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ピノコニーが面白すぎるので感化されて映画「インセプション」を見た感想と思考の整理

※崩壊スターレイルVer.2.0および映画「インセプション」のネタバレを含みます。
※全て個人の感想であり内容の信憑性を保証するものではありません。1回見ただけなので勘違いも多いと思います。

崩壊スターレイル、ピノコニーに夢中になって色々皆さんの考察なり感想なりを検索していたら、夢の世界の物語ということで映画「インセプション」を思い出すと仰っている方々が結構いました。
「インセプション」は未視聴だったので、これを機にU-NEXTで拝見しました。

めちゃくちゃ面白かったです!

スターレイルでホテル・レバリー(現実)に着く前、列車の中で夢境の夢をみていた「わたし」は黄泉に刺されて激しい衝撃のもと目覚めていました。
完全に映画「インセプション」での「キック」(=強い衝撃を与えて夢から目覚めさせること)を彷彿とさせるものでしたね。

まず、
①【映画冒頭、年老いたサイトーとのシーン】
↓↓↓
②【サイトーの夢の中】
↓↓↓
③【現実】
↓↓↓
④【夢の中へ】
↓↓↓
⑤【ラストシーン子ども達との再会】
という流れでストーリーは進みます。

時系列としては②から始まり、主人公コブ達が③の現実でサイトー側につくことを決め、そこからミッション(=アメリカに帰り子ども達の顔を見ること)成功に向けて仲間を集めていくことになります。

④の夢は
ⅰ) 雨の降る街
ⅱ)ホテル
ⅲ)雪国
ⅳ) 虚無

となっていて、それぞれの夢には夢を見ている夢の主がいますが、潜り込む人達の潜在意識も夢の中に反映されうるという構造だと思います。
そんな訳で主人公コブには亡くなった妻モルへの罪悪感が常にあるため、どの夢の中でもモルが出て来てしまいます。

「虚無」というワードが作中に登場した時に、「あーこれは完全に黄泉だ!」と大はしゃぎしてしまいました。上手く目覚められずに夢の奥深くに潜れば潜る程現実との境を見失って虚無に堕ちていく、という演出はすごく良く出来ていると感じました。私自身の虚無との出会いは、子どもの頃に読んだ本、ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」で、この本の中でも迫り来る「虚無」という形容し得ぬものに恐怖を感じた感覚を今でも覚えています。

かつて、夢の奥深くでコブとモルは夢に魅了されその夢の中で何もかもが叶う幸福な時間を過ごしました。そして、そうするうちにモルにとっては夢>現実、となってしまいますが、その考えに囚われた妻を救うためにコブは「ここは現実じゃない、夢の中だ」というアイデアを埋め込み(=インセプション)します。
その結果、モルは夢から覚め現実に戻ることに成功しますが、コブが埋め込んだアイデア(=ここは夢の中)はモルの脳内に留まりモルはその現実さえも夢だと認識し、結果として命を落とすことになります。

ミッションをすすめる中で、ロバートとサイトーが瀕死の状態になり、このままでは現実に戻っても約束が果たされないためその2人を救うべくアリアドネとコブの2人は虚無に潜ることになります。
アリアドネの存在もあって、ロブはその虚無空間でモルとの決別を果たします。そして、残されたサイトーを救うためにロブはキックで目覚めることを一度諦め虚無空間に残ることを選びます。高齢化したサイトーと再会するシーンにおいて、彼と再び出会うまでかなりの時間がかかったであろうことが推測され、①冒頭のシーンに繋がります。
この後、ロブはサイトーにこの世界は夢であると自覚させ、2人で現実世界に戻ることに成功、ロブは無事帰国し子ども達の顔を見るシーン⑤でめでたしめでたし……という展開でした。ただその⑤のシーンでロブが回したコマは倒れるのか、周り続けるのか、という点で視聴者は悩まされるラストになります。

教授の出演シーンが現実であるとの監督のコメント等から、最後にコマは倒れてハッピーエンドになるという意見がネット上では多いような気がしました。

ただ、「コマが倒れるかどうかで現実かわかる」という発想も私達が視聴中に植え付け(=インセプション)されたものであり、
個人的には、虚無空間においてモルに別れを告げるシーンまでが「リアル」でそれ以降のサイトーとの再会、ミッションの成功、子ども達の顔を見てハッピーエンド、というラスト部分は全てロブが虚無空間で描いた夢なのかなと感じました。
あの不穏なカメラワークや音楽からして「やったーハッピーエンドだー!」という気持ちにはなれなかったです。

一方で実際には、監督のコメントからもわかるように「そこが現実か夢か」は結局重要ではなくてどのようなスタンスで生きるかが大事なんだろうな~と考えたりもしました。まさに荘司「胡蝶の夢」の通りで、今いる場所が夢かどうか本当に知る術はないですもんね。

そんな訳で、崩壊スターレイルに感化されて映画「インセプション」も大いに楽しみました。

ピノコニーの「現実」がどういった着地点を迎えるのかとっても楽しみです。Ver2.1を終えて後、また自分のこの映画に対する解釈も変わったりするのかとドキドキしています。

黄泉ちゃん大好きなので綺麗に収まって欲しいなとは思いますが、アナイアレイトギャングの事もあり不安はつきませんね。

#インセプション
#崩壊スターレイル
#ネタバレ

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