わたしは知っている
床ではなくてベッドで寝ると背中が痛くならないこと。
眠い時にそのまま眠れる幸せ。
食べたいものを食べられる喜び。
今日が十五夜で、お月様が本当に美しかったこと。
亡くなった大切なひとたちが、わたしをちゃんと見守ってくれていること。
ほんとうは、世の中には知らないことがたくさんある。
大好きな本屋さんにいくと、一生のうちに読めない本の多さに圧倒されるくらいに。
それでも、わたしが確かに知っていることはいくつかある。
他愛のない、くだらないことかもしれないけど、それらはわたしをわたしたらしめているもののようにも思う。
あぁ、なにはともあれ。
月が美しい夜は、会えない人たちが無性に恋しい。
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