見出し画像

全国水族館の旅【46】鶴岡市立加茂水族館

クラゲが好きな水族館ファンは、きっと超たくさんいると思います。海を静かに漂うクラゲの穏やかさと神秘性は、いつだって人々を魅了しています。
クラゲ好きの方には、ぜひ国内最強クラスのクラゲ専門水族館を訪れていただきたいと思います。数々の試行錯誤とチャレンジを乗り越え、クラゲ飼育の第一人者となった究極の展示施設こそ、日本海に臨む加茂水族館です。マスタークラスのクラゲ知識を獲得すべく、筆者はテンション爆上げで山形県の海へ向かいました。


最強のクラゲ水族館を求めて、いざ日本海へ!

風光明媚な日本海の海岸線沿いとなれば、ドライブに最適! 筆者は新潟県内でレンタカーを借り、海側の道を北上して山形県へと向かいました。

山形県の海岸線をドライブ。夕刻になると、鮮やかな夕焼けで紅く輝く海を拝むことができます。
生物観察に適した潮溜まり。たくさんの魚たちが泳いでいました。なお、水棲生物の捕獲が禁止されているエリアもありますので、十分注意しましょう。

道の駅で休憩を挟みつつ、目的地に到着。
加茂水族館の愛称は「クラゲドリーム館」。一度は経営の危機に陥りながらも、スタッフさんたちの努力により、最強のクラゲ特化水族館として力強く復活! 今では庄内屈指の観光スポットとして全国に名を馳せています。
偉大なるドラマを秘めた、究極の飼育展示施設なのです。

「クラゲドリーム館」こと鶴岡市立加茂水族館。クラゲの飼育展示に関しては超プロ中の超プロです。

本館の強みは、もちろん国内屈指の超ハイクオリティなクラゲ展示。そして、もう1つの魅力は「たくさんのクラゲ料理を食べられること」!
加茂水族館に来たら、ぜひともクラゲを食べたくなるのが生き物好きの性。館内レストランへと向かった筆者は、名の通りクラゲたっぷりの「クラゲ御膳」を注文。ヘルシーで噛みごたえ抜群のおいしいクラゲ料理を味わい尽くしました。
そして、デザートはクラゲアイス。アイスの中にクラゲの身が入っていて、コリコリした歯ごたえが最高のアクセントになっています。スイーツ含めてあらゆる料理に使えるヘルシーなクラゲは、食材として大いに注目すべきだと思います。

館内レストランのメニュー「クラゲ御膳」。各種料理の中にクラゲが入っています。
クラゲの刺身。歯ごたえが魅力的でハマりそうです!
クラゲの身の入ったサラダ。とってもおいしいくて、超ヘルシーです!
極めつけはクラゲアイス! コリコリしたクラゲの身は、アイスとも愛称抜群。ご飯でもスイーツでも、クラゲメニューは最高においしいです。

しっかり食べて脳と心の栄養を補充したら、いよいよ学習の時間です。数えきれないほどたくさんのクラゲたちが、展示エリアで来館者を待っています。たった1匹のクラゲからヒントを得て生まれ変わった奇跡の水族館、その底知れぬパワーを感じてください。

通路のポスターでは、鶴岡市の食文化がダイナミックに発信されています。この路の先に待つのが水族展示エリアです。

世界中のクラゲが舞う究極の環境学術施設

全ての命を支える壮大な庄内の水域環境

クラゲドリーム館の観覧は、山形県の水の流れと生命のつながりを追っていくことから始まります。
はるかな上流環境から栄養を集めて流れる河川と、陸域の恵みを受けて豊かになる海。山形の生命の源流を探りつつ、美しい生体展示を楽しんでください。

筆者の推しはキタノメダカ!
絶滅危惧種である本種が、庄内地方にはたくさん生息しています。このメダカたちの楽園は、なんとしても守らなくてはなりません。

ジオラマと一体化した淡水環境の水槽。山形県の海に注ぐ水は、清廉な河川から届けられるのです。
顎の形態が特徴的な淡水魚ニゴイ。庄内では「みご」「めごい」といった呼び名があります。
生物好きや釣り人にとっては馴染み深い淡水魚ウグイ。ニゴイと同じくコイ類の魚です。
地元の高校生と水族館が共同製作した特別展示水槽。鶴岡市の赤川水系の水棲生物が飼育されています。
赤川水系のキタノメダカ。希少な淡水魚であり、本種がたくさん棲む庄内の水域環境はとても素晴らしいと思います。

