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不器用ってイイところあるんだよ!ホントだよ!

僕はとてつもなく不器用で、何をやってもクラスの中で一番覚えの悪い子供でした。何をやっても、大抵、ビリの方。

親からも「お前は不器用だから他人の3倍努力してちょうど」と言われてきました。自分でもそれは自覚していたので「確かにその通りだ」と思っていました。

不器用でどんくさいことを笑われるのは辛くないことはないですが、子供の頃からなので、慣れているので笑われてもそこまで落ち込まず、自分のペースでちょっとずつ努力できるようになりました。

モータースポーツも音楽も、他人様からお金をいただくところまで来ましたが、人並外れて才能がなく、始めたときは箸にも棒にも掛からない人間でした。

モータースポーツ(いわゆるカーレースですね)も、始めた頃はいつもビリかブービー。いろんな人からバカにされたり、無視されたりもしました。でも、あまり気にならなかったですね。始めたばかりは遅いのは当たり前だから。

10年経って、気付いたら、全日本選手権の表彰台に立っていました。

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その時にスポンサー様のブリヂストンタイヤ様のモータースポーツ課長の N さんから、こう言われました。

「10年かかって全日本の表彰台に立つヤツはホンマに珍しい。全日本の表彰台に立てるくらい速いヤツは2,3年でここまで来るし、そうじゃないやつは10年も続けず辞めてしまうからなぁ」

そういえば、同期で僕より速かった人達(っていうか、最初はみんな僕より速かった(笑))の多くは壁に当たったらすぐやめちゃってました。

音楽でもそうでしたね。

音楽は大好きでしたが、とてつもない音痴で、中学3年生の音楽会では「あなたが歌うとハーモニーが乱れるから歌わないで」と歌わせてもらえませんでした。起業前の会社でも宴会カラオケでは笑われ役(真面目に歌ってて笑われるのは結構きついものがあります)。

起業して軌道に乗ったころリーマンショックがあり、仕事が本当に暇になったとき、余りにもやることがないので、一念発起して今の音楽活動を始めました。音楽なら安く楽器を探せればお金かからないですから。

笑われながら、バカにされながらも、音痴克服のための仕組みを自分で作って少しずつ克服し、気づいたら、いつもライブは SOLD OUT になるところまで来ました。先日も書きましたが、西慎嗣さんにアルバムもプロデュースしてもらえました。

器用な人って、簡単になんでもパパっとできちゃうけど、結局、そこで止まっちゃう人多い。飽きちゃうのかな?不器用な僕にはわからないけど。

いわゆる「器用貧乏」っていうやつなんですかね。そこらへんも不器用な僕にはわからないですが。

全日本で走っていた頃は、周りには器用貧乏な人は一人としていなかったし、今の音楽の環境でもそう。結局、器用貧乏だと、他人様が汗水たらして稼いだお金を頂けるところまで行かないんでしょうね。

不器用な人間は、他人より劣っていても諦めずにコツコツ努力できる。
少しできるようになったら、その少し進歩した自分を褒めてあげられる。
だから続けられる。

今でも覚えています。
小学生の頃、学校からの帰り道、リコーダーを練習しながら歩いていて、途中の公園で座ってぼーっと自分の夢の世界を想像していました。
「いつか、死ぬまでに、自分の好きな歌を1曲でもいいから、誰からも笑われず歌う。」
それが今実現しています。
こんな幸せなことってあるでしょうか?

そういう意味で僕は不器用で本当に良かった、と思います。

(写真: Aix-en-Provence にて - Fujifilm Finepix S5Pro, AFS DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G)

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