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NANA

10年以上前に雑誌への連載がストップしたという、矢沢あいのマンガ「NANA」
今さら全話読んだ。

Netflixのタイトルリストを眺めていて、好きな俳優が何人か出ていたので、何の気なしに、暇つぶしくらいのつもりで観た実写版。

「かっこいいロックバンドにまつわる波乱のストーリーでしょ?」
読んだことも観たこともないけど、「噂に聞く限りこんな感じなんだろうな」と決めつけていた。

ぼんやりと観ていたら、映画の中で、私が新城に引っ越す前に住んでいた多摩川沿いの自宅の団地がたびたび写る。
ナナと奈々が住んでいた家からの眺めとして。

主演の宮崎あおいは、「ソラニン」というこれまた漫画が原作、バンドものの映画でもこのあたりに住んでいる設定だった。
NANAでもソラニンでも、泣きながら多摩水道橋を渡っている。

水道橋のお陰で俄然気になってきて、原作を読んだ。

原作でも、何十回も、もと自宅が描かれている。
和泉多摩川側から見た登戸・中野島方面。地元の人なら知っている、狛江の五本松もしっかり描かれていた。
多摩川という地名も出て来ていたし、舞台になったことは間違いない。
そしてナナは昭和56年3月生まれ、つまり私と同学年ということが判明してさらに気になっちゃう…

母に捨てられた傷を抱えて、レンや周りの仲間に捨てられたくないナナの焦り、怒り、不安定。
強がるナナの、いつでも怯えている気持ちが手に取るように伝わってきて、大丈夫、大丈夫と抱きしめたい気持ちになる。
誰もそんな風にナナを裏切ったりしないよ。
だけど運命は残酷だった。

ラストシーン(完結してないけど)では号泣…

私は少女漫画はほとんど読んだことがないのだけれど、何がきっかけになるものかわかならいものだ。

ピュアな気持ちにさせてもらった。

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