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【援農】お金ほしいvsお金いらない

あなたがもし援農するとしたら、お金は欲しいと思いますか?無償がいいですか?

農家さんのお手伝いで農作業をする!というときに、報酬としてお金を「欲しい」と思うか「いらない」と思うか、わたしの現場感覚ではけっこう最初から二手に分かれる気がします。

欲しい!という気持ちは、分かりやすいと思うのですよね。
農作業しながら、お金もいただけたら、一石二鳥。
その切実さには個人差あるとして、生活も助かる。
ボランティアするほど暇ではない。
また、お金をいただくことで責任感も生まれます。これも大事という方もいます。

逆に、お金欲しい派から見て、「むしろお金いらない心境」っていうのはどういう事なのか、少し不思議かもしれません。

「えっ、お金出ないのに、むしろ交通費とか自腹で出して・・・なんでそこまでして、手伝いたいの?」みたいな感じですよね。

わたしはボランティア派なのですが…
この機会に、積極的にボランティアを選ぶ理由を並べてみました!

1,ボランティアは、アルバイトほど責任を負わない

農家さんの立場になって考えてみましょう。
もしアルバイトとして、お給料を出して農作業を頼んだなら、やはり相応の仕事をしてほしいです。当たり前に責任が生まれます。

やる側も、その責任をひしひしと背負います。
農作業における責任とは、間違わずに正確に、というのと、手早さも求められ、場数を踏んでその作業に慣れるほど、応える力が高くなります。

私自身は農作業は好きですが、「ねばならない」という責任が前提にあると、疲れます・・・。

気ままに話ながら作業したり、生態系を観察しながらやったり、考え事しながら黙々するのが好きです。
帰り道には、身も心もスッキリとしているのがとても好き。
もちろん、テキトーに作業してもいい!という事ではないことは承知です(笑)

ボランティアは、求められていることのハードルが低いため、その分余裕をもって楽しめるのです。

2,ボランティアは、初心者にやさしい

農業に興味があっても、今まで本当に無経験だったとしたら、アルバイトはハードルが高いと感じる事は当然あると思います。

特に、アルバイトの場合は8時間労働で募集していることが多く、作業だけでもついていけるか心配なのに、体力面でも未知数で、出来るかどうか見当がつけづらいですよね。

※アルバイトであっても、未経験者を歓迎していたり、内容的に易しかったり、半日だけだったり、というのもあるので、そちらを探して選ぶのももちろんアリです。

農家さんによりますが、援農はかなり「自分の時間の都合に合わせて」行く事ができる事が多いので、半端な時間でもOKだったり、スキマ時間に行きたいようなときにもいいです。

3,ボランティアは、お金をもらえない事情がある場合にも

時々出会うのですが、「公務員なので副業NG」など、アルバイトが出来ない場合があります。
でも、プロの農家さんが、どうやって栽培しているのか見たい!!
農業に興味があるので、現場体験したい!!

という動機を叶えるために、無償でも来る方がいて、熱心な事が多いです!

4,ボランティアは、知り合いのよしみでお手伝い…という事も


農家さんの友人、親戚など、本当に「手伝うよ~!」という気持ちで応援に来ていることもありますね^^

あと多いのが、その農家さんから仕入れている飲食業界の方が、視察と親交も兼ねてお手伝いに来ているケース!
ワイナリーの収穫なんて特にほんと多いですね。

5,新規就農を目指して勉強を兼ねる

ちょっと特殊なケースに入るかもしれませんが、自分が農家になることに興味があって、「どこで農地を探そう?何の作物にしよう?どういう農法でやろう?」と考えている段階の時に、いろんな農家さんを見るためにボランティアで手伝いながらあちこち行く、というパターンがあります。

実際就農するときには、どこかの認定農家さんの元で1-2年の「就農研修」を受ける必要があり(条件によって絶対に必要ではないのですが、一般的には研修を通って農家になります)、これは1-2年お給料をもらいながら農家さんで働きながら現場作業や営農を学ぶという感じです。

最初から就農研修→新規就農だと、いろんな農家さんを見るチャンスがありません。

そして援農ボランティアの中で、最も農家さんに歓迎されるパターンは、就農したいという目的で行く方だと私は認識しています(笑)
なぜなら、①仲間が増えてくれるのは嬉しい ②農家さん自身も、勉強のために役に立てるなら嬉しい ③農業に対する心意気が高いので気持ちが良い ④体力やセンスがあるということが最初からわかるので、戦力としても大変助かる

という感じで、付き合い甲斐があるというのでしょうか?
アルバイトで行くよりも、ボランティアの方が、親身にアレコレお相手してくれるというイメージもあります。

6,ボランティアは、推し活である

はい!ここからマニアックです^^;

ここまで読んで、もし「それでもイマイチ、ボランティアする気持ちがわからん」という方へ・・・。

それはですね、もう愛なんです。
農家さんに対する敬愛、この農家さんと野菜が大好きだから、関われる事が嬉しいという愛・・・。

自分の推しに対しては、多少の出費など気にするはずがありません!!
推しがアイドルではなく農家だっただけです笑

ボランティア派は、金なぞもらわなくても、価値ある体験や幸福感、お土産(野菜とか)で、十分に満足をいただいているのです!(鼻息荒)

おまけ,ボランティアはお金のない循環世界の疑似体験ができる気がする

さらにマニアックなのですが、お手伝いさせてもらって楽しかった、ひたすら嬉しい・・・そして農家さんも助かったと心から思える・・・
という、win-winが成り立ったとき、心情としては

むしろお金が間にいなくて良かったな

と思う事があるんですよね・・・。

その感覚を、言葉で表すことが難しいのですが。
(わかるよ!という方、コメントで代わりに言語化いただけると嬉しいです)

以上が、援農におけるお金いるorいらないの解剖結果になります。

お金が入らないことの人間関係については、こちらでも書いてますので、よろしければ参考にどうぞ!

こんなにつらつら書きましたが、バイトでもボランティアでも、どちらにも良さと相性があって、両方良いと思います!(私もバイトすることもあります)
どちらかが良い悪いわけではないので、ご了承ください。

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