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第104回全国高校野球選手権大会出場校紹介⑥

九州国際大付(6年ぶり8回目)
北九州市八幡東区
共学、私立
創立:1958年
主な卒業生: 清水優心(日本ハム)、髙城俊人(DeNA)、富山凌雅(オリックス)、二保旭(阪神)、三好匠(広島)、永井謙佑(J1名古屋)、潮田玲子(元バドミントン選手)
 春夏連続出場。2011年のセンバツで準優勝経験あり。夏はベスト8が最高。他に陸上部、サッカー部、バドミントン部、ウェイトリフティング部なども強豪。
 注目は2年生四天王の1人・佐倉。腰を低く落とした構えから高校通算19本塁打のパンチ力を見せる。他にも強肩強打の主将・野田、高校通算21本塁打で俊足も魅力の黒田など、強力打線は健在だ。
 投手陣はセンバツで好投を見せた左腕の香西に加え、2年生ながら背番号1を任された右腕の池田が安定感抜群の投球を見せた。香西が復調すればチーム力は更に上がるはず。目指すはベスト8の壁突破だ。

有田工(9年ぶり2回目)
佐賀県西松浦郡有田町
共学、県立
創立:1900年
主な卒業生:古川侑利(日本ハム)、白竜(俳優、ミュージシャン)
 春夏連続出場。焼き物の街・有田にありセラミック科などを有する。バスケットボール部は総体、ウィンターカップ出場経験あり。
 チームの中心はエースでトップバッターの塚本。彼の投球と出塁がカギを握ると言っても過言ではない。犠打を多用する手堅い野球で、県大会で見せたように接戦を制していきたい。

海星(3年ぶり19回目)
長崎県長崎市
共学、私立
創立:1892年
主な卒業生: 江越大賀(阪神)、堀幸一(元ロッテ)
 キリスト教カトリック系のミッションスクール。元は男子校。甲子園最高成績はベスト4。三重県にある海星高校とは関わりはないが、甲子園で1度だけ対戦したことがある。
 最速146キロ右腕の宮原、最速144キロ右腕の向井のダブルエースがチームの軸。共に15回ずつを投げた両右腕を失策1の堅守が支える。打線では、高校通算26本塁打の森を中心としたクリーンアップの前にチャンスを作りたい。

明豊(2年連続8回目)
大分県別府市
共学、私立
創立:1999年
主な卒業生:今宮健太(ソフトバンク)、濱田太貴(ヤクルト)、居谷匠真(ソフトバンク)、京本眞(巨人)
 1999年に別府大付と明星が合併して発足。硬式野球部は県内有数の強豪校。昨年のセンバツでは準優勝だった。他に卓球部、剣道部、女子バスケットボール部も強豪。
 全試合で9得点以上を奪った強力打線が魅力。特に宮崎、竹下、嶽下の上位打線に破壊力がある。投手陣では165cm左腕の坂本が軸に。ここに最速143キロの2年生・森山も加わる。本来エースの主将・江藤が復活できるかが上位進出へのカギ。

九州学院(7年ぶり9回目)
熊本市中央区
共学、私立
創立:1911年
主な卒業生:村上宗隆(ヤクルト)、伊勢大夢(DeNA)、末續慎吾(陸上選手)、勝野洋(俳優)、高良健吾(俳優)
 キリスト教系の高校。剣道部、柔道部、陸上部、サッカー部、バドミントン部、自転車競技部が強豪。特に剣道部は玉竜旗大会で優勝経験あり。自転車競技部とサッカー部も総体優勝経験がある。
 注目は村上宗隆(ヤクルト)の弟・慶太。190cm94kgと兄に負けず劣らずの体格。高校通算8本塁打と数は多くないものの、秘められた長打力は魅力的だ。投手では2年生エース・直江の安定感が光る。

富島(3年ぶり2回目)
宮崎県日向市
共学、県立
創立:1916年
主な卒業生:三浦浩子(漫画家)、中島弘明(メディキット創業者)
 元は農学校。現在は商業科、会計科、経営情報科、国際経済科、生活文化科の5学科を有する。
 今秋ドラフト候補のエース・日高が大黒柱。最速148キロの伸びのあるストレートが持ち味。5戦で自責点2と安定感も光る。得点力は高くないだけに、日高の投球が聖地初勝利のキーポイントとなりそうだ。

鹿児島実(4年ぶり20回目)
鹿児島県鹿児島市
共学、私立
創立:1916年
主な卒業生:遠藤保仁(J1磐田、元サッカー日本代表)、前園真聖(元サッカー日本代表)、城彰二(元サッカー日本代表)、杉内俊哉(元巨人)、下窪陽介(元横浜)、中村亮土(ラグビー日本代表)
 硬式野球部は県内有数の名門校。1996年選抜でエース・下窪を擁して優勝した。他に全国選手権優勝経験のあるサッカー部、2010年全国高校駅伝優勝の陸上部、剣道部、新体操部、ラグビー部も強豪。
 ノーシードながら初戦で春の九州王者・神村学園を破ると、破竹の快進撃を見せ、決勝でセンバツ出場の大島を下して頂点に立った。スタミナ抜群のエース左腕・赤嵜がチームの大黒柱。延長戦を2試合制するなど粘り強さも持ち味。

興南(4年ぶり13回目)
沖縄県那覇市
共学、私立
創立:1962年
主な卒業生:宮城大弥(オリックス)、大城滉二(オリックス)、島袋洋奨(野球部コーチ、元ソフトバンク)、具志堅用高(元プロボクサー)、宮里美香(プロゴルファー)
 硬式野球部は県内随一の強豪校。2010年にエース・島袋を擁して史上6校目の春夏連覇。他にハンドボール部、バスケットボール部なども強豪。
 注目はエースの生盛。今大会で自己最速を更新する147キロを計測した力投型右腕。二枚看板の安座間は安定感がある。打線は県大会で初戦から3戦連発を記録した禰覇、長打力のある盛島を軸に繋がりがある。


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