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『正欲』とにかくヤバい、この小説。
※ネタバレ含みます
私はまず小説というものを
めちゃくちゃ久しぶりに手に取りました。
いつぶりだろう?おそらく2年ぶりとか?
なぜこの本を読もうと思ったのか、
それはほかでもなく本系のインフルエンサーさん
(こずえさん)に影響を受けたから。
誰にも言えない性癖を持った男女、
容姿に自信を持てない女子大生、
学校という社会の枠組みから逃れた小学生、
と、その親。
さまざまな人物が出てきて、
途中頭がごちゃごちゃして来たので
一旦整理することに(笑)
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登場人物はそれほど多くないのかもしれないが
なんせ小説を読むのが久しぶりすぎた。
登場人物を整理してからは
物語がすらすら頭に入ってくるように。
誰だっけこの人?ってなったら、
すぐにメモに立ち返れるのでオススメ。
読了後の感想
まずはこの小説、めちゃくちゃおもろい、、、
『正欲』というタイトルが、読んでいくうちに
分かっていく感覚がとても心地いい。
登場人物たちの皮肉的かつ悲観的なものの見方を
どうしてこれほどまでに鮮明に描けるのだろう。
皮肉的で悲観的すぎて、
時にはこちらが辟易としてしまうまでもあった。
なのにページを捲る手が止まらない、
不思議な作品。
小説をすべて読み終えた瞬間、
「え、まって、ここで終わり???」感。
だけどまだ救いがありました。
私が消化不良にならずに読み終えられたのは
ほかでもなく解説があったから。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120046596/picture_pc_2e223eeaa71dd7651e1ab56a697ee095.jpg?width=1200)
解説者の東畑さん自身が、
解説の中で『正欲』という作品への戸惑いを
包み隠さず、私たち読者と同じ温度で、
共有してくれていた。
ー私たちは正欲に閉じ込められている。
どうすればいいんだ。
「正欲」なんて、今まで考えたこともなかった。
多様性という言葉も、概念も、
自分は理解している側だと思っていた。
でも違った。
LGBTQを理解しているだけで、
というか分かったつもりをしているだけで
多様性に理解ある人だと勘違いしていた。
けど、私は分かち合いたい。
多様な考えがあっていい。
時には相手の考えが理解できないことも
あるかも知れない。
けど、真っ向からそれを否定するような人には
絶対になりたくないと感じた。
理解しようとする、
大きな大きな器を持った人に、なりたい。
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