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2024年 2月 短歌まとめ


連作

社屋が砂浜

やさしさに「わたしなんか」を包まれて 泣き顔の午後 飲む抹茶ラテ

本日の営業は終了しました 安定剤を飲みすぎました

コンクリの社屋が砂浜になればそのまま海に沈みゆきたい

吾が肺のポンプ破れるその日まで死ぬまでの道はずむローファー

弱くとも生きていくから明日だって 豊かな笑い声も聞こえる

宇宙をつかむ

土曜日はあなたを照らすふた粒の白いひかりになる ゆらゆらり

かなしみのその中にいてそれでいてほつれることなく着るアイボリー

教室は小さな宇宙 黒板の白い星々 浮かんでは消え

ちはやぶる神様少し手をかして あたしがつかまり立ちするための

地平線 見たことないの 惑星のギザギザしたところに住んでいて

コラム

不本意ながら忙殺されており、満足のいくものを詠めていない。
編みかけの連作はあるのだが、まだ流動的で掴めないので、3月に出せたら万々歳。

3月の頭に高熱が出てしまい、冠夜集の更新が遅くなってしまった。せっかく自分で作ったマガジン。頑張りたいのだ…。

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