見出し画像

過剰死が当たり前の世界に変わってしまったのか/人口動態統計2024.01

2024年1月の人口動態統計(速報)が公開されました。
いつもの通り統計処理した結果を示します。
(統計処理方法については過去記事をご参照ください)

まず,厚労省が公開している図がFig.1で,12月同様,昨年をかなり下回りました。

Fig.1

毎回示している2011年からの月毎の死者数データとグラフはFig.2の通りで,昨年比は12,320人減です。

Fig.2

従来同様に過去12年のデータと比較していきます。
1月の2011年からの推移をみるとFig.3のようになります。
破線は2011~2021年の近似直線を示しています。
(図の縦軸は1/1000で示しています)

Fig.3

2024年1月は昨年比12,320人減で,もう超過死亡なんて発生しないじゃん。
とか思っていません?
近似直線との差は11,164人増です。
ちなみに,2023年12月も12,030人減でしたが,近似直線との差は10,978人増でしたので,昨年12月とほぼ同じです。

2011年1月からの近似直線との差(ばらつき)をまとめると,

Table.1

近似直線との差をσ(標準偏差)で除したら,

Table.2

202年1月 3.05σ = 発生確率 0.002288414 ≒ 1/500

減ったと思っても,2021年以前から見ると3σ超。(統計をかじったことがある方なら,3σ超の異常さはわかると思います)
Table.2の2σ超の月を黄着色部していて,2021年以前で2σを越えたのが2011年6月(震災の影響)のみに対し,2022年2月からとうとう丸2年2σ超が続いています。

Table.1は,近似値との差ですので,季節や月による多少や年毎の純増(18,000人/年)の影響を排除した,純粋なばらつきを表していて,Table.1の2011年1月からのすべてのデータを並べるとFig.4のようになります。

Fig.4

2022年12月-2023年1月が異常すぎたため,少し減ったら安心してしまう人の心理は仕方ないのですが,長期のデータから算出した統計値は嘘をつきません。
何事もなくコロナ過が終了しコロナ以前に戻ったのなら,過剰死者数もゼロ付近にならなければならないはずですが,毎月1万人前後の過剰死がずっと続いています。
2020年までは死者自然増加数は年間で18000人ほどだったのに。

2023年の年間過剰死者数 約13万人

でした。2023年の総死者数が159万人でしたから,8%の過剰死など過去に例がありません。しかも,2年連続で。
長引く大戦や巨大地震の頻発,長期の世界的凶作でもない限りこんなことは起こりません。
そして,今も減少する兆しはなく異常事態は継続中です。

声を上げ続けなければ,多くの人々はいつの間にかこの異常な世界に慣れてしまって,もう何も感じなくなってしまうかもしれません。

日本人の命を犠牲にして利権を貪る売国奴たちを糾弾し,日本の未来を護らなければ,子供たちに申し訳が立ちません。
100年後とは言いません。30年後も笑顔があふれる国であってほしい。
そういう願いを多くの方が共有してもらえれば,日本はまだまだ復活できます。

いいなと思ったら応援しよう!