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知らない世界を知るということ 〜無知の知、無知の恥、無知という恐怖〜
新婚旅行に行きました。
このご時世にと思う方もいるかもしれませんが、行けるときに行く。コロナが私たちの自由を奪って学んだことでもあります。
寛大な心をお持ちの方のみ先をお読みいただければと思います。
さて、今回久しぶりの海外旅行。
行ったことで色んな感覚を思い出しました。
海外に行くと普段以上に強気になってしまうんですよね…笑
アジア人は差別など狙われがち。
怖い。
英語が話せないと不安。
知らない土地での不安や恐怖は多くあります。
ただ、だからこそ得られることも多くあると思っています。
時々海外に行ったことがない人が
「日本が素晴らしい国だからこの国を出ない」と話しているのを耳にします。
その愛国心は素晴らしい。
だけど、それは何を根拠に話してるのでしょう。
外に出てみないとその良し悪しはわからないもの。
私たちは自分の知っている事柄、目の前の情報でしか物事を判断できません。
もし、あなたの常識がワールドワイドの共通認識とはズレているものだったら?
そして、そっちの方が納得のいく情報だったら?
ワールドワイドな視点は私たちにいつも"常識"のあり方を説いてくれます。
さて、前置きが長くなりましたが…
私が初めてそんな"常識"のあり方を意識した出来事を今回思い出したので書いてみようと思います。
***
私の父は私が幼い頃からよく海外出張に行っていました。
幼い頃の私は世界や外国という概念さえわからないまま、とにかく遠いところにいるらしいという認識でしかありませんでした。
寂しかったですが、海外にいる父とのSkypeでのやりとりも今となってはいい思い出です。
さて、そんな父があるとき海外のお金を見せてくれました。
私は言いました。
「うっそだぁ!」
と…。笑
私の中で色んな国の紙幣は人生ゲームのそれとイコールにしか思えず、おもちゃだと思ったのです。笑
実際に外国紙幣は大きさも質感も日本とは大きく違うからです。
オーストラリアなんてプラスチックのような質で透けてますし。
当時の私にとって、日本のお札が唯一無二の正式なお金だったのです。
そんな私の価値観はわずか6歳にして打ち砕かれたのでした。
それからというもの海外は私にとって不可思議なそれでいてどこか気になる存在でした。
ただ、一方で私にとって恐怖の対象でもありました。
英会話教室には通わせてもらっていたけど、人見知りをする性格の私にとって、英語しか通じない海外に行くということは空気のない水の中で暮らせと言われているのと気分や感覚が同じでした。
「そんな苦しい思いをするなら旅行だろうと海外は行かない…!」
興味はありつつもそんな風に考えていた小学生時代。
そんな私の考えを変える出来事が小学生のときに家族で行ったグアム旅行でした。
人生初めての海外旅行。
いいなぁて思いましたか?
私はというと…めちゃくちゃ反対しました。笑
未知の世界に行って苦しいくらいなら旅行に行かない方がマシだと。
本気で思っていました。
それでも両親の賢明な説得により、私は渋々着いていきました。
(なんて贅沢な…!)
でも、この旅行で私は気がつきます。
言葉は関係ないなと。
もちろん親がある程度コミュニケーションを取れたから困りはしませんでした。
そのことも幸いしたのかもしれません。
とはいえ、楽しくて、言葉が通じなくても色んな人とコミュニケーションを取ることができるということをこのときに知りました。
その後、旅行や語学留学等で様々な価値観や文化に触れてきましたが、
毎回同じ感情を抱きます。
それが、「みんな同じ人間だ。」
ということ。
外国人というと、私たち日本人は特別な存在と思いがちです。
英語?!となんか身構えちゃう。
だけど、学校に行き恋バナをする。
帰り道にはカフェに寄って恒例の女子会開催。
気になるテレビ番組があればみんなでテレビの前に集合。
ご飯を食べて家族がいて…。
そこにはそれぞれの"日常"がある。
そんな当たり前のことを、海外に実際に行くことで身をもって感じることができました。
もちろん、反対にその当たり前が存在していない国もあります。
そんな国を知らないからこそ私もまだまだ知らない事が沢山。
ただ、そんなワールドワイドな視野を持つということは、本当の意味で自分だけの考えと答えを見つけることに必要なのかもしれないと思っています。
やはりリスクはあります。
値段的にも簡単にできることではないと思います。
ただ、そんな風に色んな価値観と同じような日常が世界に広がっているということをぜひ知っておいてほしいと思いました。
職業柄色々な国に行きました。
それでもまだまだ行っていない国の方が多い。
そして、その分だけ知らない価値観や考えがあるということを学ぶ余地があるということ。
「次はどんな学びに出会えるかな」
そんなワクワクを胸にまた私の"日常"を精一杯生きようと思います。
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