見出し画像

タイトル思いつかない

みんなが口を揃えて言う。「日本人は平和ボケしている」
そういう私も日本人。 

今日、ロシアがウクライナを攻め入った。戦争が始まった。
私は戦争が嫌いだ。経験はないけど、なんとなく嫌だ。争いが嫌いだ。

できることならみんな仲良くしていたい。手を繋いで歩幅合わせて歩いていきたい。でも、そんなのは叶わぬ幻想だって分かってる。

世界中のみんながみんな幸せなんて、そんなことはたぶん私が生きている間に一瞬だって訪れないだろうし、その先もないだろう。

それぞれの人間がそれぞれの感覚を持っているから、楽しいし、盛り上がるし、時にすれ違ってぶつかり合う。

みんな自分が正しい思ってる。己こそが正義で、その正義と相反するものはみんな悪。だからこの世で一番の大バカ者は算数ができない人でも、文字が読めない人でもない。自分の思想と真逆の思想を持っている人。

ふと、子供の頃に図書館で観たガラスのうさぎって映画を思い出した。あれ観てぼろぼろ泣いたのを覚えている。

母親と二人で観たんだけど、泣いているって知られるのが恥ずかしくて映画のエンドロール辺りであふれ出る涙を拭いて拭いて拭きまくった。おかげでTシャツはびしょびしょ。

会場が明るくなる頃には「ぜんぜん平気ですよー」みたいな涼しい顔で「ちょっとクーラー効きすぎだと思う」とか映画の内容とは関係ない謎の感想を言った。

戦争というものを初めて知ったのはそのときだった。

それから十何年も経っているけど未だにあの日のことは覚えてる。「戦争したら悲しい」ふんわりとした感想を抱き、帰りに買ってもらったアイスは食べるのが遅くて代わりにアスファルトに食べられた。

政治や世界情勢、ルールや条約。難しいことは分からないけど、「戦争したら悲しい」そんな理由で戦争がなくならないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?