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パートは共働きか否か

はじめに

先日、インスタグラムの投稿で「パートは共働きに入るのか」という投稿がありました。その方は、共働きとしての日常の過ごし方や工夫していることなどを投稿したそうなのですが、そこに男性からのコメントが。
「パートは共働きじゃないですよ。」と。
家計を支えているのでなければ共働きじゃないというコメントにモヤモヤを感じ、他のフォロワーがどう考えるかを問う投稿でした。
(元の投稿がわからなくなってしまい、記憶を辿っています…)

この投稿を見て、なるほど世の中にはこういう論争があるのかと思いました。

私自身、現在は一度正社員を辞めてパートで働いているので、お小遣い稼ぎくらいにしか思っておらず…。
共働きという認識もあまりありませんでした。
まあ、だから家事は文句言わず当たり前にするけど堂々と自分のお小遣いにしてたんですけどね。笑

この論争を見て、どっちの言いたいこともわかるなと思って、でもそもそも判断の基準が曖昧なところがあって、難しいなと思いました。

ただ、一方で何かが引っかかって、気になってずっと考えていました。
そんな時、ふと思い立って、自分の中で一番腑に落ちたものがあったので、今日は「パートは共働きか」論争についての持論を書いていこうと思います。

また、こういう類の論争で他によくあるものが、家事の分担や子育てについてだと思います。

家事の分担や子育てはわかりやすい形でお金こそ稼がないものの、24時間体制で命を預かり、生活に直結することを担っていることは言うまでもありません。

そんな家事や子育てを夫が積極的に行うかという論争がされるようになって久しく、その度に「”手伝う”ではない!!!」と言う言葉も一緒に聞きます。

今回の持論を展開するにあたって、この家事育児論争も同時に納得したので、セットで書いていきます。



お金を稼ぐだけでは「物言う株主」

まず、結論から言うと、以下に当てはまる人は企業でいうところの「物言う株主」です。

  • 自分が稼いできてるんだから妻が家事をするべき

  • 妻は稼ぎの量が少ないから家事は妻がやるべき

  • 自分は仕事が忙しい上に泣かれたらどう対応していいかわからないから、泣いた子供は積極的に妻に預ける

こんなところでしょうか。

要は金を渡すから、相手が”労働”をする役目を担うべきと考えていたりするのかな?と思いました。
(実際に体を動かすので家事を労働と例えています。)

順にこの考えに至った経緯を書いていきます。


「言ってくれればやるのに」と「言わなくても考えてやってよ」の正体

そもそも、男女の言い分の違いはその考えの判断基準の違いがあると思っています。正確には、左脳的か右脳的かで言えると思います。男性の方が左脳的な考えが多いという仮定のもと話を進めていきます。

左脳的な考え方の特徴としては、やはり数字で表したいと言うところでしょうか。わかりやすく評価できる基準、数値的な成果がないと価値に基準を定めるのが急に難しくなる特徴があるように感じます。
社会で働いていると、特にこの傾向が強くなり、女性であってもこの価値観は磨かれていく部分ではあります。
だからこそ、数字の目標値を与えればモチベーションが上がり、やる気を出す人も多くいます。

一方で、右脳的である場合、そこには感情的な基準があります。
困っていそうだから、少し範囲外だけど相手の分の仕事も一緒に手伝った。資料に簡単なメモと一言を添えて相手に渡す。などがここに当てはまるでしょう。
一見、数字に直結はしていなくても、細やかな心配りができます。
数打ち当たるゴリゴリの営業には向いていなくても、サポートとしてだったり、信頼関係を大事にするような営業スタイルでは活躍をする姿が浮かびます。

さて、家事育児論争が起きる理由はやはり、数値化できないことが原因だと思いますし、一般的にもそう言われています。

時間換算しようにも場合によっては24時間体制だし、家事も数字に含まれないような細かな作業があったりして、正確な数値化はできません。

ここで活躍をするのが右脳派なわけです。
ここ汚れてたら困るよな。最近、栄養偏ってるよな、ご飯こうしよう。
と、最初はちょっと気を利かせていたことも気がつけば徐々に負担が大きくなっているわけです。

会社でも、共用部の清掃やコピー機のメンテナンスなど、振り分けされていない仕事を誰がやる問題。
これも気づいた人がやるとか言いながら、結局同じような人が意識している場合ってあるように思います。
ただ、会社だと人数が多い分その分担は少し軽減されたりもします。

ですが、家庭においてはそうもいかないもの。

左脳派の特徴として数値化するとやる気が出る一方で損得感情が出やすいのも特徴だと思います。

それは、良し悪しではありませんし、個人差もあります。
ただ、実際働いていた時に私が感じていたのは休日まで掃除をやるのかとか、自分はこんなにやっているのにとかね…。

一方で右脳派は気になってやったことをいちいち覚えていないのです。感覚的にやっていること(そろそろ麦茶なくなるなとか)数値化できないし、しない分、左脳派にうまく伝えることも難しくなっています。

