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農業界の過渡期だからこそ、援農のしどころ

農業の後継者問題が長らく語られていましたが、ここ10年が農業界の過渡期だと言われています。農家さんの高齢化が進み、今高齢の農家さんがここ10年で体力的に現役を降り、農地が多く空くことになるようです。

今現在でも後継者のいない農家さんが離農して、耕作放棄地になったり、若手の新規就農者が事業継承したり、という動きはもちろんありますし、農業を志す若い人も統計的には増えているようです。

が、現場の軋轢(あつれき)といいますか…。

自分たちのやり方を守ってきた先住農家さんと、新しい技術や理想とする考え方で行いたい新規就農者さんとの意見が、一致することはそう多くない…ようです。農地を引き継いだ元の農家さんとの関係だけでなく、近隣の農家さんとの関係性も含めて、かなりあるあるな様子です。

農家さんの経費って、土地代に加えて「家や車が買えるんでは!」という位の高額な農業機械、高騰する資材や肥料や燃料代などで、運営には桁違いの額がかかります。
加えて新規就農の方、初年度は初めての栽培ひとり立ちの上、販路も自分で確保しないといけません。もちろん、自然相手なので、計算通りに収穫ができるなんて保証は全くありません。

そのプレッシャーたるやどんだけ!!と、見ているだけでドキドキします。

そのために助成金がいろいろありますが、色々な条件があり、最初っからタダでもらえるお金というものでもありません。

新規就農ってほんとうに大変(な覚悟)ですよね。

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ところでわたくし、援農おやつ部というのを今年から立ち上げました。

月1回、みんなで農家さんのお手伝いに行く!その際、おやつと軽食を用意してます!好きな時に参加してください。というゆるい会です。
一番には、援農ボランティアそのものを体験してほしい、はじめの一歩のハードルを下げたい、と思っています。

ぼんやり思うのは、このおやつ部、新規就農者さんとの相性がいいのでは…?という事と、自分で言ってなんですが、10年後には自分は援農してないだろうな。という事ですw

新規就農じゃない農家さん(ここの定義では5年以上?)って、要するに家族やパートさん等の人手が多くなっていて、人員が出来上がっている事が多いんです。印象ですが。
そうなると、もうチームプレーのリズムがあって、単発でお手伝いに行っても「助け舟来た!」というより、「お客さん来た」感が漂うんですよね。(全く悪いことではありません、あしからず)

収穫などでスポットで人手が多く欲しいとき、ベテラン農家さんならもう自前でイベントする等して、自力で確保できてしまう。というのもあります。

まあひと言でいうと、わたしの出番そこまでないかな、みたいな(笑)

その点新規就農さん、孤軍奮闘されているケースが多いです。

猫の手でも、喜ばれたり・・・。
あと、当事者の方ならわかると思いますが、ワンオペで農作業していると、「1日中話し相手がいない」問題あるらしく、人が来たことの価値「話しながらできる」というのも生まれるようです(…笑)

まあひと言でいうと、新規就農者さんのお手伝いは、比較的「助っ人のし甲斐がある!」という感じです。

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とりあえずですね、日本人の食を支えているのは農家さんですから!!
本当に尊いお仕事です。
日本の未来を守る農家さんを心から応援したい。
もちろんどんな農家さんも応援したいけど、負荷の多い新規就農者さんに対しては特に。失敗したら、自分が甘かったってことでしょ?で片付けるにはあまりにも、農業界の構造がハードすぎる気がして…。

そして題名に戻りますが、今が農業界の過渡期。
農業技術も、政策も経済も、土地の問題も、そして若手への世代交代も、なにもかも激動といえる今の時期。

わたしたちのライフスタイルも、食糧難に備えて自給自足への興味が高まっていたり、環境問題への意識や、自然回帰志向など、やはり若い世代を中心に意識が変わってきていると感じます。

援農というカテゴリから、両者をうまく融合させていきたい、笑。何様ですかという感じですが。
別に農作業お手伝いして、ハイ終わりではないので…。
そこから縁がつながり、いろんなアイデアや変化が出てくると思います。

援農文化は続いてほしいのですが、自分が漠然と、10年先は違う事をしている気がするのは、活動のモチベーションがこの過渡期に乗っかっているからかもしれないな~と思う、最近でした。


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