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どこまでも昇る鯉、古九谷風の鉢

はじめに

今回は、今までと少し趣向は違いますが古九谷風の鉢を紹介したいと思います。中央には大きな鯉が……。

作品について

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 『九谷色絵鯉滝昇文』5角鉢 26.5✖️24.6cm 高さ7.2cm

この作品は1928年生まれの陶芸家:宮本忠夫さんの作品です。古九谷の研究をしながら、製作においては独自の図柄を精緻な線描で描き出しており、その卓越した技術は唯一無二。

私自身はというと、小さい頃はこんな古九谷風のものがあまり好きではありませんでした。
それでも、歳を重ねるとなんだかしっくりと深いものに感じます。歳月とともにこの作品も呼吸を重ね、変化しているようです。
今はこういった作品がだんだん少なくなっています。


おわりに

えいしん1

中央に描かれた滝を昇る鯉は、縁起物。古くは中国の「登龍門伝説」に由来しており、日本でも立身出世の象徴とされています。身近にあるだけで、上昇気流が訪れるかも。

いかかだったでしょうか。この作品は現在オンラインストアでは販売していないのですが、店舗での販売は行っています。

作品や、作家さんについてなどのご質問があればコメントにてお知らせください。

お読みいただきありがとうございました!

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