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『正欲』とにかくヤバい、この小説。

※ネタバレ含みます

私はまず小説というものを
めちゃくちゃ久しぶりに手に取りました。
いつぶりだろう?おそらく2年ぶりとか?

なぜこの本を読もうと思ったのか、
それはほかでもなく本系のインフルエンサーさん
(こずえさん)に影響を受けたから。

誰にも言えない性癖を持った男女、
容姿に自信を持てない女子大生、
学校という社会の枠組みから逃れた小学生、
と、その親。

さまざまな人物が出てきて、
途中頭がごちゃごちゃして来たので
一旦整理することに(笑)

『正欲』の登場人物メモ

登場人物はそれほど多くないのかもしれないが
なんせ小説を読むのが久しぶりすぎた。

登場人物を整理してからは
物語がすらすら頭に入ってくるように。

誰だっけこの人?ってなったら、
すぐにメモに立ち返れるのでオススメ。

読了後の感想

まずはこの小説、めちゃくちゃおもろい、、、
『正欲』
というタイトルが、読んでいくうちに
分かっていく感覚がとても心地いい。

登場人物たちの皮肉的かつ悲観的なものの見方を
どうしてこれほどまでに鮮明に描けるのだろう。

皮肉的で悲観的すぎて、
時にはこちらが辟易としてしまうまでもあった。

なのにページを捲る手が止まらない、
不思議な作品。

小説をすべて読み終えた瞬間、
「え、まって、ここで終わり???」感。

だけどまだ救いがありました。
私が消化不良にならずに読み終えられたのは
ほかでもなく解説があったから。

東畑開人さんの解説

解説者の東畑さん自身が、
解説の中で『正欲』という作品への戸惑いを
包み隠さず、私たち読者と同じ温度で、
共有してくれていた。

ー私たちは正欲に閉じ込められている。
 どうすればいいんだ。

「正欲」なんて、今まで考えたこともなかった。

多様性という言葉も、概念も、
自分は理解している側だと思っていた。

でも違った。

LGBTQを理解しているだけで、
というか分かったつもりをしているだけで
多様性に理解ある人だと勘違いしていた。

けど、私は分かち合いたい。
多様な考えがあっていい。

時には相手の考えが理解できないことも
あるかも知れない。
けど、真っ向からそれを否定するような人には
絶対になりたくないと感じた。

理解しようとする、
大きな大きな器を持った人に、なりたい。

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