始まり。|2021.05. #001
この現実を公の場に記載することが正しいのか、正しくないのか。約2年も悩み、そして、書いている今も悩んでいます。
誰のために書くのか。
何のために書くのか。
なぜ書くのか。
きっと色々な意見があると思いますし、私自身も強い意志を持って書いているわけではありません。ただ、今の時点での結論は、「私が見ている景色を、みんなにも知ってほしい」と思っているからです。
癌と告知された日から、変わってしまった日常。
たまに、癌になってよかった!みたいなコピーをみますが、そんなこと全く思わないし、できることなら癌になんかなりたくなかった。それが本音です。私が体験していることは、楽しくもなければ、嬉しくもない。辛いことや悲しいことの方が多いです。こんなことをみんなに晒して、本当に良いのか。私ってかわいそうでしょ?と、みんなに同情してほしいわけじゃないし、だからといって、無神経な言葉や態度で傷つけられるもの嫌。だから、複雑な気持ちで書いています。
癌患者の日常を、皆には、経験せずに知ってほしい。
こういう現実も世の中には存在するということを知ってほしいから書きます。癌ってある日突然やってきます。だから、もしかしたら、これを読んでいるあなたも明日癌になるかもしれない。(ならないことを祈ってます!)そして、あなたの周りにも癌患者はいるかもしれない。
私が、体験していることをここに記すことで、癌患者ってこんな日常をおくってるんだなぁと、興味本位で構わないので知ってもらいたいです。そして、知ったのちに、あなたがどう思うか、どういう行動を取るかは自由です。
ただ、もしかしたら知ることで、今より少し自分の健康を気遣ったり、家族の健康を気遣ったり、癌を患っている人や病気の人にやさしくなったり、同病者がちょっと救われたり、健康な人も病気の人も、それぞれ私らしく生きることができるんじゃないかと期待しています。そんなわけで、ある日突然、乳癌と告知された私が、見ている景色について”私らしい日常”を晒していこうと思います。
※2023年4月現在は、一通りの標準治療を終え、元気に働き、子育てをし、学業に励んでおります。
お気持ちありがとうございます。娘と元気に楽しく生きていくために使わせていただきます。