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2023年4月 短歌まとめ

連作

社会の中で


故郷への列車があると伝える電光掲示板の明るさよ

無意識に頑張る力があるから がんばらないことを大切に

ひらめいた「涙で腫らす瞼」でも一首読めそう 短歌バンザイ

この夜の涙で腫らす瞼にも アイシャドウ塗る サナエクセルの

板の上に立て!

家毎に浮き立つ想い出も違ってお好み焼きに同じものなし

白い月ひっくり返すタイミング 伺いながら夜は深まる

意外と こういうときだけ器用だし 今もあなたに愛されないし

出会いなどなかなかないよな世の中で 職場恋愛 うらやましいな

(嘘、私 アランドロン似の二枚目と 国際結婚してみせるから)

だが、情熱はある 短歌

じょきじょきと襟足を絶つ少年を見てた、それがきっかけだった

神様がファーストキスの絶望を投げた、それを笑いに変えた

行く先も見当たらなくてとりあえず今日もうどんが美味しかった

ネックレス、飯代、時間、愛、ときめき 返して。情熱だったものを。

絶対にOKしてくれるだろうしこいつは最後に電話をしよう

「すごいね」の呪いは解けぬいつまでもたりないままで朝を迎える

連作でないもの

無題

板の間に沈んでいくよな身体でも 魔物はいない ただ息をする

筆跡できみだとわかる だってほら線と線をつないだ星だ

街中にぽつり佇む田んぼにも稲は植わる 共に育とう

【急募】この容器でコーヒー飲んだとき絶対にやけどしない方法

思い出のコンビニあなたとあの子がパピコを割って吸っていた夜

私には底抜けの明るさもないし落ち込む夜もきちんとある

叱られるより叱るほうがつらいよな 私もかつて 先輩と呼ばれて

うたの日投稿

生きている心地がしない平日も腹は空くし排便もあるし「空」

くわしくはデバイスなんかに頼らずにてめえの頭と心で検索「ググる」

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