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自分を許したら生きやすくなった話。

私はずっと完璧主義の真面目人間。

そんな私は常に反省と自己嫌悪でいっぱいの人間でした。

少しでも怠けたい心が出ればそんな自分を許せないし、失敗なんてありえない。

失敗自体というより、失敗するほどしか準備してなかったんだと自分を責めてしまう。

そんな自分の考え方を変えてくれたのは2年前のうつ病でした。

今はもう元気で、それなりに活動的になっています。

ただ変わってしまったのは、頑張れなくなってしまったということ。

今までは失敗しない為に、完璧を目指して120%でいることが普通だったのに、80%の力を出したくらいで「このままだと疲れるよー!」って警報が出るようになってしまいました。

警報と言っても見える形では出ませんが、明らかに疲れきってお休みの日に起き上がれなくなります。

そんな自分を以前の自分なら怠け者と鞭を打ってでも頑張らせたでしょう。

でも、知ってしまったんです。

そんなことしても何にもならない。

それよりも今ある目の前の幸せを感じることの方が大切だと…。


***
それまでの私は目標の為に全力投球。

少しずつ成長し階段を少しずつ上っていく感覚が楽しく、生きがいのようになっていました。

正確にはそのちょっとした苦しさとかの刺激がないと生きている心地がしませんでした。

自分の生存意義を示す為必死になっていたのです。

ですが、80%全力主義に変わってからは、
無理に辛い思いをするよりも、
「○○すべき」と社会のレールに乗ろうとするよりも、
自分のペースで生きる方が幸福度が高くなりました。

たとえ、周りに怠け者と思われようとも、ゆっくり目の前のことを味わうようにしました。

それを味わえないほどの忙しさは調整して減らしていく。

そうしていって気づいたのは、
怠け者と言われそうな状況や
そんな自分を許せていなかったのは、
他人より誰よりも自分自身だったのです。

思えば、
周りに怠け者と思われたくない。
仕事ができる人と思われたい。
優しい人と思われたい。

そんな色んな理想がありました。

その理想がよく働くときもありますが、大人になってからはしがらみとなり、足枷になっていったのです。

気づけば、社会一般的に無難な人生という
レールを走る爆速列車に
死ぬ気でしがみついていたのです。

別にそれがいいとか悪いとかではないんです。

ただ、私には合わない列車にしがみついていただけ。

だけど、その合わないということ、
つまりは自分が考える "一般的ではない自分" というのをなかなか許すことができませんでした。

でも、一回手を離してみると違う景色をみることができました

徒歩にしか見えない景色があり、
自転車でしか感じられない風があるのと同じ。

今でも "一般的な列車" に手が伸びることがあります。

ただ、掴む前に
それは本当に私のいきたい場所やなりたい自分に
繋がっているか考えるようになりました。

みんな違くていいってわかっていても
なかなか実践ができないものです。

心に余裕がある方が幸福度が高いってわかっていても忙しい日々に必死になるのも同じ。

ただね、「こういなきゃ」とか「こうあるべき」っていうこだわりや観念は本当の理想とは違うところに連れていく場合があるんです。

真面目でいなきゃってなるほど、つまんない人になったり、
優しくあるべきって、人を優先しすぎて自分には優しくなかったり…

実は、「こうでなければ」「こうあるべき」の言葉の裏には

「今の自分ではいけない」
「自分のここが良くないところ」と
否定する言葉が奥底に隠れていることがほとんど
なんだよね。

優しくないよりは優しい方がいいし、
怠け者よりは働き者の方が稼げるかもしれない。

だけど、長所と短所は表裏一体。

短所を否定することは長所も無くそうとすること。

でも長所までなくすなんてできない。
だってそれが自分だから。

ていうことは、短所も含めてありのままの自分をそのまま受け入れて、許してあげる。
さらには、愛することしかできないんだって気づいたの。

この、「受け入れ、許し、愛する」ことの大切さは作家の本田晃一さんが言ってて本当に救われた。

もし人と話してて、自分の心の中でふと
「こうするべき」と思ったなら、
一度でいいから聞いてみて。

「本当に?」と。

「こうすべき」の裏の許せない姿はどういう姿?と。

場合によっては過去の自分に重なってもどかしいっていうこともあります。

だけど、そういう姿も合わせて許してあげる。

仕事中は難しくても、夜寝る前にありのままの姿を許してあげる。

そんな時間を大切にすると自分の中にちっちゃな自分が出てくるんです。

今まで見ないふりをしてたリトル自分が
「おーい」って手を振ってきます。

その存在をよしよしって認めてあげると、新しい世界が見えてきます。

そうすると、一番身近な否定する存在(自分)がいなくなるから、すっごく楽になるんです。

結果的に、自分にも人にも優しくなって、目の前のことを味わう余裕が出てくるようになっていきます。

騙されたと思ってやってみてほしい。
そんなお話でした。

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