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沙月Q
2024年4月13日 20:08
僕の学校は硝子の塔だ。 敵の攻撃を避けるため、特殊な硬質偏光ガラスでその姿を隠している。 海辺に広がる僕の街では、ほとんどの建物が同様だった。 戦争はもう何年も続いている。 空襲は高性能の高射砲で防ぎ、艦砲射撃に対しては街自体の姿を隠して避けていた。 だが、暮らしは普通に出来ている。 全て国防軍のおかげだと先生は言った。 クラスメートはみんな、その国防軍に入ることを夢見てい