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バレンタインチョコ

この季節がやってきた。
男が貰ったものを見せつける日だ。
今年の戦利品は3つ

1つめは最終出社日だった先輩から
今までありがとうの意味を込めてタケノコの里

2つめは自分が過去に購入していたボトルチョコ
戦利品では無いのかもしれないがついでに食べる

3つめは親友がくれた手作りチョコ
すんごい美味しい生チョコ。

今年の親友からの義理チョコは少し違った
毎年くれと言っても俺のために作ることは無かった
正確には俺の分を別に用意することは無かった。
会社で配ったぶんが余った時にだけ貰えるものだった。

しかし、今回は違う。
いつもの買い物に付き合った時に
冗談で「いっぱい余るの楽しみにしてる!」
と言ったが「うん、お前の分は別に作るよ」
と返ってきたのだ。驚きだ。

そういえば最近になってから
誕生日祝ってくれたり、
面倒を見てくれるようになった気がする。

俺が彼女を作ったと報告したあの日
あいつは俺の事を拒絶し、ありえないと告げた。
何故そこまで冷たくされるのか分からなかったが、
後々聞いたらあいつが振られた後だったからということ

とばっちりもいいところだと、
呆れながら友達として時を過ごしていたが、
当時呟いやいていた言葉と供述が違う。

当時は「恋愛できねんじゃねーのかよ」
「何ひとりで幸せになってんだよ」と何度も言っていた。

俺はここで誤解する。
あいつ俺のこと好きなのでは?と
しかし、同時に真相にも気づいた。

ただ の独占欲で女特有のキープ君は
私だけを見ていないといやというやつだと

日本を離れる時に問い詰めたいと思うが、
俺は異性をドキドキさせる才能はないため
本気で恋愛には向かない。

ドキドキさせるには見た目、言葉遣い、キャリア
全部変える必要がある。アイデンティティを失いかねない。
だからこそ恋愛できないと親友に伝えた。
実際にできた彼女とも2ヶ月で別れてしまったしね。

あいつが俺の事をどう思ってるかなんてどうでもいい
俺はあいつに恩を返すためにそばに居る。
恩を返したと思う時はあいつが幸せだと言った時だ。
それを目指して日々頑張る。

ただ俺は君に報われて欲しいだけなんだ。
誰よりも努力して
誰よりも涙を流している君が
誰よりも幸せにならなきゃいけないんだ。

だから、俺はそれを叶えるまでそばに居る。
君が幸せをかみ締めた涙を見せるまではそばに居たい。