四捨数の謎-その2

四捨数の謎と題して,重症者に対し死者数が増加している現象を取り上げました。

その後,厚労省だけでなく医師会や都道府県のデータも見ているのですが,この現象をうまく説明することが難しく悪戦苦闘中です。
例の厚労省のデータ改ざんを指摘した小島教授のように,我々一般庶民の目に触れないデータを暴露してくれないかなぁと甘い期待をしている今日この頃ですが,とりあえず考察の途中経過だけでも報告したいと思います。

まず,以前の記事で,第84回新型コ口ナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年5月19日)の資料を示しました。

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この資料は,アドバイザリーボードメンバーではなく"出席を求められた関係者"という位置づけの,藤井睦子氏(大阪府健康医療部長)の資料で,大阪に限定したデータです。
同会議資料には元データがあり,あまり注目していなかったのですが詳細に見ると,この現象はコ口ナ初期から起こっていたことのようです。

下の表は,第1波から第6波までの重症者の数と率(緑の表)と死亡者の数と率(青の表)を年代別に集計したもので,赤枠は厚労省が付したものですので無視してください。
新規陽性者数は両表ともぴたりと一致しているので,元データは同一です。

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オレンジ枠は,重症者数よりも死者数の方が多くなっている箇所で,私が付したものです。
コ口ナ初期の第1波から,80代以上は重症者よりも死者の方が多くなっています。それも,死亡者が重症者の10倍以上とか,重症者0人で死亡者11人とか,カウントし間違えたレベルの数ではありません。第3波,第4波では,80代90代100代の致死率は2割を超えていて,この年代に限って言えば本物のⅡ類感染症で,本来なら高齢者への特別措置も必要だったのでしょうが,「ワクチソ有効」「💉打て」「自粛だぁ」を連呼するだけで,具体的高齢者対策って何かありましたっけ?
「おじいちゃんおばあちゃんのために思いやり接種を」と子供を脅してましたけど,それは高齢者対策ではないですよね。打っても罹るんだから。
第6波ではその死亡者数が激増し,総数も重症者数との逆転現象が発生したため顕在化したのであり,尾身苦論だけに軽症から重症化せずに死亡するケースが多発しているわけではないことが分かります。

まず,前提として本データは大阪限定のものです。大阪で死亡者が多い事実はありますが,大阪だけに何か特殊なことが発生しているとは考えにくく,日本全体でも同様と考えるべきでしょう。
ここからは確証はなく,これまでの経緯からの私の推測です。
第1波から起こっていること,高齢者に多いこと,から考えると,この現象の要因の一つとして考えられるのが,いわゆるWHOルール
基礎疾患や老衰,交通事故等で亡くなった方の鼻や喉を綿棒でググッとやって陽性だった方,いわゆる無症候感染者をコ口ナ死として報告・計上することによる死者数の増加と考えるのが最もしっくりきます。
当然,この方々はコ口ナ病症に居ないのでコ口ナの重症患者としてカウントされていません。
このWHOルールのみが原因とは言いませんが,相当数が含まれると考えられます。WHOルールは高齢者のみに適用されるわけではありませんので,若年層でもWHOルールによる死亡者が一定数あったと考えるべきでしょう。

しかし,第6波の死亡者数は第5波の3倍,エクモ装着者数は1/5。すなわちエクモ装着者数に対する死亡者数は15倍に増加しています。
ここで,第2~第5波までは重症者数とエクモ装着者数の相対比はほぼ一致しているのに対し,第6波だけ重症者数がエクモ装着者数より相対的にかなり多くなっていることが不自然です。
昨年,実際の重症者病床の稼働率が半分以下で全く医療ひっ迫していなかった事実や,尾身氏のコ口ナ病症稼働率が実際は半分にも満たない状態で補助金だけくすねていたことが明るみに出たことにより,形の上ではICUなどをある程度埋める必要が生じ,実際,軽症者をICUで治療している事例が報告されています。
見た目の重症者数を増やしても,エクモ装着者数は,エクモネットが管理し公開されるため,重症者数とエクモ装着者数との間に大き乖離が発生したものと考えられます。今となっては,本当の重症者数はわかりませんが,第6波の重症者数は公式発表よりもぐっと少なかったと考えるべきでしょう。

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いずれにしても,WHOルールが,死者数増加の要因の一つとは思いますが,これほどエクモ装着者数と死亡者数に開きがあると他に要因があったのかもしれません。
💉の影響も考えられますが,死亡者の💉の接種歴は公開されていないため不明です。
厚労省は,昨年7月までは下表のようなワクチソ接種回数とコ口ナ致死率のデータを公開していましたが,その後,ワクチソ接種回数と新規陽性者の表に変更され致死率のデータを公開しなくなりました。

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その他にも一時公開していたけど,その後公開されなくなったデータがいろいろあります。
上表のように重要なデータであればあるほど,過去に公開していたものを突然公開しなくなれば,私のような素直な人間は,不都合な真実を隠蔽するためとしか思えません。事実,捏造,隠蔽が続々と発覚していますしね。

2月3月に死亡者が急増というのは,前回の記事の前年比死亡者数増加とも一致していますが,同じ原因によるものかどうか現時点では何も確証がありません。

果たして,厚労省がこれらの問題をいつまで隠し通す気なのかわかりませんが,本件については,引き続き調査・検証を進めていく予定です。

ちなみに,最近話題の厚労省のデータ捏造問題。
接種歴不明者を未接種者に分類して感染率を算出していたのと合わせて,心筋炎リスク情報も捏造していて,サンテレビでも取り上げられました👏

この心筋炎データ操作に関しては昨年10月に記事で取り上げているので,ご覧になった方はご存じだったと思います。

これまでどこのテレビも新聞も取り上げなかった内容を取り上げてくれたサンテレビはよくやってくれたと思いますが,このデータはとっくに公開されてて私のような素人でも半年前に気が付いてるんだから,こんな重要なことはもっと早く動いてくれよ。
って感じです。

またまたちなみに,4月の厚労省の公式人口動態統計(速報値)はまだ発表されていませんが,一部の自治体の公表値を俯瞰すると,4月の死亡者数は減少し3月ほどの異常値ではないようですが安心はできません。
こちらもデータ公開されたら,更新します。

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