薩摩琵琶 髙橋育世

薩摩琵琶を演奏いたします。 琵琶のことをいろいろ書いてみようと思います。 よろしくお願…

薩摩琵琶 髙橋育世

薩摩琵琶を演奏いたします。 琵琶のことをいろいろ書いてみようと思います。 よろしくお願いいたします。

マガジン

  • 琵琶 二十四節気

    二十四節気に合わせて、琵琶の音と身近な風景の短い動画をアップします。

  • 琵琶で弾いてみた

    いろいろな曲を琵琶で弾いてみる挑戦です。

  • 琵琶の物語

    琵琶で演奏する曲について書いてみます。 伝統的なレパートリーも、新作も。

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薩摩琵琶 髙橋育世です

薩摩琵琶 髙橋育世です これから、琵琶のこといろいろを、少しずつ書いていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いいたします。 以下、私のプロフィールです。 ……………………………………………………🎵 新潟県長岡市出身。 長岡高校  新潟大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程バイオリン専攻卒。 幼少時、 TV時代劇の BGMに使われていた「音」に強く惹かれ、 後にそれが琵琶という楽器の音であることを知る。 しかし、当時、和楽器店に問い合わせなどするも、教室や、演奏

    • 琵琶二十四節気 穀雨

      2024年4月19日は 二十四節気の「穀雨」 穀雨(こくう)は 春の終わり。 田畑の支度が整って、種をまくのに適した季節。 柔らかい恵みの雨が降り注ぎ、大地が潤います。

      • 穀雨 雨待ちです

        今年の立春にスタートして、二十四節気に合わせて、琵琶の音と新潟の景色で作った短い動画をアップしています。 2024年4月19日は「穀雨」(こくう) 二十四節気の春の終わりです。 穀雨は、 田畑の準備が整い、いろいろな穀物のタネをまくのに適しており、それを潤す春の雨が降る季節、という意味。 けれども梅雨のように雨の日が多いということではないのだそうです。 新潟市もここ数日晴れが続いています。 気持ちの良い晴れの日はたいへん結構なのですが、琵琶二十四節気の方は、せっかく穀

        • さくらさくら 琵琶で弾いてみた

          日本のうた「さくらさくら」を琵琶で弾いてみました。 現在「琵琶」と呼ばれている楽器にも案外種類があり、楽器の大きさや、弦の数、柱の数などにいろいろ違いがあります。 私の弾いているのは薩摩琵琶で、その中でも四弦四柱(四本の弦と四本の柱(フレット)をもつ)の古い形の楽器です。そのため、出せる音が限られていて西洋の楽器のような音階は出せないのだ、と師匠からも教えられていました。 確かに琵琶曲の中で使う音は少ないのです。 しかし、楽器自体は、糸(弦)を指で締めこむ強さを段階的に調

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        薩摩琵琶 髙橋育世です

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        • 琵琶 二十四節気
          7本
        • 琵琶で弾いてみた
          1本
        • 琵琶の物語
          3本

        記事

          琵琶二十四節気 清明

          2024年4月4日 清明 清明(せいめい)は 清浄明潔(しょうじょうめいけつ)という言葉に由来するそうです。 春の日差しを受けて、万物が清々しく、明るく生き生きとしている様子を表しています。 「万物発して清浄明潔なれば、この芽は何の草と知れるなり」と、 江戸時代の暦の解説書、暦便覧にあるように、 足元を見れば、草の芽もいつしか成長して、もう花を咲かせています。 本日、4月6日、新潟市も桜の開花宣言がありました。 桜の花の開き始めを待って、作った動画です。 どうぞご覧くだ

          琵琶二十四節気 清明

          琵琶 二十四節気 春分

          2024年3月20日 春分 昼と夜の時間が、ほぼ同じになる日。 この日、太陽は真東から登り真西に沈みます。 お彼岸の中日でもあって、 暑さ寒さも彼岸まで、というように、 冬の寒さもそろそろおしまい。 本格的な春の始まりです。