さて、いよいよ海水魚の飼育展示です。
日本海といえば、おいしい海の幸! 庄内の海をテーマにした本館の水槽には、かっこよくて活きのいい魚たちが力強く舞っています。

バリエーション豊かな海底地形を有し、寒流と暖流がぶつかる庄内の海には、多種多様な魚たちが集まってきます。水族館の観覧後にホテルや居酒屋で食べる魚介類をイメージしながら、美麗な魚たちをじっくり観察しましょう。

庄内浜についての手書き解説資料。生物採集のための釣りも、大切な水族館の仕事なのです。
スズキやマアジやカンパチなどの海水魚が舞う大型水槽。漁業が盛んな庄内の海では、彼らのようなおいしい魚がたくさん獲れます。
クロソイやアイナメの飼育水槽。水槽内の海藻の飼育に好適な環境を保つため、海から組み上げた水を多くかけ流しています。
円柱型水槽の中を泳ぐのは、数えきれないほどのサケの稚魚たち。日本海へ流れる庄内の河川は、全国でも指折りのサケの遡上スポットとなっています。
サケの人工孵化についての映像展示。山形県では鳥海山の麓にて、豊富な湧水を活かしてサケが育てられています。

そして水族館の人気者といえば、ユニークで個性豊かな水棲生物たちです。本館には、萌える可愛い子たちがいっぱいです。
筆者の海水魚の推しはイサゴビクニン。でっぷりした顔とフォルムが最高です。自分の推しを探して観覧すれば、さらに水族館巡りが楽しくなると思います。

水槽の端で休むミズダコ。水槽内ではクラゲのように透明な物体が漂っていますが、それは脱皮して剥がれ落ちたタコの吸盤の皮です
砂地でリラックスする底生魚たち。たくさん水族館に通うようになれば、カレイとヒラメの見分けができるようになります
可愛くて萌えるイサゴビクニン。日本海や北海道周辺の海、オホーツク海に生息しています。
ダーリアイソギンチャク。他の物にはくっつかず、海底に転がって生活しています。

続いては、庄内の沿岸から遠く飛び出して深海へと目を向けてみましょう。日本海の深淵にはどのような生命がいるのか、探究心を研ぎ澄ませて覗いてください。本館の展示にて不思議で愛らしい深海生物と出会えば、未知なるフロンティアへの関心が高まります。

8種類の深海性甲殻類が同じ水槽に展示されています。もちろん、おいしく食べられる種類もいます!
可愛さMAXのコンペイトウ。彼らの愛らしいフォルムが、その名の由来です。
お休み中のボウズイカ。ちなみに、先端研究により「頭足類は夢を見ている可能性がある」という説が唱えられています。
海底ではウミシダが咲き、ヒトデやゲンゲが側を通る世界。展示を通して、庄内の深海環境がイメージできますね。

魚が大好きな人は、日本海と聞けばタラ類の料理をイメージされるかもしれません。そう、庄内の海で獲れるタラは絶品です。当地では、冬になると「寒鱈祭」というタラ料理が味わえるフェスティバルが開催されます
山形県が誇る名産を理解すべく、水族展示でしっかりとタラ類について学びましょう。大型水槽を舞う美しい(おいしそうな?)マダラのボディには、思わず見とれてしまいますね。

マダラが飼育されている水槽。一緒に泳ぐオオクチイシナギのボディは迫力があってかっこいいです。
マダラの解説資料。荒波の中を必死に生き抜いてきたマダラは、身が引き締まっていてとてもおいしいです!
庄内の漁業の解説イラスト。タラを含めて、最高に美味な魚介類が様々な漁法で獲られています。

刮目せよ! これぞ最強のクラゲ展示!!