だから言うんです。「言ってくれればやるのに。」と。
だから言うんです。「言わなくても考えてやってよ。」と。

そもそも、脳の思考回路が違うからわかるわけがないのです。


存在証明の叫び「食わせてやってる」

人間誰しも、自分の存在価値を認められたいものです。

これは、マズローの5大欲求でも言われています。
「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」。
つまり、誰もが「安全に衣食住を保障された環境で仲間や家族に認められながら、自分という存在を確立させたい」のです。

そんな中で、さっきの「言ってくれれば」「言わなくても」の言い合いが行き過ぎた時、自分の存在の正当化する文句が必要になってくるわけです。

家事をしていない、育児をしていない人は、時間が経つほど家族との距離が少し開いたりもするわけで、余計にその謳い文句が必要になってきます。

そうなると、自分の家族の中での自己実現の謳い文句は「仕事をして食わせてやってる」になるわけです。

ただ、ここまで行っちゃうと本当に厄介だと思っています。
もちろん、お金を稼いでくれること自体には感謝なんですよ?
ただ、それが権力とイコールにはならないことには注意が必要です。

家庭・家事・育児・子供や家族のことなどの現場のことを知らないお金だけ払う人になっちゃうからです。

よく企業の中で邪険に扱われれる現場を知らない経営者の立場になってしまいます。

外で稼いだお金を家庭という会社に払って、自分の生活を保障してもらうのであれば、やはり「物言う株主」も近いのでは…?

とまあ、長くなりましたがこんな感じで考えたわけです。

もはやどっちが大変とか、平等にするためにとかの話ではありません。
だって、どっちも大変なんだもん!!!


回避のための経営戦略会議!!

ではどうやったら、回避できるのか。

そもそもの発端が思考回路の違いだと言いました。
と言うことは、当たり前ですが、相手の考えを理解することから必要になってくるわけです。
そして、一緒に戦略を立てるのです。

私は、「逃げるが恥だが役にたつ」のドラマで描かれていた戦略会議の描写が好きです。

家事の分担をし、陣営の取り合いをしていたところから、状況が変わるごとに話し合い、最終的に共同経営者として話し合いを進めていきます。

一つの家庭の経営を円滑に進めるために共同経営者としてお互いの条件や家事の分担について話し合いを進めていきます

どの家庭にも、そして世の中の多くの人にそんな考え方が広がればいいのになあと思っています。

先ほど、家事を労働と表現しました。
体を動かし、時間を取るからそのように表現しています。
そして、外からお金を稼いでくることを株主と表現しました。

ですが、その分担は企業(家庭)によって異なっていていいと思います。

株主はいないが、最低限の稼ぎのために二人で一緒に労働(家事も仕事も)をするもあり、片方がとにかく稼いで株主となって片方が労働に回るもあり。

多分、もっと家庭に関わってと言っている女性の多くは「一緒に労働がしたい」だけなんだと思います。

別に株式会社だけが会社の形ではないように、その資金は多ければいいというわけではありません。それぞれの企業(家庭)に合わせた資金繰りがあるのかもしれません。

そうであれば、話し合うべきはどちらが稼ぐかとか家事の分担ではないのです。
実はそこは本質ではないのかもしれません。

それぞれの家庭の経営状況とそこからの中長期目標、そして経営戦略こそ話あうべきなのです。

そして、株主になるのであればとことん稼げばいいと思います。

ですが、もし「物言う株主」になるのであれば、それは十二分の資金を確保してからできることであると心得る必要があるのでは?とちょっと思ってしまいました。(偉そう?笑)

まあ、物を言いたいなら現場も知っている経営者ぐらいの立場にいた方がいいと思うので、家事・育児にも積極的に参加するしかないですねえ。

と結局、同じような結論になってしまいました。

まあ、ここまで話してきましたが、結局家庭にどの程度入れているかは置いておいて家庭のために稼いでいるのであれば、それは共働きだと言えると思いますし、結局は本人が決めればいいことだと思います。

ていうか、ここまでの考えからいくと、パートだろうと外から資金を調達しているのであれば、立派な株主になれるわけです。

私のように、「そんなそんなお小遣い稼いでます」て人もいますが、反対にパートとは言っても、かなりの時間入っている場合もありますしね。状況がそれぞれ異なるわけです。


最後に

男性だけが無理をして稼ぐ時代は終わったと思っています。
現在は私もパートという働き方をしていますが、生涯を通して稼ぐということは常に考える必要があると考えています。
女性の株主もいいかもしれませんし、二人とも株主が私は一番憧れるんですがね。

さあ、長くなりましたが、あなたの企業(家庭)の経営状況はどうでしょうか。

決して労働は下の立場ではありません。
(多分冒頭のインスタの投稿はここが滲み出たコメントだったのでみんながモヤモヤしてたんだと思います。)

どんな労働も必要な力であることを忘れてはいけません。

小さな労働力を蔑ろにすると、将来の自分の生活の大きな部分をなくすことにもなりかねません。その人たちのおかげで今の生活がある。

それは、社会においても家庭においても同じかもしれませんね。

みんなに感謝。生きてることに感謝。

ていうことで、夫くんありがとう♡

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