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「ノグ・アルド戦記」読みました

アルロンさんの創作大賞2024参加作品、ファンタジー小説「ノグ・アルド戦記」を、とても楽しく拝読しました。

以下、感想ですが結末にも触れてますので、未読の方は読んでからご覧ください。

2ヶ月で書かれたとのことでしたが、これだけの数の登場人物を設定して関係づけながら活躍させるのは大変だったのではないでしょうか。
終盤まで「これ、誰だっけ?」というような混乱もなく、皆しっかりと性格づけができており、描写力がうらやましかったです。
個人的にはキーロのキャラクターが面白く気に入りました。
「デューン」のガーニー・ハレックのようなヴェントスもシブいですね。
病死という結末も意外なようで、人生の幕引きとしては納得できるものでした。
主人公はアイオルのように見えますが、語り部であるソルムが特殊な技能を持たない凡人?代表として存在感を持っているのもいいですね。
逆転劇のキーアイテムが「お茶」なのには笑ってしまいました。
(^^

また、いわゆるラノベっぽい転生ものではなく正統派のファンタジーに仕上げられている点も好感を持ちました。
それだけに、もっと長くても良かったなと感じたりしています。
これ以上なくしっかりと完結しているので、また別の世界か大きく隔たった時代での新作を期待したいです。

近年のエンタメ映画のように、真の悪人や本当に嫌な人間が一人も出て来ない、とても読後感が爽やかな物語でした。

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