お待たせしました!
満を持して、国内最強クラスのクラゲ展示エリアへと向かいます。本館のクラゲ展示は何もかもすごすぎであり、その中の1つに飼育種類の多様性の高さがあげられます。加茂水族館では約80種類ものクラゲと出会うことができ、日本国内のみならず海外産クラゲも飼育されています。

クラゲたちが待つ小宇宙「クラネタリウム」へと出発。神秘が無限に満ちるファンタスティックな世界への旅立ちです。

クラネタリウムに入る前に、クラゲの基礎知識をキャプションで事前学習。ここで学んでおくと、展示の解説資料がスムーズに理解できます。
クラネタリウムでは、80種類以上ものクラゲたちと出会えます。どんな神秘が待っているのか、本当に楽しみです。

さっそく驚異のクラゲラッシュ開始!
いきなり個性豊かで摩訶不思議なクラゲたちが次々に登場。他の水族館ではなかなか出会えない種類もいますので、この機会を活かしてしっかり観察しましょう。筆者的に、ヴィクトリア種のオワンクラゲの発光は時間をかけてゆっくり見ていただきたいと思います。

オワンクラゲの発光展示。傘の内部に蛍光タンパク質を有しています。
ハブクラゲ。非常に毒性が強く、刺されると呼吸困難に陥る場合もあります
長大なしょくしゅを触手を伸ばして泳ぐインドネシアシーネットル。他のクラゲや小魚を捕食します。
ラクテアジェリー。おそらく日本初展示であると思われます。

クラゲたちの形態はバリエーションに富んでおり、決して一様ではありません。食性や生活様式に合わせて、実に様々な姿をしています。個性的なクラゲたちとの邂逅も、最強のクラゲ水族館ならではの楽しみですね。

海草などに絡みつくハナガサクラゲ。捕食活動時には泳ぎ出し、小魚などを狩ります。
アカホシイトヒキクラゲ。口腕にヒゲのような付属器がついています。
キタカブトクラゲ。実は、触手のある(他の生物を刺す)クラゲと触手を持たないクラゲは、分類学的には別のグループになります

本館が最強のクラゲ水族館と謳われる所以の1つは、飼育スタッフさんによる来館者向けの生態解説が実施されていることです。
講堂となるのは、一般公開されている飼育場「クラゲ栽培センター」。クラゲのポリプやエフィラを顕微鏡カメラでスクリーンに投影しながら、彼らの成長に関して詳しくレクチャーしていただけます。そのうえ、なんと餌の動物プランクトンを与えて、クラゲの赤ちゃんが獲物を捕食する様子がリアルタイムで観察できます!

生き物の真理を学ぶなら、プロの授業を受けるのが一番。ぜひとも、クラゲマスターの方々から知識を授けていただきましょう。

スタッフさんによるクラゲの生態解説。顕微鏡カメラを使って、エフィラ(クラゲの赤ちゃん)への給餌を見せてくれます。とっても勉強になるので、ぜひ聴講しましょう!
「クラゲ栽培センター」で飼育されているミズクラゲのポリプ。この群体から、エフィラが次々と発生します。
飼育員さん直伝の野生のクラゲの観察・採集方法。ぜひ実践してみましょう! ただし、クラゲに刺されないように細心の注意を払ってください。
クラゲの繁殖生態をわかりやすくイラストで解説。生活環の中に有性生殖と無性生殖を擁するクラゲたちは、本当にミステリアスな生き物です。

クラゲ栽培センターにも、他の水族館では出会う機会の少ないミステリアスなクラゲたちがいます。クラゲマスターを目指すため、彼らの生態や能力について詳しく学びたいところですね。疑問に思ったことな栽培センターの飼育員さんに質問して、クラゲたちの秘密をとことん学習しましょう。

カギノテクラゲ。刺胞毒は強く、本館の館長さんが刺されて入院されたそうです
不老不死の生物・ベニクラゲ。成体はポリプに戻る能力を秘めているので、「寿命」という概念がありません。
ニチリンヤナギクラゲ。アカクラゲと同種だと思われていましたが、現在では別種と認定されています。

たっぷり学んでさらにモチベーションが爆上がりしたら、クラネタリウムの観覧をどんどん進めていきましょう。まだまだ出会えていないクラゲたちはたくさんいます。未知なる神秘との対面を夢に見ながら、幻想的な回廊を歩んでいきます。

「卵黄クラゲ」の異名を持つサムクラゲ。傘の中央が黄色くなり、卵の黄身のように見えます。
毛状の突起を有するミノクラゲ。タイやフィリピンでは食用クラゲとして重宝されています。
大発生して話題になるエチゼンクラゲ。とても大きく成長しますが、寿命は1年未満とも言われています。
ビゼンクラゲの一種。最高級の食用クラゲであり、漁業の対象にもなっています
可愛さ抜群のルテウムジェリー。日本国内では初展示となるクラゲです!