          琵琶 二十四節気 春分

          琵琶 二十四節気 啓蟄

          2024年3月5日 啓蟄(けいちつ) 春の暖かさに 冬の間眠っていた虫たちが 目覚めるころ 今年の新潟は、3月に入って寒さが冬に逆戻りしてしまいました。 それでも、足元を見ればもう土筆が伸びていました。 二十四節気に合わせて、映像に琵琶の音を荒せた1分弱の短い自作の動画をアップしています。新潟の風景ですけれど、観光名所的な場所ではなくて、お散歩目線の身近な景色です。 →二十四節気、次は「春分」

          琵琶 二十四節気 啓蟄

          義仲忌、巴御前のこと

          俳句の季寄せをめくっていたら、2月に義仲忌という言葉を見つけました。 木曽義仲の亡くなった日が季語になっているのです。 とあります。 1148年の旧暦の1月20日は新暦で表すと3月4日らしいので、これ2月の季語で良いのかな?という疑問もありますが、睦月だったので=冬の出来事というイメージなのかもしれません。 ちなみに、大津にある義仲寺で現在も行われている「義仲忌」は1月に開催されているそうです。 薩摩琵琶の世界でも、この木曽義仲の最期の物語は大切なレパートリーになってい

          義仲忌、巴御前のこと

          二十四節気 雨水

          琵琶と身近な季節の風景の動画を、二十四節気に合わせてアップしています。 雨水(うすい) 降り続いていた雪が雨にかわり 小さな水の流れが生まれて 雪解けがはじまる頃 しかし今年の新潟はこの時期に珍しく雪がなく、 雨もしばらく降りませんでした。 今年の雨水は昨日19日から、 その夜から雨が降りはじめて、 今日は雨の景色となりました。 雨水の始まりから1日遅れでアップいたします。 →二十四節気、次は「啓蟄(けいちつ)」

          二十四節気 雨水

          二十四節気 立春

          今日は立春です。 春の始まる日。 旧暦では一年の始まりです。 しかし、この時期、新潟の寒さも雪もまだまだこれからで、 油断のできない、 名ばかりの春のはじめ、といった感じです。 今年の新潟市は積雪の無い立春でした。 寒さの中、早咲きの梅が開き始めていました。 二十四節気に合わせて、新潟の風景と琵琶の音の、 短い動画をアップします。 本日から始めます。 使用楽器は薩摩琵琶です。 二十四節気、次は「雨水(うすい)」

          二十四節気 立春

          光る君へ、の琵琶

          〈内容に第一回のネタバレが含まれています。ご注意ください〉 2024年の大河ドラマ「光る君へ」が始まりました。 平安時代に興味が湧くかな?と、ちょっと心配していたのですが、 初回から、それぞれの登場人物の個性や、物語の意外な展開に大いに惹かれるものを感じました。次回が楽しみです。 その中で、琵琶(雅楽で用いられる楽琵琶)が、テーマ曲のバックの映像にもチラリと現れ、主人公まひろ(紫式部)の家のシーンでも登場しました。 娘「母上はこのごろ琵琶を弾かなくなりました」 母「父

          光る君へ、の琵琶

          屋島の誉 那須与一

          筆無精しているうちに年を越してしまいました。 昨年の演奏会の演目について書きます。 昨年、2023年11月5日。新潟市芸能まつりの一環として開催された「琵琶楽演奏会」にて、「屋島の誉」を演奏しました。 屋島の誉は、平家物語の中のお話です。 屋島は、現在も香川県高松市の北東の海辺にある、平たい頂を持った特徴的な地形の島です。島といっても、今は周辺の埋め立てが進んで陸続きになっているので、海に張り出した岬状の小高い山といった感じに見えます。 源平合戦の頃も、干潮になれば馬で渡

          屋島の誉 那須与一

          討ち入り 赤穂浪士の物語

          本日12月14日は、赤穂浪士の討ち入りの日とされている日です。 しかし、元禄15年12月14日というのは旧暦で、現在の新暦に変換すると 1702年1月30日なので、そう考えると1ヶ月ほどの季節感の違いがあります。 数日前から江戸の町に雪が降っていた、という伝承も、1月の末なら珍しいことではなさそうです。 最近ではあまり見かけなくなりましたが、昭和の時代くらいまでは「年末恒例」のものとして一般的に思い浮かべられる中のひとつに「忠臣蔵」があったと思います。 明治生まれだった

          討ち入り 赤穂浪士の物語