死亡するケースが多発していると言うことでしょうか?
残念ながら,アドバイザリーボードの資料は公開されても議事録が公開されないため,この点についてどのような議論がなされているのかわかりません。
専門家という連中が雁首揃えてこの矛盾に誰も疑問を持たないとすれば,名ばかりの能無し集団か御用学者かどちらかと言うことの証明です。まぁ御用学者集団で間違いないと思いますが,コ口ナ初期にシミュレーションで42万人死亡とか言ってた西浦と言う8割おじさんもメンバーですから,ただの能無し集団の可能性も十分ありますな。

次に,人口動態統計です。
多くの方が速報値をtwitterなどで上げてくれますので,昨年12月以降更新していませんでしたが,現在の最新データは2022年2月までで,以下のとおりです。

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2月だけで2万人の超過死亡です。
3月分の公開は5月24日前後で,この調子だと最新データが公開されると大変なことになりそうです。
今回は速報値ではなく,超過死亡について検討します。2021年の超過死亡は67000人でした。では,どの年代が最も亡くなっているのでしょうか?
年代別死者数は5か月後に公開されますので,現在公開されていのは2021年11月までです。
年代別に2021年の死者数から2020年の死者数を差引いたものが次の図です。

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50歳未満はどの年代も100人以下ですが,70歳以上の高齢者は激増。80代は2万人超,90代は3万人超です。
20歳以上でも💉接種後かなり経過しているはずですが,誤差の範囲内なので💉の影響はあまりないのかもしれません。しかし,高齢者の死亡がこれだけ急増していると何か原因があると考えるのが普通です。

以前の記事でも書いたように,死因の多くは
05100 血管性及び詳細不明の認知症
06400 アルツハイマー病
09207 心不全
となっています。

いずれも高齢者の死因高順位のものであり,ご家族も「年だから仕方ない」と諦めているのでしょうか。
しかし,上のグラフを見てもご家族は「仕方ない」と思えるのでしょうか。医師や厚労省は異常事態だとは考えないのでしょうか。💉かどうか別にしてきちんと究明すべき問題のはずです。

エクモの件も超過死亡の件も,推定するにもデータが足りません。下手に何か言うと,直ぐに反ワクの陰謀論と言われてしまいかねません。論理的に説明のつく根拠を思案中ですので,進展有りましたらまた報告いたします。

また,人口動態統計の2022年3月の速報値,2021年12月の概要が近日中に公開されるはずですので,公開され次第,データを更新していきます。

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