水中を漂うクラゲたちの姿は、我々人類にとって究極の癒し効果があります。多くの人々にとって、クラゲのアクアリウムが人気なのは、彼らの特殊な生態と姿に人々がヒーリング効果を感じるからなのかもしれません。
本館の大型水槽「クラゲドリームシアター」では、無数のミズクラゲたちが来館者を癒してくれます。照明にも工夫が施されており、ムードは満点! クラゲたちに萌える至高のひととときです。

淡い光輝の中、無数のクラゲたちが舞う大型水槽「クラゲドリームシアター」。ファンタスティックな照明が、クラゲの魅力を極限まで引き出しています。
クラゲドリームシアターのミズクラゲたち。優雅に漂う癒し系としての魅力も、恐ろしい生き物としての側面も、クラゲの全ての特性が人々の関心を惹きつけています。
水槽の手前には椅子が設置が設置されていて、休憩をとることができます。後半戦の観覧に備えて、クラゲたちに身も心も癒されてください。

加茂水族館はクラゲの展示のみならず、生態研究でも多くの実績をあげられています。学術的な資料によって、クラゲたちへの理解をさらに深められるのも本館の魅力です。
クラゲの基礎生態の解説や、最先端研究の報告レポート。専門的な資料がたくさんあって、生物マニアは大興奮します! クラゲとは何者なのか、彼らの秘密をたっぷり勉強できるのです。

クラゲの基礎生態に関するポスター資料。ポリプやエフィラも刺胞(毒針入りのカプセル)を有しており、他の小動物を毒で麻痺させて食べます。
水族館は生物研究も行う学術施設。加茂水族館では、名古屋大学と共同でオキクラゲの発光メカニズムの解明に取り組まれています。
クラゲの筋肉に関する研究。進化史において、神経と筋肉を獲得した初の動物と言われるクラゲ。彼らの肉体を調べることで、生命の歴史の核心に迫れるのです。

生命の魅力を感じ、海の尊さを学ぶ

多種多様なクラゲたちと並んで、本館にはたくさんのスターが来館者を虜にしてくれます。代表選手の一角であるウミガメは、いつの時代でも老若男女から視線を集める人気者です。

実は、庄内浜の沿岸にもウミガメはやってきます。ただ、彼らは暖流の対馬海流に乗って北上してきた個体で、大半が日本海の低水温で弱ってしまいます
加茂水族館では、衰弱したウミガメを保護し、施設内で飼育しています。そして体力がついた後、夏の海水温の高い時期に海へと放つのです。野生動物の保護施設としても活躍する水族館、本当に素晴らしいですね。

アオウミガメとタイマイ。甲羅の形態の違いから、両種を見分けることができます(縁がギザギザしているのがタイマイ)。
本館のウミガメは全て保護個体です。冬の低水温で弱ったウミガメが、山形県の海の沿岸に打ち上げられることもあるのです。

ウミガメに続いて、大衆人気の高い脊椎動物は鰭脚類です。本館のアシカとアザラシのパフォーマンスは、可愛さ・かっこよさ満点で大好評! 彼らの身体能力を活かした芸技の数々に、思わずうっとりしてしまいますね。

ショーパフォーマンスのステージとなるプール。たくさんのゴマフアザラシが泳いでいます。
飼育員さんが給餌しながらアザラシの身体的特徴を解説。彼らのボディは、水中遊泳に適した機能美あふれるデザインなのです。
カリフォルニアアシカも登場! パワフルでかっこいい男の子です。
アシカの前足は力強く発達しており、遊泳時や地上の歩行時に胸ビレを活用します。そのパワーはとても強く、ご覧のように水槽の細いアクリルガラス板の上で巨体を支えることもできます。
通常の展示区画でも鰭脚類と出会えます。カリフォルニアアシカのメスがお昼寝中しています。

