セルフライナーノーツ「DIE好きDEATH」

▽Music & Lyric:殺生ノヲト
▽Featuring:鏡音リン
▽Illust:キリエルイ
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僕「殺生ノヲト」のボカロ新曲1発目です。
久しぶりにDTMをいじった僕の新曲1発目です。
「ヤンデレ」をテーマにした新曲1発目です。

一応、自分の勝手な妄想を膨らませたイメージなので
現にヤンデレの方の中には「そんなんじゃない」っていう人も
いらっしゃると思います。

でも俗説的なヤンデレの特徴は100%詩に落とし込んでます。

あとこれはヤンデレを否定する作品ではありません。
あくまでもイラストのイメージを元に
曲の中で、妄想で、ヤンデレになりきったというものになりますので
そこお間違いなきように。
気分害しても僕は一切責任とりませんので、はい。

いちいちこういうことちゃんと言っておかないと、
めんどくさいことが起きるかもしれない世の中になってしまったので
冒頭でしっかりと書いておきます。



ということで早速曲の話へ。



<世界観の話>
いきなり余談ですが、歌詞で男の僕が「あぁん♡」とかいれちゃうあたり
実にキモいなと思います。

でも僕は「曲先」で歌メロや歌詞を書くタイプなので、
オケを繰り返し聴きながらイメージを膨らませていると
あの箇所で自然とそういうワード出てきちゃったんですよね。

曲の瞬発力を高めるために
ある程度「直感」で作ることも大切にしたいので採用しました。
もう入れちゃおうと、曲の中でなりきろうと。

どういう曲かといえば、あえて説明するまでもないですよね。
「運動神経抜群の肉食系ヤンデレに追っかけ回される」話です。
逃げる男を走って捕まえて殺しちゃうんですから。

リンちゃんの声もあいまって
大分可愛らしいヤンデレになりましたけど、
現実でこーいう人に会ったら
僕は一目散に交番へ駆け込むタイプです、はい。


<サウンド面の話>
「メタル」のジャンルなら、僕は
「広く浅く」の精神でいろいろかじってきた方だと思ってます。

で、この曲のジャンルはミクスチャーであり、かつ
「エクストリームメタル」になりますね。

「エクストリームメタル」っていうのは、
ヘヴィメタル、ブラックメタル、スラッシュメタル、デスコア、など
上記のような、より過激さを増したメタルのサブジャンルを総称して
そういうそうです。

なので、ヘヴィメタルのようなところもあり、
デスコアのようなところもあり、みたいな
いろんなメタルのいいところをかっぱらって作ってます。

んで、自分が思う「エクストリームメタル」の特徴がありまして。
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・Toontrack社の某ドラムキットを使ってる
・1.5khz〜2.5khzあたりが過剰にブーストされたギター
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↑この二つを組み込めばそれっぽくなるっていう。

バンドでいうと「UNDEAD CORPRATION 」とか、初期の「ARCH ENEMY」
同人でいうと「Vaguedge dies for dies irae」とか「BLANKFIELD」とか、
そう言った類のバンドやプロジェクトを聴いて
「エクストリームメタル」を知った人間なので、
サウンド面では、その方々をイメージしつつな感じです。

ですが、イラストの作風的に
ポップなサウンドも取り入れたほうがいいかなって思ったんで、
FXとかワブルベースを局所に入れてガチのメタルじゃないように作って
...みたいな細かいこともちゃんと考えて作ってます。

あと、とくにミキシングが難しいんですよね「エクストリームメタル」って。

ミキシングの話になりますが、楽器隊の手数が多いジャンルになるので、
ラウドみたいに音圧重視でサウンドメイクしてると
いくら抑えても低音がボッフボフで聴くに耐えなくなっちゃうし、
かと言って「とりあえず」な感じで過激なサウンドにすると
すぐpeak値がRMS値に勝って耳が痛すぎるサウンドになっちゃうしで
もう大変。

音数を減らしたり、各パートのアレンジを見直したり、とか
色々計算して作っていかないとなかなか完成まで持っていけないんです。

気持ち、ボーカル大きめに作りましたけど若干引っ込んでてもよかったかもしれないですね。
ま、そこはいずれ何かの機会にでも調整しようかなって。

それから、一部分ではありますが
「メインストリームハードコア」的な要素もあります、Aメロだけ。
ベースラインとか、歌ものなので大分控えめな主張にしてます。

メタルを聴いたことない方々でも
多少は受け入れてくれそうな工夫を随所に散りばめたっていう、
そんな感じですかね。


<機材の話>
ギターは7弦でドロップFにしてます。
「つぅぅかぁああまぁぁああえぇぇぇたぁぁああああ」みたいなセクションでは
途中から9弦(ダブルドロップA)に持ち替えてます。
ワーミーを使って音程を下げても良かったのですが、
それだと倍音もといギターの音が全体的に暗くなりすぎてしまうので
ちゃんとそのチューニングで弦を張ったギターで録ってます。

ベースは4弦です、もちろんドロップF。

シミュレーター類に関して、
ギターはアンプがENGLのPOWERBALLとキャビネットがマーシャルのMODE FOURっぽいやつ。
ベースはフリップトップ型(メーカー不明)のアンプをプリのラインアウトで出す感じ。
でも主力の音は「Darkglass Ultra」で作ってます。
ロックっぽいグルーブのパートもあるので歪ませすぎずクランチ程度の音にしてます。

その他こまごまとしたエフェクト類は
「Archetype gojira」のエフェクターで作ってます。
ギターソロでワーミーを使ったり、Shimmer効果を生むリバーブとか色々。
冒頭のアコースティックギターは、わざわざマイク立てて生音を録ってます。


<あとがき>
なんか、久しぶりにボカロ作ったなって気がします。
それこそ大昔にやってて、それから随分とやってなかったんですけど
「作曲」の鈍った腕を鍛え直す「虎の穴」としてしばらく続けてみようかなと。

もちろんカバーとかmemeとかも、暇を見つけてまた上げていきます。


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