加茂水族館は、山形県が誇る環境学術施設。自然環境中のゴミ問題について、展示を通して来館者に強く訴えかけています。
毎年、8000000 t以上ものゴミが海洋へと流出しています。このままでは、やがて美しい海がなくなり、どこにも生命は棲めなくなってしまいます。メッセージ性の高い本館の環境問題展示をよくご覧になって、ゴミ問題の現状を深く知っていただきたいと思います。
まずは、正しい知識を得ること。それが環境問題解決への第一歩になるはずです。

生き物とゴミの関係について、水槽展示と文章で詳しくレクチャーしてくれています。地球環境を考えるうえで極めて重要な問題ですので、ぜひ隅々まで見ていただきたいと思います。
ゴミが捨てられた海洋環境を水槽で再現。この甲殻類ツノナガコブシのように、多くの生き物たちがペットボトルだらけの海底で暮らしているのです。
ミズクラゲとビニール袋の切れ端を同時に展示。ご覧の通り、クラゲとビニール袋は似ているので、ウミガメなどの動物が誤食してしまう事例も発生しています。ビニール袋は体内で詰まるので、ウミガメの命を奪う危険性があります。
水槽の中を漂うマイクロプラスチック。細かくなったプラスチックの欠片は海洋に多量に流出しており、誤食した生き物たちの体を蝕んでいきます。
ゴミ問題の環境影響について、スタッフさんが強いメッセージを発信されています。生命のため、地球のため、我々人類のため、ゴミ問題は必ず解決しなくてはなりません。

国内最強クラスのクラゲ水族館は、全てにおいて究極のハイクオリティを有しています。生き物たちの魅力に酔い、日本海の生態系を詳しく知り、環境問題の現状を学ぶ。どんなものにも替えがたい素晴らしい学術体験ができるので、多くの方々に本館に来ていただきたいと思います。
加茂水族館を観覧して、筆者は改めてクラゲが大好きになりました。本館で得た知識を活かし、壮美な日本海で野生のクラゲたちを探しに行きたいと思います。

さかなクン著作のイラストが本館に飾られています。たくさんの種類のクラゲたちが鮮やかに描かれていますね。

鶴岡市立加茂水族館 総合レビュー

所在地:山形県鶴岡市今泉字大久保657-1

強み:最強クラスの種数とクオリティを誇る圧巻のクラゲ生体展示、淡水域から海域まで庄内の特色が強く感じられる水棲生物の展示解説、パワフルかつキュートな演技を披露する鰭脚類たちのショーパフォーマンス

アクセス面:日本海の海岸線に位置してるため、車での来館を最もオススメします。旅行者の方は、山形市や新潟市からレンタカーを借り、高速道路を使って爽快なドライブを楽しんでください。公共交通機関としては、JR鶴岡駅から路線バスが出ており、他のJRの駅や庄内空港からはタクシーでアクセスできます。レンタカーを使うにしても公共交通期間を使うにしても、かなりの移動時間が見込まれますので、この機会を活かして、水族館とセットであつみ温泉や湯野浜温泉の観光を推奨します

名実ともに、クラゲ飼育展示では国内最強クラスの専門水族館。多種多様なクラゲたちをポリプの段階から育て上げる驚異の飼育技術、クラゲの魅力を最大限に引き出す生体展示、飼育員さんによる超詳しくわかりやすいクラゲの生態解説など、クラゲに関する様々な学びにあふれています。様々な種類のクラゲを繁殖させ、展示個体をコンスタントに育て上げる本館の飼育技術は、文句なしに最強だと思います。
そして、山形県の水域生態系に関して本館で専門的に学習することができ、日本海や庄内の淡水域の生命について関心が湧いてきます。環境問題の教育展示も濃密であり、全ての人々にとって重要な学びが得られます。さらに、アシカやアザラシの生態解説を交えたパフォーマンスも魅力的であり、生き物たちの特徴を楽しく学べます。
館内にはレストランなどの飲食店があるので、時間をかけてやってきた遠方からの来館者も、日本海を眺めながらゆったり休めます。まさに究極の環境学習施設であり、庄内が誇る一大観光スポット! ぜひとも、心ゆくまでクラゲたちとのかけがえのない時間を過ごしてください。

水族館の屋上は展望台となっています。潮風を浴びながら、まったり日本海を眺めてみましょう。

いいなと思ったら応援しよう!